星空散策 初めの一歩

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今月の乙女高原観望会

4月の乙女高原観望会

 だいぶ間が開いて,「最近,更新していない」とおしかりを受け始めたので,ちょっと更新です。

 お題は今年の4月観望会。27日晩から29日早朝まで開催されました。
 遠征前にはあれこれと準備したのですが,そこそこの夜空ではあったとは言え,いかにも春らしい抜けの悪い夜空でした。それでも27日の晩には見事な天の川が見えました。

 岡野先生の冷却CCDの本によると,「シーイングが一番重要」とあって,そのお言葉に深く感銘したので今回は冷却CCDの出番は無し。それどころか,ガイド撮影も面倒くさくなって,極軸だけ合わせて短時間のノータッチでお手軽記念撮影で済ませてしまいました。
(いずれ書きますが,ついに冷却CCDに足を踏み入れてしまいました。そのために鏡筒ごとにフラットナーやレデューサーのバックフォーカスを調べて冷却CCD用にリングを別に調達することになりましたが,その辺の経緯はいずれまた。とりあえず,「コスモ工房」さんには大変お世話になりました。

 主砲はUK Orionの反射望遠鏡です。たびたび書きました(と思うのですが)が,鏡筒バンドが弱々しかったので,鏡筒バンドを強化。さらにプレートも双眼望遠鏡の「コンタクト」さんにお願いして製作していただきました。本格的に運用するのは今回が初めてです。
 で,今の主砲周りのシステムはこんな感じです。
イメージ 1

 ガイドにはオフアキを使うので親子亀にはしていません。大分軽くなったのですが,まだ5kgのウェイト3個に3/5kgのウェイトが1個必要です。ただ,この写真を撮影したときは冷却CCDで撮影するつもりだったので,重さ1.4kgの冷却CCDを載せたときにバランスがとれるようにバランスを取ったためです。以前はウェイトシャフトの延長シャフトが必要でしたが,今回は不要でした。コンタクトさんに製作してもらったプレートを下から見ると
イメージ 2
となっていて,幅広のアリミゾプレート兼用です。
 正直に言えば,これでもやはり焦点距離1200mmのOrionを載せるとやや振動に弱く,風があればまず微光星がオタマジャクシになってしまいます。

とりあえずアンテナ銀河
 春なので系外銀河のシーズンですが抜けが悪かった(ことを口実に)ので,天頂方向にあるおとめ座界隈ではなく,いつかは撮影したかったアンテナ銀河(NGC4038/39)に挑戦です。
 カメラはEOS KissX2(SEO-SP),ISO=1600,Tv=180sec. パラコアを使っています。
イメージ 3
 6枚コンポジット,ソフトウェアビニングの上でトリミングしました。露出時間の割には意外に写っていた感じがします。

 アンテナ銀河の構図設定に意外に手間取ってしまったので,あとは夏の星雲をお気楽に撮影。

M20三裂星雲
 前にも撮影したのでその反省から青い反射星雲を何とかしたかったのですが,画像処理に迷っているうちに赤い発光星雲部分がのっぺりしてしまいました。
イメージ 4

M16わし星雲
 で,お次にM16わし星雲です。焦点距離が伸びたので星雲全体を画角に収めることができません。
イメージ 5
 それでもあのタケノコのような星のゆりかごはかなりはっきり写せました。

 事前に冷却CCDの勉強をしていたので,フラット・フレームを薄明の夜空で撮影したかったのですが,なぜか鼻水が止まらず,お腹も空いてきてしまったので,パソコンを起動するのも面倒くさくなって,所期の目的はちょっと置いておいて,KさんのNinja400というお宝鏡筒でマニアックな天体を見せてもらって満足してしまいました。
 次回こそは冷却CCDで撮影できるように頑張ります(有給とれれば)。

 でもMaxIm DLってものすごく多機能ですね。多機能すぎて,撮影機能は何とか分かりかけてきましたが,画像処理機能がまだ手探りです。日本語のマニュアルが欲しい!

伊豆遠征記

 撮りためた写真の整理をしているうちに,年が明けてしまいました。
 
 あけましておめでとうございます。
 
 昨年12月23日と24日,連続で伊豆に遠征してきました。
 
 23日は,Kさんと南伊豆まで遠征し,低高度にあるろ座銀河団などなど,ややマニアックなターゲットを狙いに行こうとしたのですが,天気予報はおおはずれで南伊豆は曇天でした。前回もちょうどいい空の一角に雲が居座って,そのうちほとんどが雲で覆われてしまいましたが,今回も同じように雲にたたられました。
イメージ 1
 悔しいので,そのまま帰らずに天城方面に転戦したのですが,やはり雲が空のほとんどを覆っている状態。しかも前日までの雪が昼間溶け,夜になって凍り始めて足下が憶尽きません。やむなく,何の成果もなく撤収です。
 
 このまま今年の遠征が終わってしまうのは悔しいので,翌日の24日に1人で天城方面に再度遠征です。
 
 昼間天気が良かったので,地面は乾いて凍結はありません。空もまずまずです。が,風が強くて鏡筒が安定しません。ガイドしても時々突風のような風に煽られてガイドエラーが頻発してしまいました。
 初めは800mmの屈折で撮影を考えていたのですが,余りにも風が強いのでFS60CBに代えてみました。
イメージ 2
 
 それでも時々吹く突風で星がオタマジャクシです。くじら座のNGC1055とM77のツーショットですが,やはり60mmでは露光時間が足りません。上の写真はかなり無理をして3枚をコンポジット,レベル補正をしています。先日,別の場所でOrion250mmで同じ辺りを撮影した写真では3分の一枚撮りでは
イメージ 3
ここまで写りました(このときは画角を間違えてNGC105もM77も端っこに行ってしましましたが)。ファインダーで位置が確認しづらいターゲットは本当に撮影が難しいと思います。
 
 その後も風の状態は良くならないのですが,せっかく来たので無理を承知で有名どころを適当に撮影。
イメージ 4
 
イメージ 5
 
イメージ 6
 
 タイマーコントローラーの接点不良が疑われる不具合で,思いも寄らないところでシャッターが閉じられてしまい,気温−6度の条件も重なって,無理をした割りには成果に乏しい2011年最後の遠征でした。
 

皆既月食

 観望グループメンバーのIさんと,田んぼの中でこぢんまり皆既月食観望会をしました。
 
 めずらしく,月食の初めから最後まで,比較的良い条件で皆既月食が見られる機会なので撮影も,と思ったのですが,手を抜いて経緯台でトライしたために散々な結果でした。
 
 皆既の時に撮影した写真を見ると,
イメージ 1
といった感じで,露出時間が0.5秒ほど,撮影鏡筒の焦点距離が800mmだったのでどうしてもシャープさに欠けてしまいます。さらに,タイマーコントローラーを使わない手抜きのためにブレブレになってしまいました。
 本当は,時間とともに少しずつ欠ける月を撮影したかったのですが,経緯台を使う場合には画角を月の動きに合わせて変えなければならないこともあり,赤道儀を使わない手抜きでせっかくの機会を生かすことができませんでした。
 
 こちらはコンパクトデジタルカメラの固定撮影で8秒露出で撮影したものです。
イメージ 2
 見づらいかもしれませんが,皆既の時に,オリオンやヒアデスと一緒に写してみました。

天文博士検定受検

天文宇宙博士検定受検記
 
 もう受験した日も忘れてしまいましたが,天文宇宙博士検定を受検してきました。これに受かったからといって何と言うことでもないですが,合格証は松本零士先生のオリジナル合格証がもらえるということで,腕試しに受験。
 
 試験はテキストを一通り読めば合格水準には達せるとは思いましたが,2級も3級もややトリビアな問題やひっかけ問題がところどころにあって,知識問題に偏った感じもあります。3級が中学校,2級が高等学校の授業のレベルらしいのですが。
 
 問題は80問程度でしたが,知っていれば何と言うことはない知識問題が大半で,やや面倒くさい計算問題が若干あります。受験して感じたことは,宇宙サイズの計算問題は桁数に気を付ければおおよその数字で計算して,一番近い選択肢を選べば間違いがありません。時間は十分にありますが,無題に使う必要もないので,これから受ける方,参考にしてください。
 
 で,合格しました。自己採点で合格ラインは超えているとは思っていましたが,合格証に同封されていた採点結果通知でもまったく同じ結果でした。
 松本先生のオリジナル合格証は,やっぱり「銀河鉄道999」の星野鉄郎とメーテルでした。車掌さんも欲しかった!
6月の乙女高原観望会に行ってきました。
 
 今回は仕事の都合で参加を半ば諦めていたのですが,うまく調整できて飛び入り参加に近い感じです。
 
 使ったシステムはいつものとおり,Orion Opticsの25cm,F4.8+Paracorr(合成F=5.5)の反射望遠鏡を撮影鏡筒に,Hinode66EDCFをガイド鏡としてGuideWalkでオートガイド,架台はEM200,カメラはEOS Kiss X2(SEO-SP Type2)です。
イメージ 1
 ガイド用のカメラはWebカメラなので,暗い星はガイド星に使えません。ガイド星を捕まえるためにはガイド鏡の方向を調整しなければなりませんが,赤道儀への負担を減らすためにガイド鏡の微動装置はプレートの横に自作パーツを使って固定しています。
イメージ 2
 これで1枚目の写真にあるように,10cm程度の延長シャフトを付けて,5kgの重り3枚と3.5kgの重り1枚でバランスします。
 
 今回は春の星座に無数にある銀河を撮影したかったのですが,9時半ごろまでは曇りだったので南の春の星座の撮影チャンスはありませんでした。
 オートガイドの調整をするためにM13を狙ったのですが,生憎と天頂方向です。ドイツ式の赤道儀,特に赤緯軸周りのバックラッシュがやや大きいEM200ではハンチングをどうしても克服できず,やや意気消沈でした(夜露対策用のヒーター用電源ケーブルを忘れてしまったことも原因でしたが)。
 
 そのうちに,観望会メンバーの一部から「超新星」という言葉が漏れ初めました。
 何のことかと思ったら,M51子持ち銀河に超新星が見つかったとのことでした。眼視で見る限り,どれが超新星か分かりません。メジャーで,どちらかと言えば入門向けと勝手に思っていた子持ち銀河ですが,こんな時にどれが超新星か分からないというのは日頃の観察不足そのものです(反省!)。さらに,別の天体を超新星を間違えるという失態もしてしまいました(反省2!)。
 
 薄雲というか,霧というか,水蒸気というか,透明度はあまり良くないし,高度も下がっていたのですが,撮影してみたのがこちらです。
イメージ 3
ISO-800,300sec.3枚をステライメージV6でコンポジット後,トリミング。
 
た,ぶ,ん,下のイメージの黄色い線の交点にある星が超新星だと思います(あくまで多分)。
イメージ 4
 星を強調するために,イメージが破綻することを承知の上でレベル補正をやや強めにしてあります。観望会に参加したメンバーのお話ではもう少し暗いように思えますが,超新星爆発ですから増光している最中なのかも知れません。その星の右にある赤みがかった星のさらに2時に当たる位置にある星(この星は眼視で見えて,当初,こっちを超新星と見誤ったのですが)と比べてもそれほど暗いようには思えません。
 
 その後,空がますます曇り空になり霧も出始めたので,最初に撮影しようとしていたヘルクレス座の球状星団M13を撮影して撤収。
イメージ 5
構図があまり良くないのですが,左上にNGC6207が写っていたのでトリミングしてしまうのがもったいなかったのでそのままにしました。
 
 今回はヒーターのお陰で厳しい夜露でもファインダーにもガイド鏡対物レンズにも曇りもなく,別の参加メンバーのやり方をまねして反射の主鏡のシースルー部に保管用のカバーを付けて防湿剤をガムテープで貼り付けておいたので主鏡にも夜露が付かず,帰りはノー天気に帰ってこられました。帰り道で山梨県名産のサクランボを産直で買えたのも疲れた割には充実感アップの要因です。
 加えて,ガイドシステムについてもう少し改良できそうだったので,水道橋と秋葉原に寄り道して帰ってきました。その成果はこれからですが,実はこれが一番疲れを感じさせない原因だったかも知れません。

※ ステライメージのバージョン誤りを修正,M13が飽和してしまっていたので少しレベル補正を修正しました(6/7)。


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