バラク・オバマ米新大統領(47)は20日正午(日本時間21日午前2時)過ぎ、連邦議会議事堂前での就任式で宣誓し、第44代大統領に就任した。18分間の就任演説でオバマ氏は、経済危機などを乗り切るため「アメリカ再建に取りかかる」と表明。国民にも「責任を果たすべき新たな時代」に立ち向かうよう呼び掛けた。米国民は「国家や世界に義務を負っている」と強調、対決よりも共生の道を探る考えを示した。 国難ともいえる対テロ戦争と経済対策の2大課題の克服に決意を示すことで経済不安の拡大を阻止する一方、孤立主義や保護主義を排し、米国が今後も国際的な問題に積極的に関与していく姿勢を色濃く打ち出した。 オバマ氏はこの後、ホワイトハウスまでパレード。同夜にはミシェル夫人とともに舞踏会に臨んだ。一方、上院では20日、オバマ氏が指名したナポリターノ国土安全保障長官ら6閣僚を承認。オバマ政権が発足した。ただ、予定されていたヒラリー・クリントン新国務長官の承認はこの日は見送られた。税金不払い問題が発覚したガイトナー新財務長官の承認審議は21日に予定されており、主要閣僚不在での船出となった。 オバマ氏は演説でイラク、アフガニスタンでの対テロ戦争や深刻な経済低迷について「試練は現実だ」と指摘したうえで、「短期間では解決できないが、米国は克服する」と断言。「恐れではなく希望、争いのかわりに団結」を訴えた。また、独立戦争の「建国の父たち」に触れ「希望と美徳をもって(困難に)勇敢に立ち向かおう」と国民を鼓舞した 「アメリカ再建」に向け(1)雇用創出や成長を促す新たな基盤整備(2)太陽光や風力など代替エネルギー活用(3)学校教育システム改革を重視、「大胆で迅速」な行動の必要性を強調した。これら施策は最大400万人の雇用創出を目指す8000億ドル(約72兆円)超の経済対策に盛り込まれており、速やかな実現への意欲を示したものだ。 オバマ次期米大統領は、世界大恐慌以来最悪となる可能性のあるリセッション(景気後退)に陥っている米経済の回復に向けて取り組むことになる。 以下は、米経済の深刻な状況を示す最近の経済指標。 ◎12月の米小売売上高 前月比2.7%減少し、2008年通年では0.1%減となった。12月の自動車を除くベースの売上高は3.1%減で、過去最大の落ち込み。同ベースでの11月の売上高は2.5%減だった。 ◎12月の米雇用統計 非農業部門雇用者数が52万4000人減少し、失業率は7.2%と約16年ぶりの高水準に上昇した。08年全体では雇用者数は260万人減少し、1945年以降で最大の落ち込みとなった。 ◎12月の米供給管理協会(ISM)製造業景気指数 32.4と、前月の36.2から低下し、1980年以来28年ぶりの低水準を記録した。 ◎第3・四半期の米国内総生産(GDP)確報値 年率換算で前期比マイナス0.5%と、2001年第3・四半期以来の大幅な落ち込みとなった。個人消費支出がマイナス3.8%と、1980年以降で最大の減少率を記録した。多くのエコノミストは、第4・四半期の米GDPがマイナス5%前後になると予想している。 ◎12月の米消費者物価指数(CPI) 世界需要の大幅低下を背景に原油価格が急落し、米CPI上昇率が大幅に減速している。政策当局者は現在、一段の景気悪化につながる恐れのあるデフレーションをめぐる懸念を強めている。12月の米CPI上昇率は前年比わずか0.1%にとどまり、1954年以来の弱い数字となった 対テロ戦争では「我々は(敵を)打ち負かす」と強調。イラク駐留米軍の撤退を開始し、アフガンでの戦いに全力を挙げる意向を表明。核軍縮や地球温暖化対策に取り組む考えも示した。また、特にイスラム世界との関係に言及。「何を壊すかではなく、何を築けるかで評価されることを知るべきだ」と対話外交を呼び掛けた。 ***政治的な中身は別にしても、構成とメッセージ性でこれほど秀逸に作られたスピーチはここ最近なかった気がします。 ***今回オバマ議員が制したアイオワ州党員集会は今後の候補者指名の重要な通過点となっています。アイオワを制したとしても最終的な候補になれるとは限らないのですが(実際、クリントン元大統領はアイオワでは3位でした)、5日後のニューハンプシャー州の予備選挙を前にオバマ議員がこのチャンスを最大限活かそうと努力しているのは明らかです。 たった14分間のこのスピーチには、キング牧師やケネディ大統領のスピーチを十分に研究した構成、候補者指名と大統領選挙を見越した戦略性、そして浮動票に訴える強いメッセージ性のすべてが入っていてうならされます。
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あたしも演説見ましたよ。
何か若いなあってぶん、ブッシュより柔らかそうですが、
実際はどうなんですか?
2009/1/25(日) 午前 11:21
MAYさん、
返信おくれました。そうですね、ブッシュが余りにもひどかった(というよりやってはいけない人が就任してしまった)からその分期待は大きいでしょうね。
調和路線となるでしょうね。
2009/3/22(日) 午後 10:56