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今、人類の心の情景は―
「われわれがどこかで道をあやまったということを理解しなければいけない。
人間全体は以前よりも豊かになっている。より多くの富と時間を享受している。
だがしかし、うまく規定できぬ本質的ななにものかが欠けているのだ。
自分を人間として感じることが次第に稀になってゆく。
われわれの神秘的な大権のうち、何かがなくなってしまったのだ。」
サンー=テグジュペリ 『人生に意味を』
現代を支配している気分を一口で言うと、それは、「無力感」―
だれもがこのままではいけないと思っている。しかし政治も経済も環境の問題も、全てが自分の手の届かないと心で決定され、動かされている。自分ひとりが何かしたところで、大きな機構の前に何ができようか―この「無力感」がさらに事態を悪化させる悪循環をもたらしている。
この無力感の対極にあるのが、法華経の一念三千の哲学であり、実践なのです。
人間の一念が一切をかえていくというのですから、一人の人間の可能性と尊貴さを極限まで教えた思想ともいえるでしょう
「今日最もクールな科学的合理主義ですらも、人間一人ひとりの価値を認めない限り、人類そのものが破滅するということをわれわれに教えている。」
A・ヤコブレフ「歴史の幻影」
「われわれは異様な事態の目撃者となった。なるほど社会は自由を手に入れた。だがある意味で、社会は鎖につながれていたときよりも堕落している。」
「道義的にタガの緩んだ社会に自由が取り戻されると…思いつく限りのあらゆる悪徳が、目も眩むばかりにどうと噴き出した」
共産主義の抑圧と戦ったチェコのハベル大統領
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