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知る人は知る「月月火水木金金」という歌があります。いわゆる軍歌です。
これは明るい曲ですが、当時の時代背景とその歴史を知ると感慨深い歌です。
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1890年、アメリカの海軍士官アルフレッド・アマンが「海上権力史論」という本を出し、
シー・パワーこそこれからの時代には重要だと考えるようになっていきます。
アメリカは太平洋、ハワイやフィリピンやグアムなどへ海洋侵略を突き進めて、
イギリスやフランス、ドイツなどに後れながらも支那への侵略を目指してきました。
アメリカはこれからは海軍の拡張であると認識していました。
これは現在の中国が太平洋、特に第一列島線、第二次列島線を着実に遂行していく姿に重なるものであります。
1914年にはパナマ運河を開通させ南米を遠回りしていた大西洋の艦隊も
太平洋に抜けるようになります。
その後、アメリカはダニエル海軍計画、ウィルソン海軍法による海軍拡張計画により
太平洋艦隊を編成しました。
アメリカは猛烈な艦隊競争を行いますが、まだまだ日本の造船技術には勝てず、
さらに日英同盟を相手にすると力不足を感じていました。
アメリカはこの苦境を脱するために考え付いたことは、
まずは日英同盟を破棄させ、日本の艦隊を制限させることでした。
1921年、アメリカはワシントン会議を招集します。
日英同盟を破棄させるためにアメリカはフィリピンやグアム、イギリスは香港の軍事力を高めないから
日英同盟はもはや不要であると日本に持ちかけ、日英同盟を潰しました。
そう言いながらもアメリカはハワイ、イギリスはシンガポールの防衛力を増強していきました。
だからこそ大東亜戦争の早々で日本がハワイとシンガポールを潰しにかかったのです。
結局、日英同盟は四カ国同盟となり、全く機能しなくなりました。
またワシントン海軍軍縮条約で主力艦は米・英が5に対して日本はその6割の3となり、
仏・伊は1.67となりました。
この時、日本は7割で交渉し6割が限度枠で交渉せよという秘密電報を、
アメリカに受信されて6割にされました。
アメリカにするとこのワシントン会議の海軍軍縮だけではまだまだ不安だったので、
主力艦以外にも制限しようと次の軍縮招集を図ります。
1927年、ジュネーブ軍縮会議。
これは仏・伊の不参加、そして日・米が意見対立で不成功でした。
1930年、ロンドン軍縮会議。
これにより、主力艦を米・英15隻に対し日本は9隻、
補助艦を米・英10隻に対し日本は6.975隻とされました。
このロンドン会議後、アメリカ代表の国務長官スチムソンは
「敵(この場合は米国)が自分(日本)よりも優勢なる艦隊を建造するまで、
自分の手を縛るような条約に調印した日本という国は勇敢である」と褒め称えました。
これには当時の日本国民が納得するわけがありません。
なぜ日本だけがこんな不利なものを飲むのか。
日本政府は妥協ばかりして譲歩に譲歩を重ねて、これで国が守れるのか。
そういう矢先、日本では統帥権干犯であるとして東京駅頭にて浜口首相が狙撃されました。
当時の国民からすると、我が先人たちが黒船の脅威から、幕府も藩も尊王攘夷に奮い立った時と
同じようにペリーがスチムソンとなって現れてきたようなものです。
あの頃の気概はどこに行ったのだ・・・。
実際にロンドン会議に至るまで日本はアメリカに譲歩を重ね屈辱に耐えてきました。
カリフォルニアでの排日問題しかり、日本がパリ講和会議で要求した人種差別への猛反対。
第一次大戦で日本の産業が伸びてアジアにある列強の植民地で日本製品は安くてよいものだったのでよく売れて、アジアの人たちから喜ばれていたのに、自由経済と言っていたアメリカから日本は不公正競争であると非難されました。
また、第一次大戦後に日本がベルサイユ条約で継承したドイツの山東の権益も返還させられ、
さらには太平洋のドイツ領の日本への委任統治領にも文句を言ってきました。
今現在の日本と比較するとしたら、
当時のアメリカを今の中国に置き換えればわかりやすいでしょう。
中国は軍事力、特に海軍力を異常なほどまでに増強し続けています。
どんどん領域を拡張し続け、とどまるところを知りません。
これに対して日本は防衛費を年々削減し、次期戦闘機も決まらない中、政治が迷走を重ねています。
政府は危機感がなく、外交は気兼ねばかりしています。
当時、日本は主力艦の数を減らされた劣勢を、
猛訓練で乗り切れと言わんばかりに土曜日や日曜日もなく、
ぶっ通しで訓練による訓練を重ねて米英には強さで必勝を期していました。
昭和15年、土日返上して休みなく訓練をし続けたことを歌にしたのが、
「月月火水木金金」という歌です。
少ない艦隊を訓練で補う。
何とも日本らしいではありませんか。
今思えば、悪条件の中でも日本を守るために先人たちはよく耐え抜いたと思います。
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1 朝だ夜明けだ 潮の息扱き
うんと吸い込む あかがね色の
胸に若さの 漲る誇り
海の男の 艦隊勤務
月月火水木金金
2 赤い太陽に 流れる汗を
拭いてにっこり 大砲手入れ
太平洋の 波、波、波に
海の男だ 艦隊勤務
月月火水木金金
3 度胸ひとつに 火のような練磨
旗は鳴る鳴る ラッパは響く
行くぞ日の丸 日本の艦だ
海の男の 艦隊勤務
月月火水木金金
4 どんとぶつかる 怒濤の唄に
ゆれる釣床 今宵の夢は
明日の戦さの この腕試し
海の男だ 艦隊勤務
月月火水木金金
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深く共感し参考になりました
ありがとうございます。
2012/4/18(水) 午後 10:52 [ reoparudo02 ]