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 哭詩の前置き。珍しく次韵の元詩を紹介している。端文仲は漢詩を六如に師事していた。裕福な商家の主だったが若くして隠居、隠者的な生活をして文学道楽に没入。京都大火で焼け出され、困窮の中に病死。
 詩の中で「金吹」「白川北の水」が不明。京都中心部に「金吹町」があるが関係があるのかどうか。北白川に文仲の墓でもあるかと調べたがわからなかった。
 「老雀」は六如、「雛」は文仲ではなかろうか。
↓ に近世畸人伝の記事有り。


2-2-12-3
哭端文仲次其絶筆詩韵
        文仲罹災後尋復得疾其病仲立秋詩云閏接林鐘暑更獰
上蒸下濕瘧温并間芻具毉調護棺後詩名天寵榮老雀引雛窮巷寂新篁漉月敗簾清
五更行雨交金吹秋自白川水北生作此詩後遂不復起終為絶筆
         端文仲ヲ哭シテ其ノ絶筆ノ詩ニ韵ヲ次グ
          文仲災ニ罹ルノ後尋テ復タ疾ヲ得其病仲立秋詩云フ「閏林鐘接シテ暑更ニ獰シ、
          上蒸シ下濕テ瘧温并ス。墦間ノ芻具毉調護シ、棺後ノ詩名天ノ寵榮。
          老雀雛ヲ引テ窮巷寂シ、新篁月ヲ漉キテ敗簾清シ。五更ノ行雨金吹ニ交リ、
          秋ハ白川北自リ水生ズ。」此詩作リシ後遂ニ復タ起キ不。終ニ絶筆ト為ル。

 
林鐘:旧暦六月の異称      〇: 瘧(ぎゃく)「おこり」としてみた
獰(どう):わるい、にくにくしい       墦(は):墳墓
毉(い):くすし   調護:やりくりしてうまくおさめる    
寵榮(ちょうえい):君主の愛を受けて栄えること〜   窮巷:むさ苦しい巷

端文仲を哭し、其の絶筆詩に韵を次ぐ
  文仲が罹災後、尋(つ)いで復た疾を得た。其の病中、詩は云う、「六月の閏(うるう)日に近づいて暑さは更につのり、上は蒸し暑く下は湿ってそのうえ”おこり”熱だ。 墓に必用な用具は医者が準備してくれ、死後の詩の名声は天の賜る栄誉だ。老いた雀が雛を連れてさまよったむさ苦しいこの世は寂しいが、新しい竹林はその向こう側から月が顔を出し、破れ簾のようで清々しい。夜明け前の雨は金吹と交差し、秋は白川水北より生ず」。この詩を作った後、ついに再び起きず、ついに絶筆となった。 



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