おるたな美術館

旅先で出会った東洋美術、西洋美術

インド編

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インド博物館その7

イメージ 1

雨や水、大地、命の再生という属性のナーガ(蛇神)は歴史が古く、メソポタミアやインダスの遺跡に既にそのイメージが見られるという。インドでも土着信仰の対象として古くからあり、ヤクシャと同じくそのイメージは、仏教・ヒンドゥー教の護法神として活躍している。

“その2”のバールフトのヤクシャの中には5頭の竜蓋(首を広げたコブラ)が頭光のように表されたものがあり、そういった竜蓋を持つ人体という図像は中世のカジュラーホの寺院などにも見られる。

その他、八岐大蛇みたいに多頭の蛇として表されることも多く、東南アジアの仏教・ヒンドゥー教美術ではとてもポピュラーだ。また、上の画像のように下半身が蛇というのもポピュラーで、このタイプはこのようにナーギー(女性形)とのミトゥナ(男女交歓像)も多い。

左のナーガカップルは10世紀東インドのもの。下半身は逸失しており、元々は蛇の尾を互いに螺旋状に絡み合わせていたのだろう。中国古代の創造神、“伏羲女か”を思い起こさせる。

彫刻としては、竜蓋が生硬な表現で、肉身部はぎこちなくて物足りない。でも、情愛豊かで、こういうイメージって異形であるが故に、よりその愛情深い様に感動を覚えたりするから不思議だ。これを正常な人体表現でやられると、けっこう押し付けがましく感じるのが人情というもの。

右は11世紀中部インドのナーガカップル。この下半身の絡み具合は尋常じゃない。幾重にも絡み合った蛇の身体は、男女の結合の深さの表象化としてはうってつけといえそう。


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