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ネットワークシステム

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各種サーバしかバックアップ体制を講じていない企業は少なくない。しかしそれだけで十分とは言えない。なぜなら受発注情報などの販売管理データや取引先とのメールデータなど、損失により業務に支障をきたすデータは基幹サーバからPCまでさまざまなHDDに分散しているからだ。データを守るためには網羅的な体制が欠かせないが、一方で「コスト負担」というハードルも無視できない。企業にとって最適な体制を考える時、機能面とコスト面のバランスが最も重要となるだろう。


データ保全体制

コマンドを利用する最大のメリットは、オプションなどを駆使することで、きめ細かい設定ができることだ。しかし、同期を行うたびにコマンドプロンプトから、コピー元やコピー先のファイルパスや、引数(オプション)を指定するのは面倒だ。

そこで利用したいのがバッチファイルだ。コマンドをテキストファイルに入力して、保存の際に拡張子を「bat」にするだけで、バッチファイルは完成だ。バッチファイルの利用は、特に定期的に行う同期作業では、GUIベースのツールよりも確実に効率がよい。また、同期作業の数だけバッチファイルを作成できるので、GUIベースの同期ツールで問題になる「同時に複数の設定を登録できるかどうか」といった悩みも解消できる。

XPには、フォルダツリーをまとめてコピーするコマンドとして、「XCOPY」コマンド(XCOPY.EXE)が標準装備されている。XCOPYはMS-DOSの時代から存在する息の長いコマンドで、現在のバージョンでは引数「/D」が追加されて、コピー元で追加・更新されたファイルだけをコピーできるようになった。

これを利用して、フォルダ同期用として活用できそうに思えるが、1つ重大な問題点がある。それは、コピー元で削除したファイルやフォルダを、コピー先で削除する機能がないことだ。そのため、コピー先にファイルがたまってしまい、コピー元との整合性がとれなくなってしまう。


そこで登場するのが「ROBOCOPY」コマンド(ROBOCOPY. EXE)だ。ROBOCOPYは、「Windows Server2003 Resource Kit Tools」に含まれているコマンドで、データ保全用として、さまざまな用途に使用できる。このコマンドを用いたバッチファイルをいくつか作成して、特殊な環境用の同期ツールとして使用することが可能である。


インストールを行ったら、フォルダ内(既定では「C:\Program Files\Windows Resource Kits\Tools」)のROBOCOPYを、OSコマンドサーチパス(環境変数「PATH」に含まれているフォルダ)のいずれかにコピーしておく。通常の設定では、「C:\WINDOWS\system32」、または「C:\WINDOWS」となる

注意したいのが、コピー元のほうが古いタイムスタンプになっている場合だ。この場合、コピー元の古いファイルでコピー先のファイルを上書きしてしまう。つまり、ROBOCOPYコマンドはコピー先フォルダの内容をコピー元フォルダの内容に強制的に同期させてしまう。前回の連載でも触れたように、コンピュータどうしの同期では、タイムスタンプも同期させておかないと痛い目に遭う可能性があるので注意したい

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