おるたな美術館

旅先で出会った東洋美術、西洋美術

ラウンジ(雑記)

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3人合わせると200歳を越えるアーティストの2つの展覧会を豊田市と名古屋で拝見。いずれも館内の構造やスケールを有効に使った展示だった。特に吹き抜けの展示が両者とも会場構成の軸を成しており、時空間のスペクタクルを感じさせた。


名古屋市美術館の河口龍夫展では、広い展示場に入ると先ず目に飛び込んでくるのが、ピアノの上に円錐状に降り積もったヒマワリの種。其処を後にし、階段を上って幾つかの展示室を経て会場出口付近にたどり着くと、階下の作品にヒマワリの種を降り注ぐ入場者参加型の装置が設けられている。

入場者は、最初に目にした作品が成り立つ原因を最後につくって会場を後にするわけで、会場を出た後、作品は入場者が下のフロアで観たものとは僅かながら変化している。螺旋状の円環運動という時空を体感させられた。


この老練でコンセプチュアルな河口と対照的なのが、豊田市美術館の篠原有司男の吹抜け会場壁面を埋め尽くす巨大な壁画。3m×5mのパネル27枚分だそう。75歳でこんなの描いたら死ぬぞ、普通。

階段を上り、榎忠のパトローネのインスタレーションでは部屋が暗くてうっかり作品に激しく蹴りを…。係員に怒られるかと思ったら、逆に怪我は無いかと心配されてしまった。

部屋を出て廊下を渡り、階下の篠原の壁画を俯瞰出来る場所で動揺を沈めて振り返ると,榎の秘教的でメガロマニアックな鋼鉄製の壮大なオブジェが目に飛び込み、雷で打たれたような衝撃。この位置からの両作品が対置する景観は、対照的な二人の作風を鮮やかに演出していて強烈だ。

アカデミックで叙述的な名古屋市美の展示に比べ、こっちは方法論うんぬんではなく、現代社会の軋轢から絞り出されたような造形。より地に足のついた表現を実感した。


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