26日に有給休暇をとって一足早く年末年始の休暇に突入しました。26日は万難を排しても有給休暇を取るつもりで部内調整をしてきたのは、27日が新月で天気予報を見ると26日と27日は夜空の条件が良さそうだったからです。
今回の遠征の目的はCOMA CORRECTOR3の効果を見たかったこと、秋の星々がもうそろそろ最後になるので、定番の星の今年の見納めです。
26日はの晩はgood
26日は日付変更線が変わるまでは結構良い星空でした。現地に向かうまでの高速では、車が風で横に流れるのを感じるほど風が強かったので心配でしたが、現地ではそれほど風もなく、零下まで下がったようですが体感温度はそれほど寒さを感じません。ただ、0時を回った頃から北天に雲が張り出し、ちょうど鏡筒を載せ替えようとしていたので撤収することにしました。
観察を始めるころには、東のオリオン、西にペガスス、アンドロメダ、その間にはおひつじ座やみずがめ座が見えて、夜が更けるに従いおおいぬ座、うさぎ座、など冬の星座が南天を埋めてきます。
やっぱりオリオン大星雲
前回、乙女高原で馬頭星雲や燃える木を撮影し、近くのアルニタクの強烈な光でゴーストが発生、原因がCOMA CORRECTOR2と分かり早速交換したので、その効果を早く見たいとは思いつつ、やっぱり初めはM42、オリオン大星雲です。デジタル一眼レフの改造後、まだ撮影したことがありません。
ガイド撮影である程度のガイドができていたので、タイマーをセットするのもめんどくさく、適当に長時間露光した結果です。
野放図に露光したのでやたらにトラベジウム周りが飽和してしまったので、短時間露光のイメージをコンポジットしてみました。改造前のデジタル一眼との違いでは、やはり赤い色がやたらに派手に出た感じがします。いい加減な長時間露光だったで少し流れてしまいましたが、いつも見るオリオン大星雲の周りにも散光星雲が刷毛で掃いたように広がっていることが分かりました。オリオン大星雲は、近くの恒星からエネルギーを受けて宇宙空間に漂っているガスが自ら光を放っている発光星雲と、近くの恒星の光に照らされている反射星雲が入り交じっているとのことですが、どうしたらこんな複雑なガスの模様ができるのか不思議です。珍しく、人工衛星に引かれた線も入りませんでした。
懸案の馬頭星雲と燃える木
本日のお題その1です。これもガイドに任せて野放図に露光しました。
ISOが800なので、野放図な露光でやたらと派手な燃える気になってしまいました。心配したコマ・コレクターのゴーストがきれいに消えました。コーティングの差らしいのですが、こういのはユーザーの負担で交換しなければならないものなのか疑問も感じます。
スパイダーの光条がまだ微妙に割れているのでピントが合っていないことが分かってしまいますが、前回よりはましな感じです。ちょっと赤を強調しすぎたかも知れません。
秋の定番、M31アンドロメダ銀河
星野哲朗君が機械の体を手に入れるためにメーテルに連れて行ってもらったところです。焦点距離800mmのR200SSでは収まり切りません。淡いところまで含めると、大きさは約180秒あります。以外ですがこれは満月3個分の大きさになる日本でみることができる最大級の天体です。
中心と周辺の淡いところの光量の差が大きいので、周辺部の青いガス(天体?)を写すためには、長時間露光と重ね合わせが必要ですが、星が流れないようにきれいな長時間露光イメージを何枚も写すのが難しくて、ついつい比較的できの良いイメージを強調し過ぎてしまいます。
リベンジのM33
アンドロメダ姫の左足を対称軸にしてアンドロメダ大銀河と線対称の辺りにある、さんかく座のM33も秋の名物銀河です。天の川銀河、アンドロメダ銀河、それにこのM33はそれぞれお隣さん同士の関係にあり、いずれは(億年単位の遙か将来です)衝突するかも知れない銀河です。M33も結構大きいのですが、アンドロメダ銀河のように中心部に明かな核がなく、眼視でも写真でもなかなかきれいな姿を捉えるのが難しいと感じています。淡いので長時間露光が必須、ガイド流れのエラーでなかなかきれいに撮影できません。今回もガイドエラーが生じてしまい☆が流れてしまいました。これも野放図に長時間露光し、さらにイメージ処理ソフトで少し強引に淡い部分を強調したのでアラが出てしまいました。
どうにか3本の渦巻きの腕は写せましたが、腕にあるはずのHαを放つ星の塊までは捉えることができませんでした。来年、まだリベンジすることになりそうです。
次に、鏡筒を載せ替えて他の星を撮影しようとしたところで、北天が雲で覆われ初め、時刻も0時を回ったので、この日はこれで撤収です。
27日の晩は風に難渋
☆観仲間のドブソニアン・ユーザーの方と一緒に、この日もまた伊豆へ遠征です。天気予報では☆観予報は満天の星だったのですが、この日は低空に白く水蒸気が見え、透明度は昨日よりも悪いようでした。夜が更けるにつれ風も強くなって、星空観察条件としては中程度です。
昨晩は、ガイド鏡のファインダーが普通の光学ファインダーだったので、天頂方向をガイド鏡が向いたときには這いつくばるようにしてガイド鏡のファインダーを覗き込んでガイド星を探さなければなりませんでした。地面が冷たいし、首は痛いし、ガイド鏡の向きの調整とガイド星探しに苦労いたので、今日はガイド鏡に付けるファインダーは天頂プリズム内蔵の正立像タイプに交換しました。
またアンドロメダ銀河
今日は鏡筒を屈折に代え、レデューサーも使って少し広い範囲の☆の撮影をするつもりでした。
手始めに、大きさを実感したくなるアンドロメダ銀河です。
画角を間違えてしまったので窮屈になってしまいました。昨日はISOを800にして長時間露光効果を感度を上げることで得ようとしたのですが、やっぱりISOが800になると一枚のイメージでは荒さが出てしまいます。そこで、この日はISOは400にし、焦点距離を短く、枚数を稼ぐことにしました。残念ながら風で望遠鏡が震動したり、ガイドソフトの調整問題や赤道儀に載せた撮影鏡筒とガイド鏡のバランス調整問題で思ったほど良いイメージにはなりませんでした。
比較のための燃える木と馬頭星雲
反射望遠鏡よりも焦点距離を短くして撮影し、コマ・コレクターの様子を比較するつもりだったのですが、どうしてもガイドが安定しなかったので比較的まともだった1枚のみを処理しました。露光時間がたらないので、昨日の燃える木に比べると少し色が抑えめ、馬頭星雲も輪郭がすこし怪しい感じです。
ここで、アルニタクの下に青い惑星状星雲のような円を見つけ、他のイメージと比較してみると、明るい星を写したイメージには撮影イメージの中心に同じように写っています。つまり、これもゴーストらしいのですが今まで気がつきませんでした。この日は焦点距離を短くするために初めてレデューサーを使ったのですが、今度はこのレデューサーが問題になりそうです。あれこれ考えてもしょうがないので、カメラを改造したお店とレデューサーを購入したお店に相談する必要がありそうです。
結構大きいバラ星雲
乙女高原の観望会で撮影したときには、大きさのイメージが分からず全部を取ることができなかったので、これを撮影するためにも今日の望遠鏡の焦点距離を短くしています。
イメージの星のふくらみその他は、縷々上に述べた感じでアラもありますが、できの良いイメージを重ねて仕上げました。' バラ'という先入観から、もう少し鮮やかに赤く写るかと思っていたのですが、思いの外淡泊な赤いバラでした。
バラ星雲は散光星雲に分類されているのですが、形から見ると、中心から四方八方に広がりつつあるように見えます。どうしたらこんなふうになるのでしょう。
強風で撮影は断念
この後もぎょしゃ座のIC410やSh-240の撮影もやってみたかったのですが、ガイド中に風で鏡筒が揺れ、ガイドソフトの監視モニターでもガイド星があっちこっち飛び跳ねて撮影どころではなくなったので、眼視観望に切り替えました。
ご一緒した方のドブソニアンに光害カットフィルター、OIIIフィルター、ネビュラフィルターをとっかえひっかえ見比べ、楽しませてもらいました。やっぱりドブソニアンの大口径、絶大な威力です。小口径の望遠鏡では光害カットフィルターの効果は微妙な感じもしますが、大口径の場合には明らかに見え方に違いがあることが分かりました。フィルターを使っての馬頭星雲や燃える木も久しぶりに見せてもらいました。もちろん、写真のように見えるわけではないのですが、小口径の望遠鏡ではほとんど見ることができない星雲がさっくりと見えてしまうと脱力感を感じさせるほどの威力です。
午前2時頃には、早くもしし座、おおぐま座、その後にかみのけ座やおとめ座までも上ってきます。北東方向は東京や横浜の光害で淡い星を観るのは厳しいのですが、せっかくなのでM81、82、101、108、109、105、96、95、65、66、更に、かみのけ座やおとめ座の104、98、99、100、85、84、86・・・と、自動導入の暴力で片っ端から系外銀河を入れてみましたが、やはり光害すさまじく、うっすらと存在が分かるものから、あるのかないのか自信が持てないものまで様々です。本当はこんな銀河団を撮影したいところですが、あと3か月ほどはお預けです。
最後に、串団子の土星をドブソニアンと10cm屈折で見比べて、撤収です。土星は輪の外側に衛星が見え、いよいよ輪が串になっています。これも撮影したかったのですが、大気の状態が悪すぎで眼視観望のみでおしまいです。
それにしても、自動導入は便利なような、怠慢・不勉強を助長するようなところがあります。ドブを使われている方は、光学ファイダーと星図をたよりに次々に色々な星を導入していかれます。もともとドブソニアンの焦点距離は長いので、普通のアイピースでも結構な倍率になるのですが、それもで星を渡り歩くようにネット・サーフィンならぬスター・サーフィンともでいうのでしょうか、次々に面白い星を探り当てていかれます。自動導入にかまけないで、もっと勉強しなければ。
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