当ブログで前回救急、医療問題を投稿しましたが今回は客観的にもう少し別の視点で見ていきました(素人の感覚ですけど・・・)
救急病院をたらい回しされた挙げ句、死亡するようなニュースを記事にしましたがどこのメディアでも「救急車の受け入れ先がない状態が起きている背景には、医師不足からくる日本の医療システムの崩壊ともよぶべき深刻な現状がある」と決まって報道なりしていますが井戸端会議ならいざしらず、日本のメディアが〜あった。」とここで区切っている点が気になります。
日本では、1980年代以降、慢性的な医師不足が続いており救命救急医や、産科医、小児科医など、勤務が過酷で、訴訟を起されやすい診療科から順に医師が立ち去り、経営が成り立たない病院が相次いでいるようです。
この背景にはレーガン・サッチャーに代表される新自由主義的な政策路線への変更が図られた影響で、医療費を抑制するために、医師数を減らす政策がとられたことに影響しているのではないでしょうか。日本でも、83年に厚生省が目標としていた「1000人あたり1.5人」という医師数を達成すると米英の動きに追従し医学部定員を削減し、医師数の抑制が計られたことがあると思っています。
一方、医療の高度化で医療業務は複雑になったり、インターンに選択の自由を与えたりというのも現場を知らない机上の論理がでてきたり。患者の権利意識の高まりで患者ひとり当たりの対応時間も増えた。同時に、医療訴訟などのリスク管理も増え医師、特に病院の勤務医の負担は増えるばかりと聞きますし・・・
| にもかかわらず、厚労省は2025年には医師が供給過剰になるという見通しに固執し、いわゆる「医師不足」は診療科や地域での偏在があるための現象という主張を現在も繰り返しています、なぜ? |
医師は毎年約3000〜4000人ずつ増えてはいるが、そもそも医師免許は一度取得すると終身でしかも更新の必要がない。
| しかしこの数字が示すところの、医師免許を持っている医師のうちの相当数が現在は高齢化し、現役の医療活動を行っていないというのが現状でしょう。 |
| 少し調べたのですが、現在、人口1000人あたりの医師数は単純に医師免許保有者数を元に計算しても、日本は2.0人とOECD30ヶ国中27位にとどまっています。その中である程度のレベルの医療行為が期待できる30歳から65歳までの医師のみに限定すれば、1000人あたり1.6〜1.5人程度の水準に留まり、韓国やトルコと並ぶ最下位レベルであるということが露わになりました。 |
それらは厚労省が医師抑制策を硬直的に維持してきた背景には、小泉政権下で進められた構造改革路線の元での社会保障費の抑制政策があるのは間違いありません。
しかし何でもかんでも社会保障費の抑制政策ばかりが癌なのではありません。政策側としては厚生労働省の2年毎の診療報酬改定で、朝令暮改や机上論ばかりの無策。ネオリベ政策つまり政府の徹底した医療費削減(毎年2200億円削減)。また大学医局や日本医師会の存在で、今まで医師の間で、ほとんど全国規模の運動ができなかったこともあると思います。
でもよく、社説なんかで「患者の意識改革の必要性」という課題が取り沙汰されています。確かに前回ブログで救急車に関連付けて述べましたが、そりゃここの改善だけである程度の問題はなくなりますけど、これって「国民の民度を上げるのが大事」って言ってるのとかなり近いと思いますよ。いや、それは両方ともとても大事なことには変わりないですし、絶対に不可能ではないですが、どれだけ難しいことかわかって言ってるのですかね?
国民の民度を上げるには、マスコミや教育が重要なように患者の意識改革も然りだと思います。ただこの医療崩壊の問題に対して根本的なアプローチであると同時に非常に不可能性の高いアプローチであることをまず認識すべきです。
|
結局官僚得意の机上の理論に桎梏された結果、予測誤りとなってしまったということでしょうか。試験秀才にすぎない彼らは正解の無い問題は解答できないため、時として参考になりえない前例に固執する癖があるようです。
傑作
2009/4/5(日) 午後 3:04 [ 彩帆好男 ]
この問題は奥が深いですね、患者と家族の意識改革の必要性と医師会の意識改革、厚労省の意識改革、小泉政権下で進められた構造改革路線これが又最悪ですよ、患者や勤務医の事は考えてないですよ お〜頭が爆発しそうです 書き出すとまとまりも無くダラダラと続きそうです。
2009/4/5(日) 午後 3:40 [ ラパン ]
考えていた以上に深刻な事態です。
あたしが考えている以上に裁判の問題とかが多きそうです。
患者さんの不理解って正直しんどいんだろうな・・・
医療過誤も一口で片づけてしまわずに、もっと論議が必要ですね。
ポチ★です。
2009/4/5(日) 午後 4:04
原因の一つは厚生労働省の「机上の論理」でしたか。誠にお粗末極まりないですね。そしてこの省は、医師会には絶対服従のようですし。
患者の意識改革が必要なのはよくわかりますが、急ぐ必要がありそうですね。
傑作です。
2009/4/5(日) 午後 5:35
いつも内容の濃いブログありがとうございます。
小泉の構造改革路線の犠牲がここにもあったようだ。
しかしいつも良く調べ上げられていますね、凄いです。
傑作
2009/4/5(日) 午後 8:50
日比谷さん、意識改革は絶対な目標ですが、苦難の道というのも事実ですね。モンスターペイジェントは、ご自身の首を絞めていることは間違いありませんが、日本の医療を大きく歪め、医療の荒廃に拍車をかけてしまいます。
2009/4/5(日) 午後 10:37
sahoさん、患者の死は避けられたのか?それとも天寿を戒めたものなのか、患者さんが死ぬと直ちに犯人探しのようなまねをする悪しき風潮もありますよね。たちの悪い感情的な遺族や患者が 日本の医療を荒廃させています。
2009/4/5(日) 午後 10:39
投資さん、そのようですね。政府が押し通そうとしてきた高齢者別枠制度も小泉氏の負の遺産ですけど、一応現役世代の支援は受け75歳以上の医療費の4割を現役世代が負担する。そして5割は公費。つまり一元化は無理だが、部分的な拠出で支援する。それでも残り1割を75歳以上の人たち自身に保険料として自己負担させる。75歳以上の医療費が上がれば75歳以上の人たちが払う保険料も上がる。自己責任論ですよね。傑作感謝します
2009/4/5(日) 午後 10:43
AYANOさん、そうでした。4歳の子供が転倒したひょうしに割ばしでのどを刺してしまった事件ですね。
救急隊からの報告は二次救急相当(緊急を要しない)でした。母親は救急隊員に対して「割り箸が残っている」などと詳細を伝えず、子供が死亡してしまいましたね。ですから、救急隊も病院には割り箸が残っているという報告はしていませんでした。これらの情報から、口の中の外傷のみと判断され、診療を担当したのは耳鼻咽喉科の医師でした。無論、「割り箸が口から○○センチ程度も深く貫通した」という現場の情報が入っていれば、当然脳神経外科医が診療を受け持ったはずです。これで親は裁判に訴えたということでした。医者が全てを解決なんて不可能なんだから、家族側との密な連携が不可欠ですね。傑作感謝します
2009/4/5(日) 午後 10:49
彩帆さん、官僚は机上の空絵事が大得意ですからね。こういった財源確保が今後の社会保障制度を維持していくための大きなテーマであるのに、厚生労働省が介護給付費の抑制を誘導していた内部文書がありました。問題の「要介護認定平成21年制度改正案」というものです。今年度予算作成の際の概算要求に向けて作られたもので明らかに介護給付費を抑制するためのものなのです。所詮官僚とはこの程度の頭しかありません。傑作感謝します
2009/4/5(日) 午後 10:56
うさぎパンダさん、その考えよく分かります。
そもそも「医療崩壊」とは、国民があまねくある水準の医療を受けることができるためのシステムが成り立たなくなってきたということであり、国の施策はそれを放棄しているのだから、問題が生じるのは当然ですね。インターンに選択の自由を与えたりまさにマヌケな官僚が作った紙切れ政策でしょう。自分達は手厚い共済に守られ、官庁専門の診療システムがあり待つことなく最新鋭の医療を受けられるのですから、現場のことなど全く理解していません。
2009/4/5(日) 午後 11:01
MAYさん、現行法は、鑑定制度のほかに、専門医制度という制度があります。これは、裁判官以外の専門家が裁判の審理や表決で意見を述べたりすることが出来る制度です。当面のところ、これを活用すると言う手も一応ありです。傑作感謝します
2009/4/5(日) 午後 11:04
esdur3さん、色々調べて投稿するのに、思いの他時間が掛かってしまいました。仰る通り行政の無能には毎回のことですが(医局人事制度の緩和が地方に赴任する医師数の低下等)、制度疲労に至った点もあります。無論患者側の意識改革は不可欠ですが、そういった人間に薬はないような気もします。
医療のパターナリズムを否定した結果、現状の事態を招いたとも言えます。医師の過失→重箱の隅をつつくマスコミ→救急患者の搬送拒否と相成るのではないでしょうか。傑作感謝します
2009/4/5(日) 午後 11:13
仲見司さん、ほんの些細なことで病院にかかられる患者さんが凄く多いんですよね。今後、少ない数の医者で回していくにも、地域SNSなんかでちゃんと情報の共有をしていくことも重要だと思います。傑作感謝します
2009/4/5(日) 午後 11:15
***さん、分かりました。また後日お話しをお聞かせ下さい。お待ちしています。傑作感謝します
2009/4/5(日) 午後 11:16
はじめまして。
医療の問題ですが、健康保険と言う、特別会計によって、国民は、税金の如く、徴収されてますが、病院等に支払われている、医療費は全体の、約4割です、残りは、役人の運営費なのですよ。それで、赤字とは・・・
出入りを透明化したら、どれほどボロが出るか。
最低でも、医者、看護婦、事務の人間の給料が支払われる、診療報酬体系でなければ、医療の崩壊はまぬがれません。
2009/4/6(月) 午前 0:35 [ 則巻 煎餅 ]
10リットルまでの水しか入らないバケツには、11リットルの水は入りきれません。
1リットルの水がこぼれてしまった事で、周囲の人間が「なんだこのクソバケツ!」と足蹴にしたら、
バケツが凹んで、10リットル入れられたはずの物が、9リットルまでしか入らなくなりました。
…っていうのが、今の日本の医療崩壊(ていうか、マスコミによる医療破壊)の現状。
教訓とかそういう以前の問題。
…。
……。
………。
…マスコミの医療破壊は大成功ですね。
http://punigo.jugem.jp/?eid=503
http://punigo.jugem.jp/?eid=500
http://punigo.jugem.jp/?eid=495
http://punigo.jugem.jp/?eid=491
2009/4/6(月) 午後 2:54 [ KRTさん ]
則巻 煎餅さん、はじめまして。
そうですね。改革によって治まるところは早急に取り組んでほしいですね。特会なんかは日本の癌なんだから、とっとと一般会計に吸収してもらいたいですね。
それに厚労省というところは他の省庁より格下に見られていますから、なかなか動かないところもあるんですよ。
2009/4/6(月) 午後 10:08
こんばんは♪
今、帰って来ました〜〜
いつもコメントありがとうございます。。
明日も日経あがりますように・・・。
2009/4/8(水) 午前 1:54
お疲れさまです、投資さんの予言通り日経上昇しましたね。
さすがですね。
お互い仕事はハードですが、頑張りましょう。
2009/4/9(木) 午後 7:38