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昨年11月に行われた我らがamazarashiの日本武道館で開催された記念碑的公演、
amazarashi Live at 日本武道館 “朗読演奏実験空間 新言語秩序”
感想文をいつか書こうと思いながら月日がたって年も越えてしまったのだが(爆)、自分の気持ち的な問題もあり十分な時間が取れそうにない…。というわけで、雑駁なな感じになっちゃうと思うけど、とりあえず書こうと思う。
彼らのライブやプロモーションの形式を表面的に捉えると、ファンとの間に大きな壁を感じる人も多くないと思う。でも、彼らの音楽だけでなくライブにおける表現やステージングの工夫を回数観ていくと、壁どころか、amazarashiは常にファンにどうやって彼らの音楽の世界を伝えていくか、そしてどうやってファンに彼らの音楽の世界を「楽しんでもらうか」ということを考えている人たちだということが伝わってくる。
そのような気持ちが、すべて集結した公演がこの日本武道館公演だった気がする。2016年10月の幕張イベントホールでの公演も、ただ単に新しいステージの表現に挑戦するだけでなく、異世界に誘うストーリーとリンクさせて、amazarashiだけにしかできない公演を成功させたけど、今回の日本武道館はそれを更に進化させた形になった。今回は、世にある音楽、映画、小説といったあらゆる表現体から発せられる「言葉」について、暴力的でかつ悲観的なイメージを伴う言葉を「検閲」という手段を用いて統制を強いる「新言語秩序」という巨大組織に立ち向かう「言葉ゾンビ」と呼ばれるレジスタンスたち・・・という、前回同様オリジナルのストーリーとリンクさせてのステージ構成となった。ただ違うのは、今回の公演は公演の前からすでに観客たちは物語の一部に招き入れられていたということ。
公演数か月前から、この「音楽朗読劇」のアプリがダウンロードできるようになっており、DLすると劇の元となるストーリーの閲覧、公演当日(公演は「言葉ゾンビ」たちの「集会」という設定になっていたが)の検閲に対する「抵抗運動」への参加できるようになる。それに伴って検閲解除率を上昇させ、公演終了後にはamazarashiからプレゼントが送られるという企画が展開された。アプリ利用環境の事情で、僕は当日の抵抗運動は参加できなかった訳だが(汗)、それでも公演当日の場内アナでは「この集会に参加するだけで抵抗運動である」という粋なアナウンスが流れたので一安心(笑)。新言語秩序たちに対する抵抗運動がどのように展開されるか、手に汗を握りながら見守ることができた。
このような一連の企画があったおかげで、まるで劇の一部になったかのような気持ちで当日を待つことが出来たし、実際にどんな音楽朗読劇になるか期待が膨らむ一方だったのを覚えている。
セトリは後で紹介するけど、この劇のために書き下ろされた楽曲「リビングデッド」「月が綺麗」、そしてこの物語の最も重要な役割を担うこととなった「独白」を軸に、amazarashiがこれまで発表した作品で厳選された楽曲たちが、この公演のために新たに制作されたであろうオリジナルの映像演出とともに華を添える形だった。
中でも多くの人が感動を覚えたと思うし、自分もまさかこのタイミングで聴けるとは想像していなかったのが「ナモナキヒト」だった。言い知れぬ深い傷を誰しもが負っているとは思うけど、そんな傷付いた人の生き方無条件に肯定する内容のこの楽曲がライブで聴ける日が来るなんて・・・・。公演全体の感動とは別に、この楽曲自体の感動というのは別格のものがあった。
ちなみに、この日は、春先のツアーでお休みしていたピアノの豊川 真奈美さんもステージの上にあった。このような特別なライブでオリジナルメンバーが揃ったということも何となく嬉しかった。また、幕張の全方位型ステージでの公演と同じく4曲ごと演奏したら、ボーカル・秋田 ひろむくんの物語朗読中に転換〜という流れを4回行ったので、それぞれの方角に座るお客さんたちの正面に演奏者たち(バンドメンバー含めて5人が横1並びの配置)が見られるようにも工夫をされていた訳だが(この辺りの配慮もさすが・・・)、個人的に一番好きなのは彼らを背後から見られる時である(爆)。ドラムキットやキーボードといった機材がどんな感じになっているかという普通のライブでは絶対わからないところがみられるし、ひろむくんがギターを弾きながら結構いろいろなアクションしながら歌唱をしているというのも背後からだと結構よく分かる。よりダイナミックにライブが楽しめる、という気が彼らを背後からとらえる時によく分かるのである。
実は、この武道館公演の後、全国各地の映画館でこの武道館公演がディレイビューイングされるというアナウンスがあったので、それも鑑賞(笑)。復習ということで、もう一度公演の内容を噛み締められたのはもちろん、自分が見た角度とは違う角度から映像演出を見ることができたし、バンドメンバーの姿を真上から映し出した演奏シーンが織り交ぜられていたり、それに伴って生の時では感じられなかった「バンドとしての演奏」感覚を強く感じることができた。曲終わりのキューをお互いに確認しながら取っているシーンは、amazarashiのライブの中では見る機会がなかったので、ある意味貴重だな〜と感じたり(爆)。そんなマニアックなところを一人でウホウホ堪能しつつ、ディレイビューイングも楽しんだ。
さらにその1か月後に開催されたCOUNT DOWN JAPAN 18/19。ここにも、3日目に登場した彼ら。残念ながら真奈美さんはお休みだったようだが、この武道館公演の再演といっても過言ではない、超凝縮版+αといった内容の公演でまたしても感動(笑)。日本武道館公演の効果かどうかは知らないが、これまで以上にamazarashiのシンパたちが増えているような。CDJ会場内に設置されたメッセージボードにはamazarashi関連のイラストやメッセージが多く見られたし、彼らの公演中の観客の反応も、1曲1曲に対しての歓声の量が明らかに増えていたし、今までとは何かが違う感じがした。
amazarashiの刻んできた道のりに触れ、その道を進んでいきたいという人がまた更に増えてきたということか。まだ彼らは、連続出演4回ではあるが、CDJでも存在感を増しつつある手応えは何となく感じたりはする。
2018年の年末にかけて見せてくれたamazarashiの新たな季節への予感。すでに次のツアーのアナウンスも出されているが、その時にはまたどんな姿で見せてくれるか楽しみである。
とりあえずセトリを。
(日本武道館公演分)
・ワードプロセッサー
・リビングデッド
・空洞空洞
・季節は次々死んでいく
(転換)
・自虐家のアリー
・フィロソフィー
・ナモナキヒト
・命にふさわしい
(転換)
・ムカデ
・月が綺麗
・吐きそうだ
・しらふ
(転換)
・僕が死のうと思ったのは
・性善説
・空っぽの空に潰される
・カルマ
(転換)
・独白
(COUNT DOWN JAPAN 18/19分)
・ワードプロセッサー
・リビングデッド
・ジュブナイル
・さよならごっこ
・命にふさわしい
・独白
ではではノシ
お疲れっす!!
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