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先日の乙女高原の観望会にいってきました。
今回のお題は「EM200とガイドウォークでガイド撮影をする」です。
新しいガイド鏡
ガイド撮影をすると,当然,撮影用の鏡筒の他にガイド鏡が必要になります。これまでのガイド鏡はスコープタウンのD=80mm,fl=560mmのアクロマート(ABS鏡筒),A80SS(VIXEN)でしたが,できればガイドだけでなく大きな天体の撮影にも使えるアポクロマートが欲しいなと思っていました。できれば赤道儀への負担を軽くするために軽い鏡筒,焦点距離は400mm以下(EOS KissX2の直接焦点撮影で3.2°×2.1°の画角が得られる。),できればなるべく安いもの,できればフラットナー・レデューサーが使えるもの,ということでHinode 66EDCFを今回からガイド鏡兼サブスコープとして使っています。
ガイド星の導入に四苦八苦
ガイド鏡のファインダー固定用の道具を持って行くのを忘れたので,アイピースを使ってガイド星を捉え,オートガイド用のWebカメラに交換してガイド星を導入しようとしたのですが,ガイド鏡固定用のマウントに微動がなく,イメージシフトでもガイド星をうまく導入し,固定することができず,ガイド鏡を捉えるためだけにかなりの時間と労力を消費してしまいました。
ガイド撮影
何とかガイド星を捉えてオートガイド開始すると,なかなか安定していて期待大です。
例によってM31をテスト天体にして撮影してみました。EM200は,fl=800mmの鏡筒でもノータッチで3分程度ならそこそこのガイド精度が得られます。オートガイドのガイド星を見ているとかなり安定しているので,思い切って15分放置してみました。
撮影機材等 TSA102で直接焦点撮影,EOS KissX2(SEO-SP Type2),ISO=800,露出15分を2枚コンポジット,リサイズ。
EOSにバンドルされているDigital Photo ProfessionalでRAW画像を調整後,JPGに変換,ステライメージで2枚をコンポジットしました。ステライメージを使い自分でRAW画像から調整して仕上げるのに比べると手間がかからない割に何か,良い感じです。
ちょっと悔しくてステライメージでRAWから仕上げたのはこちらです。
再びいつもの手抜きノータッチガイド
ガイド星導入があまりにめんどくさいので,新しいHinode 66EDCFを直接焦点撮影のテストはいつもどおりノータッチでガイドしてみました。焦点距離が400mmと短いので露出は5分でやってみました。
さすがにF=6でフラットナーを使わないと,周辺像がコマを引いてしまいますが,まずまずの写りです。残念ながら,M42を撮影した当たりから雲の通過で星がにじんだり,光量不足で色がずれたりと撮影条件が悪くなったので終了しました。
今回の反省
新しいガイド鏡は撮影鏡筒としても使えそうです。今回はレデューサーを使いませんでしたが,レデューサーの使用で周辺像が改善すればかなり期待できそうです。何よりも軽いアポクロマートでガイドしやすいことが大きなメリットです。
EM200を使ってのガイド撮影も,セッティングに手間はかかりますが安定性は感激ものでした。
ただし,夜露に泣きました。撤収時には無かったのですが,TSAの対物にキャップをはめ,接眼部もできる限り密閉して車に保管しておいたところ,翌朝,対物レンズの内側にびっしり水滴が付いています。帰宅後確認すると,しずくが流れた跡もありました。心配になって販売店に確認したところ,見え方には大きな影響はない,クリーニングすれば落ちるだろう,時間が経つほど汚れは落ちにくくなる,とのことだったので,メーカーメンテナンスで緊急入院する羽目になりました。あとは桐灰カイロが安定して燃やせるように技を磨くか,ラバーヒーターを入手するか?
来月の観望会に間に合うか!? |
星空散策
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8月も何かしら星の写真を撮っていたのですが,ブログアップの時間とやる気が失せていたので,久々の更新です。この間に撮りためた写真です。
8月上旬に伊豆高原に遠征
雲が結構ある上に,午前2時頃には空が完全に雲に覆われてしまい,不完全燃焼気味の遠征でした。
M16わし星雲です。イマイチ細部の描写がよくありませんが,筍のようにニョキニョキと生えた部分はそれなりに写りました。
こちらはM17オメガ(スワン)星雲です。言われればカーブしている部分からギリシャ文字のオメガ(Ω)かな?とも思うのですが,どちらかと言えば首を後ろに曲げたスワン(白鳥)といった感じです。機材は上記と同じで3分5枚をコンポジットしました。
前にも撮影しましたが,イマイチピントが甘かったのでお口直しに撮影したM20三裂星雲です。ローパスフィルターを換装したので赤い部分はよく写りますが,青い部分がなかなかきれいに写せません。 下旬の観望会
スターライトコーポレーション主催の観望会で撮影した木星です。シュミットさんのように地道に,根気よく見ているからこそ小惑星(?)の衝突を記録するという素晴らしいことができるのですが,こちらは気が向いたときだけしか撮影しないので,大したものは記録できていません。ノイズがチラッとでると,「ひょっとしたら?」と思ってしまいますが,それほど都合良くはないのが現実です。
TSA102 & 5xPowerMate
ToUcam ProII
800 frames Composited
夜の早い時間から木星の高度が上がってきたので,撮影も観望もしやすくなりましたが,毎日の酷暑で,夜に撮影するだけの根性が失せてしまいます。
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3連休初日に伊豆に遠征してきました。夏休みに入って最初の連休だったためか,東名は大渋滞。東京料金所から厚木まで何と2時間。結局,目的地に到達したのは5時間後でした。今回は星観仲間にも声をかけていたので約束の時間に大幅に遅刻してしまいました。
着いてみると空は8割方雲に覆われ,今日はダメか,と長距離渋滞の疲れも重なって初めからぐったりです。それでも仲間がいるので,まだテンションが何とか維持できました。
やはり山の天気は変わりやすく,しばらくするとねっとりとしたジメジメ感,その次には夏とは思えない寒さ,その次にムワッとした暖かい風が吹いてきました。
11時を過ぎると,空にはあちこちに窓が開いたように星が見え始め,「はくちょう座やいて座の雲が邪魔だね〜」などとダベリングをしていましたが,天の川でした。空は明るい感じもありましたが,結構濃い天の川で早速観望開始です。
観望を始めるとあちこちに有名どころが見え始め,撮影もどれにしようか迷ってしまいます。
まずは北半球で1,2を争うM13球状星団です。
念入りにピントを合わせたつもりでも結構ふくれてしまいました。
次にいて座のM8,干潟星雲です。
これもやや星像が肥大してますが,コンポジット枚数を重ねた影響よりもピントの影響の方が大です。以前にも撮影したことがありますが,今回は星雲がなるべく滑らかに写るようにISO感度を800にして,撮影枚数を重ねてみました。
今回は眼視でも楽しみましたが,さそり座のM4球状星団,M6,M7の散開星団,いて座のM69球状星団,M22球状星団,M20三裂星雲,M17オメガ(スワン)星雲,M16わし星雲,子ぎつね座のM27あれい星雲,こと座のM57,明け方にはやぎ座のM72等が面白いように導入できて,星観満腹感たっぷりです。
子ぎつね座のM27は,乙女高原でも前回も空の様子がおかしくて位置が分からなかったのですが,今回はファインダーで楽々導入できました。
お口直しでもないのですが,せっかく天の川が濃く見えたので対角魚眼レンズで天の川を撮影してみました。
これはベガ,デネブ,アルタイルの夏の大三角形から北よりを撮影したものですが,うっすらと北アメリカ星雲やフィラメント星雲が写りました。右上の隅にはやたら大きな系外銀河らしきものが写っていますが,正体は不明です。アンドロメダ銀河?にしては赤緯が高すぎるように思うのですが。
南天のいて座界隈では「立ち上がる天の川」のイメージで撮影したかったのですが,低高度に雲か水蒸気のような霞があって,あまり条件が良くありません。次回にリベンジしたいところです。
3時頃になると早くも秋から冬の天体が上ってきます。アンドロメダ銀河,プレアデス,ペルセウス座の二重星団がみえました。まだ7月なんですけどね。
せっかくなので東側の東京の光害に浮かぶアンドロメダ銀河を撮影してみました。この銀河はやたら大きいので,テストも兼ねて口径80mm,焦点距離400mm,口径比F=5のA80SSにカメラを乗せて撮影したものです。
意外に写ったと思いますが,周辺の星がコマを引いているのがはっきり分かります。やっぱりF=5というのは撮影には厳しいようです。
今回はそのまま朝10時頃まで現地で車中泊。暑さで目が覚め起きると,ハイカーが大勢来ていました。標高1000mmは超えているはずなのに平地並の暑さですが,皆さん元気です。
星観仲間も私も若干の寝不足でもうろうとしていましたが,気分的には充足感のある軽い精神的疲れというか達成感と,車中泊でこわばった体をひきずって順調にドライブして帰れました。
帰り間際に横浜から来られた方と雑談していてピント合わせのこつについて話題になりましたが,今回は正にピント合わせが課題となりました。アクロマート鏡筒で直接焦点撮影でディープ・スカイを初めて撮影しましたが,ジャスピン時の星の色と大きさに慣れて無くて(初めてだから当たり前?),出来上がりには不満も残ります。アポクロマートを使ってのライブビュー経由のピント合わせについては,完全に慢心ですね。
帰宅途中でスコープタウンに寄ることになり(勘違いしていたのですが,その晩は同社の観望会でした。),帰宅は2時過ぎで,星観を堪能した連休になりました。
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伊豆に遠征してきました
梅雨入り直前で春の星座を見る最後のチャンスと思って,伊豆に遠征してきました。
現地に着いてみると,空は薄曇りで不安がよぎります。遠くの山は霞んで白んでいるし,空も青さがありません。
今の撮影システム
写真は撮れなくてもせめて眼視で春の星座を見ようと,赤道儀をセットしました。
EM200に赤道儀を替えてからガイド撮影はあまり必要性を感じていません。ガイド撮影をしなければ重心を取るのが難しくなるサブスコープの同架はしたくはないのですが,乙女高原で空が白んでいるときにはファインダーで目標を捉えづらかったことから,ガイド鏡を目標捕捉のサブスコープ代わりに使っています。写真でカメラの付いていない,右側の鏡筒がそれです。鏡筒はA80SS,これにウィリアム・オプティックスの正立天頂プリズム,LVW42を付けると,倍率約10倍,実視界約7.6°のサブスコープにしました。ガイド撮影をするときには天頂プリズムに代えてWebカメラを付けてガイド撮影をしています。サブスコープはスターベースオリジナルのρ-Ⅲスーパーボールヘッドを使って同架しています。明るいうちにTSAのファインダーの十字線,カメラの写野の中心とサブスコープの視野の中心がほぼ同じ対象を捉えるように調整しています。
本日の貴重な一枚
夜9時を回ると星空が広がりましたが,やはり薄雲に覆われて,残念ながら条件が良くありません。その中で何とか写したM64黒目銀河です。やはりファインダーでM64を捉えることができず,サブスコープでどうにかそれらしいものをそらし目で確認して画角に収めることができました。
条件が良くなかったのでISO1600と800を何枚かコンポジットしてみましたが,淡いところまではうまく表現できませんでした。とにかく一枚ごとのバックのノイズが多すぎて画像処理でごまかして何とかこの程度までたどり着きました。
もう少し粘ろうかと思ったのですが,思いも寄らない寒さで気持ちが悪くなり断念。翌日は発熱で仕事を休む羽目になりました。
皆さんも標高の高いところに行くときにはお気を付けください。 |
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(続き)
これはどこだっけ?
間違っているかも知れません。多分M23辺りだと思うのですが,まったく自信がありません。本当はM20を入れようとして,ファインダーでもやっとしたところを確認もしないで撮影したら写っていました。M20の近くのもやっと見えるところを狙ったつもりなのですが,とんでもないところを狙っていたらしいのです。帰宅して画像処理の後,ネットや色々な解説書を調べると,多分M23だろうとは思うのですが。天の北も上ではなくてやや左より,時計の11時方向が概ね北になるようです。
夏の大三角形
駐車場の西側の上には電線があって撮影に適さなかったので,後はお気楽に星野撮影を楽しみました。まずは高度を上げてきた夏の大三角形です。実はこの直前にこぎつね座のM27(あれい星雲)を写そうとしたのですが,どうしてもファインダーに入らずに心が折れてしまったせいでもあります。
本当なら,アルビレオの右下辺りのM27を捉えるはずだったのですが,残念です。それでも天の川の膨らんだ部分の星のかがやきや暗黒部分が結構良く写りました。左下隅や右下隅に電線や木の枝が写っていますが,ご愛敬といったところです。
天の川のいて座からわし座のあたり
いて座の方向は天之川の中心があるので,撮影して処理すると本当にぶぁーとした銀河の中心が写せるのですが,高度があまり上がっていなかったこともあって色々な物が一緒に写ってしまいます。
今回は樹木の他に電柱と電線。一種の情緒ある情景(?)を狙いました。いて座の一部は樹木の影になってしましました。
この時点で気温は氷点下5°。とても4月の気候ではありません。どうしようか考えていると早くも天文薄暮で東側が白んできたので,今回はここで終了です。
ちょっとびっくりしたのは,この後,ほんの4,5分で空がさーっと明るくなってしまったことです。まだ4時にもなっていないのにどうしたのか分かりませんが,O氏のアイスランドの火山噴出物が高層大気に流れてきていて,それが朝日を散乱させているのでは,という説に賛成して撤収。
翌日の乙女高原はやや肌寒いものの,18日日中の陽気で雪はどんどん溶けてしまいました。
反省すればきりがないのですが,今回は思いの外条件が良く,それなりの成果もあって充実した観望になりました。
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