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6月の乙女高原観望会に行ってきました。
今回は仕事の都合で参加を半ば諦めていたのですが,うまく調整できて飛び入り参加に近い感じです。
使ったシステムはいつものとおり,Orion Opticsの25cm,F4.8+Paracorr(合成F=5.5)の反射望遠鏡を撮影鏡筒に,Hinode66EDCFをガイド鏡としてGuideWalkでオートガイド,架台はEM200,カメラはEOS Kiss X2(SEO-SP Type2)です。
ガイド用のカメラはWebカメラなので,暗い星はガイド星に使えません。ガイド星を捕まえるためにはガイド鏡の方向を調整しなければなりませんが,赤道儀への負担を減らすためにガイド鏡の微動装置はプレートの横に自作パーツを使って固定しています。
これで1枚目の写真にあるように,10cm程度の延長シャフトを付けて,5kgの重り3枚と3.5kgの重り1枚でバランスします。
今回は春の星座に無数にある銀河を撮影したかったのですが,9時半ごろまでは曇りだったので南の春の星座の撮影チャンスはありませんでした。
オートガイドの調整をするためにM13を狙ったのですが,生憎と天頂方向です。ドイツ式の赤道儀,特に赤緯軸周りのバックラッシュがやや大きいEM200ではハンチングをどうしても克服できず,やや意気消沈でした(夜露対策用のヒーター用電源ケーブルを忘れてしまったことも原因でしたが)。
そのうちに,観望会メンバーの一部から「超新星」という言葉が漏れ初めました。
何のことかと思ったら,M51子持ち銀河に超新星が見つかったとのことでした。眼視で見る限り,どれが超新星か分かりません。メジャーで,どちらかと言えば入門向けと勝手に思っていた子持ち銀河ですが,こんな時にどれが超新星か分からないというのは日頃の観察不足そのものです(反省!)。さらに,別の天体を超新星を間違えるという失態もしてしまいました(反省2!)。
薄雲というか,霧というか,水蒸気というか,透明度はあまり良くないし,高度も下がっていたのですが,撮影してみたのがこちらです。
ISO-800,300sec.3枚をステライメージV6でコンポジット後,トリミング。
た,ぶ,ん,下のイメージの黄色い線の交点にある星が超新星だと思います(あくまで多分)。
星を強調するために,イメージが破綻することを承知の上でレベル補正をやや強めにしてあります。観望会に参加したメンバーのお話ではもう少し暗いように思えますが,超新星爆発ですから増光している最中なのかも知れません。その星の右にある赤みがかった星のさらに2時に当たる位置にある星(この星は眼視で見えて,当初,こっちを超新星と見誤ったのですが)と比べてもそれほど暗いようには思えません。
その後,空がますます曇り空になり霧も出始めたので,最初に撮影しようとしていたヘルクレス座の球状星団M13を撮影して撤収。
構図があまり良くないのですが,左上にNGC6207が写っていたのでトリミングしてしまうのがもったいなかったのでそのままにしました。
今回はヒーターのお陰で厳しい夜露でもファインダーにもガイド鏡対物レンズにも曇りもなく,別の参加メンバーのやり方をまねして反射の主鏡のシースルー部に保管用のカバーを付けて防湿剤をガムテープで貼り付けておいたので主鏡にも夜露が付かず,帰りはノー天気に帰ってこられました。帰り道で山梨県名産のサクランボを産直で買えたのも疲れた割には充実感アップの要因です。
加えて,ガイドシステムについてもう少し改良できそうだったので,水道橋と秋葉原に寄り道して帰ってきました。その成果はこれからですが,実はこれが一番疲れを感じさせない原因だったかも知れません。
※ ステライメージのバージョン誤りを修正,M13が飽和してしまっていたので少しレベル補正を修正しました(6/7)。
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7日の夜に開かれた乙女高原の観望会に行ってきました。
往路の途中では結構激しい雨に遭い,「今晩はダメかも」と弱気にさせましたが,天気予報では夜半に期待が持てそうな感じです。現地に着いてみるとそこはかとなく雲の切れ間が見え,夜になると所々雲があるものの,まずまずの天候でした。
今回のお題
新しく(といっても昨年末ですが)購入した英Orionの25cm,F4.8の反射望遠鏡でガイド撮影に挑戦です。養子に出したR200SSで最後に撮影したときには,理由は分かりませんがガイドが安定せず一枚も撮影できなかったのですが,シュミットさんに接眼部の向きについてアドバイスをいただいたので,より重厚なシステムでガイド撮影に挑戦してみました。
写真を取り忘れてしまいましたが,今回のシステム構成はこんな感じです。
撮影鏡筒=英Orion D=250mm,f=1200mm(F=4.8)
ガイド鏡=Hinode 66EDCF(D=66mm,f=400mm,F=6)
オートガイダ−=GuideWalk カメラはセレストロンNexImage(Webカメラ)
赤道儀=EM200
このシステムでの不安は,
1.システム全体の重量がEM200の積載重量に収まっていないかも知れない。
2.新しい反射望遠鏡は,より長く,重くなったのでガイドが安定しないかも知れない。
3.焦点距離が長くなって拡大率が上がったときにピント合わせがうまくできるか。
の3点でした。鏡筒が大きく,重くなったために,しっかりと赤道に固定するために鏡筒バンドは純正のものから外径が同じ鏡筒があるタカハシのがっしりとした重いものに交換したために,より重量感が増しています。全体にかなり重たくなったので,バランスを取るためにバランスウェイトシャフトを10cmほど延長し,ウェイトも5kg×3+3.5×1が必要でした。
結果的には,とりあえずはバランスが取れてガイドも安定はしました。ガイドが安定した要因には,風がほとんどなかったこと,ガイド用のカメラの露出時間を2秒,遅延時間を1秒,ガイド補正を40%程度にしてあまり頻繁にガイド補正信号を送らないようにしたことが大きかったと思います。
ピントについては,EOS Utilityを使って明るい星の像をパソコン上のピクセル等倍像で確認しました。
こんなふうにガイドは安定し,ピントも合っていたはずですが,肝心の目標天体が捉えられません。例えばこんな具合です。
撮影イメージは確認していたのですが調整はできていなかったので,左端にM104の一部が写っているのに気が付かず心が折れてしまい,ここまでの数枚の失敗が残っただけで成果は無しです。強いて言えば,F4.8の坊物面の反射望遠鏡にパラコアを使うと端の方まで割合にコマ収差が補正できていることが分かったとか,ピント合わせの勘所が分かったとか,久しぶりだったので撮影までのピント合わせやガイド星の導入手順を思い出せたとか,そんなところでした。
一緒に参加した知人の「M57を撮影すれば」,と啓示があったので,ここで名誉ある転進をしましたが,やはり目標を写野にうまく導入できず,苦労の末ようやく導入できた結果はこんな状態でした。
M57周りをトリミングしてみると 中心の星がうっすらと写っています。 この後もM94の導入に手こずり,再び心が折れかけたときに主鏡が夜露で白くなってることが分かり,あっさり撤退することにしました。
今回は,新しいシステムでガイド撮影がうまくできるかがお題でしたので,お題はクリアできたと思います。しかし,撮影対象を導入できなかったところは今後の大きな課題です。その原因は正立ファインダーを使っていたために視野が暗く,淡い天体をファインダーで捉えられなかったこと,さらにファインダーの対物レンズが夜露で曇ってしまったこと,撮影したイメージの分析を現場でもう少しできるようにすること,といったところでした。導入に失敗したイメージを家で確認すると,もう少し写野が西や東に寄っていれば・・・・というお粗末な結果を積み重ねてしまいましたが,次回に少し展望が開けました。
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大分長らくブログ更新をサボってしまったが,その間,悲惨な事故でED81Sを失い,それとは別に新しい望遠鏡を購入し,伊豆に遠征したり(空振り),震災などなどで更新する気力が失せてしまったことによる。この辺の事情は追々ブログに書こうかと思うし,ED81Sを失った事の次第は反面教師として皆さんにもお知らせしたいのだが,自分のアホらしさにまだ気持ちの整理が付いていないので,もう少し経ってからのことにしたい。
今日は太陽を覗いてみたところ,黒点が派手に現れていたので久しぶりにコリメートで撮影してみた。いつもだったらこんな時にはTSA102かED81Sなのだが,ED81Sを失い,新しい望遠鏡を購入したついでに機材を一部替えたので,今はお手軽に使える望遠鏡はスタークラウド社の66EDCF+三脚強化版ポルタとなってしまった。
なお,撮影にはBAADER PLANETATRIUM社の眼視用ASTRO SOLAR FILTERを使っている。くれぐれもこうしたフィルター無しに太陽を望遠鏡で見ないようにお願いしたい。
以下の画像も含めて,概ね下が北の倒立像となっている。目新しい物は写らないことは承知でHαフィルターを付けて撮影してみると
となって,青白く写っていた太陽が日の丸のように真っ赤になった他は成果はない。
口径が66mmなのでやたらと倍率を上げてもしょうがないのは分かっているが,これだけ派手に黒点が出ているともう少し拡大してみたくなってしまう。
それでアイピースをXW7mmに代えて2か所の黒点を拡大してみた。
久しぶりのコリメート撮影なのでコツを忘れてしまい,思った以上に手間がかかってしまったが,それなりには写せたと思う。眼視で観察してみるともう少し細部が良く見えて,それぞれの黒点の中心側の濃いところとその周りの薄いところとがくっきり観察できる。それにしても見れば見るほど久しぶりに見る派手な黒点だ。
しばらく黒点がないのっぺりした太陽しか見てなかったので,このまま太陽活動が活発化しないのかと心配であったが,ようやく活発になってきたのだろうか? しかし,この夏は節電でエアコンに頼れないかも知れないと思うと,活発化して気温が上がるのも心配ではある。 |
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11月6日〜7日に開かれた乙女高原観望会に行ってきました。
今回のお題はR200SSでのガイド撮影の練習です。
撮影システムは
・赤道儀=EM200
・撮影鏡筒=R200SS(D=200,f=800)
・ガイド鏡=66EDCF(D=66.f=400)
・オートガイド=GuideWalk
です。赤道儀に撮影鏡筒とガイド鏡を同架するとこんな感じになります。
例によって夜露対策のヒーターをガイド鏡の対物レンズ周り,ファインダー周りに這わせ,オートガイド用のケーブルを接続すると赤道儀周りにコードがはびこって暗闇での操作性が心配になります。
屈折望遠鏡と違って反射望遠鏡はカメラが鏡筒の外側に出てくるので以前からバランス調整に苦労していました。今回も鏡筒の向きによってバランスが微妙にくずれます。
とりあえず練習しがてらおうし座のM1カニ星雲で撮影してみました。
撮影パラメーターにあるように,露出時間60秒です。赤いフィラメント構造も多少は写せたのは良しとしても,ガイドエラーが生じます。カニ星雲を導入した段階でどうも赤緯軸周りでバランスがおかしいので鏡筒の位置を微調整しました。このとき,極軸がずれたんじゃないかと不安もありましたが手を抜いてとりあえず撮影したものです。眼視では佐渡島に似た形にはとても見えませんでしたが,撮影してみると佐渡島には似ていると思いますが,これがカニに似ていると言われると変な感じです。
この段階でもう一度鏡筒をセットポジションに戻し,鏡筒を回して接眼部の位置を調整したり,鏡筒の位置や同架した撮影鏡筒とガイド鏡の位置を調整したり,極軸合わせをもう少し念入りにやれば良いことは分かっていたのですが,オートガイドすれば何とかなるんじゃないかと10分露出で撮影してみると・・・
ピクセル等倍でこんなに流れてしまっています。GuideWalkの調整状態が示されるグラフを見ても赤緯軸方向と赤経軸方向で頻繁に補正命令が出ているし,補正後の結果もばらつきが大きく安定していません。この後もう一度鏡筒バランスを調整したり,鏡筒を回してカメラ位置を調整したり,GuideWalkのパラメーターを調整したりしてみたのですが,どうしてもガイドを安定させることができませんでした。
思い返せば,極軸合わせの段階から,極軸望遠鏡で見える北極星の様子に違和感を感じたところからけちがつき始めたようにも思います。今回は寒さも厳しくこの段階で心が折れてしまい,この後は撮影を断念して眼視観望三昧でした。
観望用にはED81Sを用意し,ポルタ経緯台で見ていたのですが,もっと広視界での観望がしたくなってガイド鏡のHinode66EDCFに17mmのイーソスで散光星雲や散開星団のお気楽観望に切り替えてしまいました。撮影の脅迫観念が抜けてしまったので,普段は眼視観望であまり辛抱強くみたことがないM31,M41,M46,M47,M35などをこのシステムで楽しみました。広視界で見るアンドロメダ大銀河ではM110が思いの外大きいことに気が付いたり,他の参加者の望遠鏡とアイピースを借りて,所有者の意思にお構いなくNGC7331,夜半に上ってきたおおくま座のM81,82,M97,101,109を見て楽しみました。
今回は反射望遠鏡のガイドに失敗し撮影面では散々な結果になってしまいましたが,撮影を断念してしまうと,「もっとガイド精度良く」,「もっとピントを厳密に」,「もっと光量を」といった強迫観念に追われずに気ままに星空を楽しめたのはラッキーでした。 |
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10月9日から11日は3連休でした。この間にいつもの乙女高原観望会が開かれたので参加してきました。
高速の渋滞を避け勇んで出かけたのですが,9日は終日雨。
10日は朝から晴れ,きれいな夜空の予感があります。今回もガイド撮影を予定していたので,EM200に撮影鏡筒のTSA102とガイド用のHinode66EDCF(写真の上に見える黒い鏡筒)を同架しています。
ガイドソフトは趣味人さんのGuide Walkです。
前回は夜露対策が不十分で痛い目にあったので,ネットで見つけた横田さんのヒーター(http://www.geocities.jp/tpkkagato/syouhin/hi-ta-.htm)と桐灰(楠倍?)カイロも手当てしました。オートガイドをすると,電源,赤道儀のコントローラー,オートガイドのケーブル,Web Cameraのケーブルでぐちゃぐちゃになります。これにヒーター用の電源ケーブルが加わると不安を感じるほどケーブルが垂れ下がります。本当は桐灰カイロだけにしたいのですが,桐灰カイロは消えやすいので不安があります。一方,ヒーターだけだとバッテリーの電力消費量が不安になります。ということで,二つを併用して保険をかけてみました。鏡筒の対物レンズ側にある黒いフード(これも夜露対策)が不格好にふくれているのは,その下にヒーターが巻かれているからです。輪ゴムは桐灰カイロのためです。実際には,桐灰カイロを付けた後,ネック・ウォーマーで防寒対策をしました。
夕方には月齢3の月が西の空に浮かんでいます。しかしシンチレーションはあまり良くない感じです。
今回は,Guide Walkによるオートガイドの練習第2回になります。ほぼマニュアル通りにパラメーターを設定して長時間露光をしてみました。
前回はガイド鏡のマウントに微動が付いていないものを使い,ガイド星を捉えるのに苦労しました。今回は誠報社さんの微動付きのマウントに交換したので,結構簡単にガイド星を捉えることができました。それともう一つ,今回ガイド星を簡単に捉えるためにマニュアルをよく読んでみると,Guide Walk側の露出パラメーターでハイライトを下げ,ノイズを低減するためにシャドウを上げると微光星を捉えやすくなることが書かれています。それに沿って思い切って調整してみました。つまり,微光星の弱い光でも飽和させ,そのためにノイズが増えてしまうのを切り捨てたことになります。
手始めに,さんかく座のM33です。Guide Walkのパラメーター調整がうまく行き,ガイド鏡のファインダーで見える微光星をガイド星として簡単に捉えることができるようになりました。ISO=800で20分露光,4枚を撮影してコンポジットしてあります。
カメラの向きがおかしかったので,上が北になるようにトリミングしました。ピントが甘かったかもしれませんが,ちょっと星像がふくれているのはそのためもあります。肝心のガイド結果ですが,合計露出時間120分を考えると満足できる水準に思えます。露光時間の割には画像の質が良くないとか,Hαが写っていないとか,ピントが甘いとか,反省材料はあるものの,これからです。
次にちょうこくしつ座NGC253銀河です。この銀河は,本当は,かなり大きく写るはずですが,乙女高原では南に都市部があるため低高度は背景が明るくなって条件がよくありません。それでも10分露光,3枚をコンポジットしてみました。
さらにその南,ほうほう座との境目近くにあるちょうこくしつ座NGC55銀河です。高度は15°程度ととても低く,更に背景の夜空が明るくなります。ファインダーでもかろうじてあるかも知れない程度にしか見えず,とりあえず写してみて確認して位置を確かめました。星図で位置を確認し,星の並びからその方向に望遠鏡を向け,「ある」と信じて探すと結構見えてきます。星見の友人の間ではこれを心眼(神眼?)と呼んでいます。N55も心眼で導入できました。
ガイドが甘かったため,使えたのは10分露光で2枚だけです。構造やダスト・レーンはとても分かりませんが,どちらかといえば背景夜空の明るさの割にはよく写ったな,と思います。これもカメラの向きが良くなかったので,向きを調整してトリミングしてあります。
最後はぎょしゃ座のIC405,Flaming Star Nebula,曲玉星雲です。英語では燃えるような星の星雲が,日本では曲玉星雲になるところは面白いところです。鏡筒焦点距離が816mmなので中心部の拡大になります。
これも10分露光,3枚のコンポジットですが,露光量が足らなかったようです。無理に淡い部分を描出しようとしたので,画像としては破綻してしまっています。
前日に雨が降ったため,今回も夜半にはかなり夜露が降りました。しかし,ヒーターのおかげで前回のような悲惨な結果を防ぐことができました。使用したヒーターは,ファインダー用,ガイド鏡用と主鏡用 の3つです。ファインダー用はエネループ8本を電源としています。ガイド鏡用と主鏡用はSG3000を電源としましたが,8時間の使用でかつかつの状態でした。SG3000には防寒対策をしていなかったので,低温による消耗も大きかったかもしれません。桐灰カイロは予想通り途中で消えてしまいました。もし桐灰カイロが安定的に使えるなら,ヒーターの使用時間を減らして電源に余裕ができるかも知れません。使用前に暖める,燃料を乾燥させる,着火後しばらく保温しておく,カイロにも防寒対策(ネック・ウォーマーを被せる)をする,などネットで調べたことは一通りやってみましたがうまくいきません。どなたか桐灰カイロの上手な使い方教えていただけないでしょうか。
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