おるたな美術館

旅先で出会った東洋美術、西洋美術

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インド博物館その1

イメージ 1

インド博物館(コルカタ)にあるカジュラーホ出土のナーイカー(神的エネルギーのシャクティを象徴する世俗的描写の女性像)3体の内の1体。これほど濃厚な造形のナーイカーは、現在カジュラーホの寺院では見られない。

特にこの1体は、身体のひねりを解剖学的に解釈せず、別の角度から見た右半身と左半身を一体化するというキュビスム的展開がユニーク。どっしりとした身体表現も、ピカソの新古典主義の作風を彷佛とさせるし、カジュラーホで良く見かける、頭が大きく手足のすらりと伸びた体型とはひと味違うモニュメンタルな造形だ。上部に樹木が見られることから樹木神(ヤクシー)的性格も感じられる。

それにしても、ピカソはこの作品を見ていたとしたらどう思ったのだろう。

左手の修復がへたくそで、ゴツい男の腕みたいになってるのが残念。上腕部だけ見てると、リストバンドをしたレスラーといったところ……興ざめ。

左脇後に爪痕が数ヶ所あり(画像を拡大するとよく見える)、“爪痕”はインドの性愛文化では重要なアイテムらしく、『カーマ・スートラ』でも爪痕についての章がわざわざ設けられている。女は、この爪痕をつけた男に恋文を書いてるところらしい。

過ぎ去った情事を思うよすがなら“キスマーク”でも良さそうだが、石像の場合、着色したとしても表現が難しそう。ヘタすると虫さされの跡だからな…。

閉じる コメント(2)

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豊満な肉体ですね。
痩せているのが美しいなどと思っているのは間違いで、豊かであることが、やすらぎの象徴のような気がします。

ゆったりとした時間、思いを感じます。

2007/7/1(日) 午前 8:14 [ がらくた・おやじ ]

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確かに、肉身部に限らず細部に至るまで、このゆったりした曲線のつくり出す時間感覚こそ最大の魅力かも知れません。

2007/7/1(日) 午後 11:22 [ sug**uto ]


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