|
今年もノーベル賞のシーズンがやってきました。
日本の最有力候補者は2名、有力候補者は17名。 この賞が何が栄誉なのかというと、何十年もコツコツと、 社会的意義のあることを信じて、研究してきたことが 表彰されるということにあります。 「一隅を照らすもの、これ国の宝なり」。 この言葉が光り輝くシーズン、それがこのノーベル賞の時期になります。 以下、そのまま転載いたします。 トムソン・ロイターがノーベル賞有力候補18名を発表 (2015年) 「トムソン・ロイター引用栄誉賞」(ノーベル賞予測)2015年の受賞者を発表。 日本からは2名を選出 トムソン・ロイター 2015年9月24日 http://ip-science.thomsonreuters.jp/press/release/2015/nobel-laureates/ 世界的な情報サービス企業であるトムソン・ロイター(本社米国ニューヨーク、日本オフィス:東京都港区)は、「トムソン・ロイター引用栄誉賞」を発表いたしました。200本賞は学術論文の引用データの分析により、ノーベル賞クラスと目される研究者を選出し、その卓越した研究業績を讃える目的で発表されています。2年より毎年9月の発表が恒例化され、14回目となる本年は日本人研究者2名を含む合計18名が受賞しました。 日本からは、医学・生理学分野において2名の選出が発表されました。京都大学大学院理学研究科教授の森和俊氏は、小胞体内の変性タンパク質の検出と修復によるメカニズムの独自発見により、また大阪大学免疫学フロンティア研究センター(WPI-IFReC) 教授/副拠点長、大阪大学特別教授の坂口志文氏は、制御性T細胞と転写因子Foxp3の特性と機能に関する独創的な発見において、それぞれの功績が讃えられ今回の受賞となりました。 <医学・生理学> <医学・生理学> その他、 ■化学分野 新海征治 氏 物事を把握するときに,私は真正面から真正直に把えるようなやり方にはどうしても馴染めません。斜めから,下から,そして後ろから眺めて,真正面からは見えない“もの”の本質を探り出すのが好きです。イタリアなどで絵画や彫刻を観賞するときも,正面から観てそこに教科書に載っていた写真と同じ“もの”があるのを確認して満足するようなことはできません。それこそ,あらゆる角度から観察して製作者の意図を自分なりに理解しようと努めます。 出典 http://www.nanoif.jst.go.jp/supervisor/supervisor.html 北川 進 氏 僕の座右の銘に、2400年前の荘子の「無用之用」という言葉があります。「役に立たないと思えるものも実は役に立つ」という意味です。たとえば、何でもない立方体も、その枠内を「空間」と考えると役立つかもしれないという発想です。われわれの研究原点も「空間とは単に何もない空隙ではなく機能の宝庫である」という立場に立っています。…20世紀は化学が飛躍した時代でしたが、注目を集めたのは“フレームワーク”、つまり骨格でした。しかし、これからは、まさに荘子が言ったように「重要でないと考えられていたことも、実は重要である」つまり、「空間は機能の宝庫である」という視点が必要だと考えます。 出典 http://ip-science.thomsonreuters.jp/interview/kitagawa/ 藤嶋 昭 氏 何のために研究するのか。その目的は何かということ。何のために研究するのかを常に考えながらやることが大事です。 どんな人も天寿を全うしたいですよね。そのためには健康で快適であること。私は、科学技術者の最終的な目標は、これに少しでも役立つことではないかと思っています。光触媒はその1つではないかと思っています。また、面白いと思って自ら感動することも大事ですね。 出典 http://www8.cao.go.jp/cstp/nanoweb/fujishima.html 春田正毅 氏 金にも触媒としての働きがあることを偶然見つけたのが30年前の1982年。以来、共同研究者や研究協力者、研究施設に恵まれ、研究を楽しみながら進めてきました。今後は、ナノ粒子よりさらに小さなクラスターに注目して、金の新しい触媒作用を生み出していきたいです。 出典 http://matome.naver.jp/odai/2134831991690844601 ■医学・生理学分野 大隅良典 氏 オートファジーの研究を酵母で始めて4半世紀が経ちました。当時を思い起こすとオートファジーの研究がこのような広がりを持つに至ったことに隔世の感があります。これまで沢山の共同研究者にめぐまれましたが、基礎研究者としてこのような栄誉を頂くことに感謝します。 出典 http://matome.naver.jp/odai/2134831991690844601?page=2 「最近の若者は安定志向で保守的であると同時に、太鼓判を押したように、『人に役立つ研究がしたい』と言います。そのため、酵母やマウスよりもヒトを研究すべきだというのです。 しかしながら、生命の本質に迫る基本的で重要な問題は、酵母でも解くことができます。逆に、オートファジーのように、顕微鏡で観察できる酵母だからこそ解明できた研究もあります。 そもそも、原子力然り、人に役立つものという定義すら、実は怪しいものではないでしょうか。 このような中、私が皆さんにお伝えしたいのは、科学の道を志すのであれば、人がまだやっていないこと、そして、自分が心底面白いと思えることをやって欲しいということです。 研究には苦しさが伴います。しかしながら、その研究テーマが自分にとって魅力的で面白いものでさえあれば、たとえ一時期不遇であっても、苦しさは必ず乗り越えることができます。 1度きりの人生です。 傍から見れば、些細なことでも構いません。是非とも、苦しさの先に待っている成功の喜びというものを味わって欲しいですね」 出典 http://www.titech.ac.jp/research/stories/ohsumi.html 水島 昇 氏 自分の経験からいって、国語と歴史の勉強はしておいた方がいい(笑)。研究者も論文などは日本語か英語で書くことになります。英語の重要性ばかりがいわれますが、国語も重要であることを忘れないでください(笑)。主人公の心を読み取るのが苦手であっても、正しい日本語と英語は書けるようになっておきたい。 それと、いまは、一人だけで研究することは少なくて、チームプレーで研究することが多いのです。それだけに、ほかの研究者とコミュニケーションをとれるような社会性をもつことが大切。勉強だけでなく広がりのある友人関係を築くためにも、いろいろなことにトライして幅広い視野を持ってほしいですね。 出典 http://www.terumozaidan.or.jp/labo/interview/15/04.html 竹市雅俊 氏 今の時代、最新情報はむしろ若い人の方がよく知っていますよ。むしろ、情報がオンラインであまりに簡単に得られる弊害として、研究もそういう頭になると良くない。昔、私が京都大学で助手をしていた時、岡田節人教授は「論文を読んで、そこから研究を始めるな」と口癖のように言っていました。他人の論文を読み、次に自分だったらどうするか?というようなやりかただけで研究を進めると、その時代の研究の進歩には貢献するけれど、真のオリジナリティには繋がりにくい。 出典 http://ip-science.thomsonreuters.jp/interview/takeichi/ などなど。 日本にはすばらしい研究者が連なっている。
この名声ではなく、「研究にかける情熱と信念」 が継続していきますように。 success |
全体表示
[ リスト ]




