日本の金融機関はバブルがはじけて以降、10年余りを費やして不良債権を処理してきた結果、今回は比較的痛みも苦しみも少ないといいつつも経済成長率は最悪。問うべきは、お金がお金を生むマネーゲーム経済で人類はこれからもやっていけるのかという点だ。 金融資本主義は恐ろしいほどの勢いで世界経済を左右してきた。マネーの仕組みに通じている人々にとっても、いわんやその仕組みに疎い人々にとっては、モンスターのような金融資本主義に立脚する経済に不安を覚えざるを得ない。 このデリバティブやファンドを推進してきた米国流のやり方に、多くの国々が従ってきた。とりわけ日本は、六十余年間、米国の足跡を辿り、忠実に米国の価値観を踏襲してきた。 米国や欧州で生まれた価値観や制度、金融システムも金融商品も、それなりの合理性とともに、したたかな戦略を反映する。彼らによる国際金融や経済の制度設計は自国の金融や経済を如何にして守り、強めるかという目的から発して、自国の利益のために他国の力を如何に使うかという戦略だ。 勝者がすべてを奪い、敗者は徹底的に敗れ去る。敗者復活の道はあっても勝敗の差は極めて大きく激しい。日本は、こうした制度の受け手ではあっても、設計の側に立つことはなかった。その結果、翻弄されてきた。 バブルがはじけ、金融機関は貸し渋りから、かつての日本の金融機関の選択にはなかった貸しはがしに移った。資金とともに時間を貸してきたのが、日本の金融だった。2年契約で借りた事業資金が、3年や4年の返済期間に延びるのは珍しくなかった。借り換えを繰り返すのも、当然だった。そのような日本的慣習を否定して、何が何でも、契約どおりに返済を迫り、結果として、多くの、実態は悪くない会社を潰したのが貸しはがしだった。 しかし、金融派生商品(デリバティブ)の取引高は、07年12月末、国際決済銀行(BIS)統計で596兆ドル、6京3,772兆円という途方もない額になっています。マネーがサイバー空間を飛び交って、いまやどこも軒並み巨額の損失を蒙っているのです。本来、経済の潤滑油であるはずの金融が、逆に足枷になっている。こんな経済や金融が、よく働くことを大事にしてきた日本人や日本の経済に馴染むはずがないのである。 日銀統計で、今年3月末時点での日本の個人の金融資産は1,490兆円、世界最大規模の資金だ。
政府系ファンドで高い利回りを稼ぎ、国家財政を潤すという国もありますが、シンガポールや中東諸国の政府系資金、すべて合わせても約300兆円しかありません。日本国民の金融資産は本当に凄いと思うしこれらのバックボーンが数字で見る以上に我々の生活が苦境に瀕していないことが実感できる。 |
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こうした欧米的システム導入にもっとも積極的であった小泉元首相の責任は計り知れないでしょう。それにしてもアメリカはとことんご迷惑な国ですね。世界中で嫌われるのも理解できます。傑作です。
2009/2/22(日) 午後 4:15 [ 彩帆好男 ]
こんにちは。
貸しはがしですかあーうーーん言い得て妙ですね。
融資の貸し出し先の企業が倒産(破産)した場合は、保証した第三者が元金の支払いのリスクを負うっていうあれですね。
ポチします。
2009/2/22(日) 午後 4:16
彩帆さんそうですね、おかげで、金融不安は収まらず、欧米の金融機関が資金調達しにくい状態が続いている。さらに、企業短期経済観測調査(短観)で景気後退が裏付けられた半面、消費者物価の前年比上昇率は2%台半ばに高止まっており、とても好転する兆しも見えないです。余計な決め毎ばかり押し付けられて、その尻拭いを国民が行う、などというのは・・・国家とは?自然人って?というところまで考えさせられます。傑作ありがとうございます。
2009/2/22(日) 午後 5:01
日比谷さん、色々歪みがでてきています。
まずいのは「CDS」と普通の「連帯債務保証」などと決定的にちがう点。
融資先が破産した場合は保証人は、破産先に対して、自ら被った損害の求償権が無いことです。つまり、CDSという商品を譲り受けているに過ぎないのです。要は融資先が倒産(破産)しない間は、その債権を保証した会社は、「保証料」を手にする事ができます。
つまり、元手ゼロでも「危険負担」をすることで、保証料を手にすることが出来るのです。
2009/2/22(日) 午後 5:03
今度の大騒ぎでこれほど全世界に迷惑かけておいて、本当にずうずうしいですね。
あきれ果ててものも言えません。
ポチです★
2009/2/22(日) 午後 8:36
契約どおりに返済を迫り、結果として、多くの、実態は悪くない会社を潰した事実も見逃せないですね。
まあサブプライム問題なんてノーテンキな国民性も多大に関連してるんでしょうか
2009/2/23(月) 午後 8:12
いい加減アメリカからも独立しないと、未来はないですね。
どうして最悪な方向になたのでしょう。
傑作す
2009/2/24(火) 午後 7:56
戦後の占領政策がいまだ根強くありますね・・
海賊新法の提出というのに、自衛隊派遣予定は3月。結局
衆議院が全て。集団自衛や改憲でもアメリカの顔色を窺がう
始末。日米安保を破棄するなら核武装も議論していいころ
でしょう。
2009/2/24(火) 午後 11:08