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Observer's Sky Atlas

 これまで観望会やインターネットで知り合いになった多くの方にいろいろと教えてもらいました。その他に,自分であれこれと読んだ本の紹介です。
 
(書名)
Observer's Sky Atlas: With 50 Star Charts Covering the Entire Sky(3rd)
(著者など)
Erich Karkoschka著, Springer; 3rd edition (2007/9/5出版), 20.5 × 14.3cm, ISBN978-0387485379
 
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 この本は,ガイドブックの一種です。望遠鏡を買って,月や惑星は見たけどディープスカイ天体はこれからどうやって見ればいいんだろうと考えている時に,観望方針のヒントとして役に立ちました。メシエ天体を含み,Herschel400天体の有名どころあたりが紹介されています。
 
 この本の特色として一番先に挙げなければならないのは,星図とガイドブックの良いとこ取りの機能を狙っていることです。
 そろそろメシエ天体や有名な天体を見たり撮影したいと考え始めた頃に,手頃なガイドブックや導入のための星図を物色している頃に出会い,お世話になりました。
 紹介されている天体は,概ね口径10cm程度の望遠鏡で見ることができる天体です。本を開いて最初に感じるのはページの構成がよく練られていることです。領域ごとに見開き2ページに情報が集約され,右ページは星図,左ページは星図に掲載された天体の案内がコンパクトにまとめられています。
 
 右ページの星図では,肉眼視を想定した6等星までの星図と,50mm程度のファインダーを前提にした9等星までの見所周辺の拡大星図がバランスよく配置されています。
 左ページは右ページの星図に記載された主な恒星,星雲・星団・系外銀河の赤経と赤緯,星雲等の分類,表面温度,明るさ,面高度,大きさ,スペクトル,太陽からの距離などの基本データ,星雲等については観望の印象が載っています。星図の恒星のうち,6等星以上の連星/重星は,離角,ポジション・アングルが,変光星については周期などのデータがコンパクトに記載されています。連星/重星については,ヒッパルコス衛星の観測結果から連星/重星を区別し,どちらなのかも示されています。巻末にはこのガイドブックで取り上げた星雲等の写真も掲載され,眼視観望の手助けとなります。
 本の初めにある天体解説の英語は専門用語が多くて読むのは大変でしたが,Deep Sky Objectについて一通りの解説がりあます。慣れるまでは大変ですが,解説はあまり長くはないし,複雑な構文もほとんどないので,これをとりあえず読んだお陰で,多少は天文の専門用語を見慣れて他の洋書を読む上でも役に立ちます。この本の第1版は日本語に訳されて出版されていたようですが,第2版以降は翻訳がないのが残念です。

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