日銀が1/22CP(コマーシャルペーパー)3兆円と社債の買い取りを決めたのは急速に悪化する企業の資金繰りを柔和し支援していく方向だと。 中央銀行が将来損失を被るおそれのあるCP.社債を買い取るのは本来禁じ手とされてきたが急速な景気の悪化で異例の策を講じるを得ない状況に追い込まれたからである。 さらに日銀はこの日2009年度の成長率見通しを-成長bに下方修正しており追加策を迫られるのは必至である。〜産経新聞より引用
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日銀短感
景況感34年ぶりの悪化幅しかし12月の企業短期経済観測調査(短観)は、大企業製造業の景況感を示す業況判断指数(DI)がマイナス24となり、2002年3月以来、6年9カ月ぶりの低水準となった。9月の前回調査(マイナス3)から21ポイント下がり、第一次石油危機直後の1975年2月と並ぶ約34年ぶりの悪化幅となった。金融危機によって企業の資金繰りが厳しくなっているほか、雇用や設備にも過剰感が広がっている。 企業の業況判断DIは景況感が「良い」と答えた企業の割合から「悪い」との回答を引いた値。大企業製造業のDIの悪化は5四半期連続。低下幅は日本の金融システム不安が深刻だった98年3月(19ポイント)を上回り、石油危機当時の74年8月の26ポイントに次ぐ過去2番目の大きさになった。日銀は18、19日に金融政策決定会合を開くが、利下げや資金供給などの追加策が必要との声が強まる可能性がある。 業種別でみると、大企業製造業は自動車や電気機械など15業種すべてでDIが前回調査から悪化した。自動車は世界的な売り上げ減少などを背景に、マイナス41と46ポイントも下がった。電機もマイナス37、非鉄金属はマイナス43になった。3カ月先の見通しについても自動車や鉄鋼など13業種で指数が悪化。大企業製造業全体ではマイナス36と12ポイント低下する。 大企業非製造業は-9と前回調査から10ポイント下がった。指数がマイナスに転じるのは5年ぶり。個人消費の減退などで小売りや飲食店・宿泊などが大きく悪化した。中小企業はさらに厳しく、製造業、非製造業ともマイナス29に落ち込んだ。 企業収益の悪化も鮮明になってきた。大企業製造業の08年度売上高見通しは前年度比0.9%増にとどまり、日本経済をけん引してきた輸出は1.5%減とIT(情報技術)バブルが崩壊した01年度以来、7年ぶりのマイナスを見込む。08年度下期の想定為替相場は1ドル=101円。現在の為替相場は想定レートよりも円高になっており、収益には下振れリスクがある。 大企業製造業の08年度の設備投資計画は前年度比2.4%増と、9月調査から3.1%の下方修正になった。設備や雇用も「過剰」と答える企業の割合が増えており、先行きの調整圧力が強まっている。 金融危機を受けて資金繰りもきつくなっているもよう。金融機関の大企業向けの貸し出し態度は「厳しい」との回答が増え、指数は99年6月以来、9年6カ月ぶりにマイナスとなった。投資家のリスク回避姿勢が強まっており、コマーシャルペーパー(CP)の発行環境も「厳しい」との回答が大幅に増えている 注目された国債買い入れオペの年限別で、10年超30年以下の国債買い入れが年間9000億円(月次ベースで750億円)にとどまり、超長期の買い入れ額が若干、予想より少ない。今回の指針で相当量が持ち込めるとの期待感があり、昨年末以降、現物市場で超長期ゾーンがアウトパフォームしていた。これにより一段のフラットニングが見込みづらくなったとみている。 昨年10月末に公表した経済・物価情勢の展望(展望リポート)の中間評価では、原油価格の下落で2009年度のCPI(消費者物価指数)が下方修正されるのは無論だが、2010年度までマイナスに達し、その年までデフレ圧力が及ぶことを織り込んだ数字になっている。予想されていたとはいえ、悪い数字が出された印象はぬぐえない。 年度末に向けて企業金融を取り巻く環境はさらに厳しくなるだけに、日銀がCPの買い入れを実施することで、企業の資金繰り不安を和らげる効果が期待される。CPの買い入れ規模が市場の予想より多い3兆円程度となったこと、短期社債の買い入れを視野に入れたこと、不動産投資法人債を適格担保化することは企業の資金調達環境の改善につながる。企業の資金繰り支援策で、金融機関の貸し出し枠が広がるため、大企業だけでなく中小企業にも資金が流れるようになる。クレジット市場のタイト化要因となろう。
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2009年01月23日
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