おるたな美術館

旅先で出会った東洋美術、西洋美術

カンボジア編

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イメージ 1

“その2”の左画像と同じく正面向き壁面の側面にあたる狭い空間に彫られたもので、この部分というのは、“その1”のようにデヴァター3体が居並ぶ正面向き壁面ほど風雨の影響を受けない為か、保存状態が良いものが多い。ただし、風化による足の欠落からは逃れられていない。

“その1”、“その2”よりさらに均整が崩れ、縦長の狭い空間を有効に使う画面構成がなされていない。その結果窮屈な画面の影響をもろに受けていて、デフォルメされた珍妙な姿になり、それが逆に愉しかったりする。しかも、いい加減な構図でありながら仕上げはしっかり細密で、造形技術は拙いにせよ創意工夫が見られ、1体1体が個性豊かだ。

左画像はオーソドックスなコスチュームで、かつ片手につぼみを持ち、片手は頭飾をつまむというよくあるポーズでありながら、画面左側が窮屈で右が無意味に空き過ぎている。また、右手の彫りが浅い為、片手をポケットに突っ込んで壁に寄りかかっているようにみえるし、型に縛られないチョイ悪のデヴァターといったところだ。

中央画像が、最も縦長空間の影響を受けてデフォルメされた面白さのある像かもしれない。この像は、腕をだらりと垂らした右側が窮屈になってしまっている。目や口の微妙なずれ具合も、ゆるキャラ的イメージに寄与している。頭飾は軽くつまむというより引っ張っている感じで、やっぱり笑える。

右画像は、手には何も持ってなくて,胸は小さく、品をつくるようなポーズも無く正面向きの仁王立ちで、こうした女神像の属性ともいうべきフェロモン系キャラから完全に脱却している。おかげで珍妙な髪型も兜の飾りのように見えるわ、左手から垂れる装飾帯は棍棒のように見えるわで、これはもう殆ど童子形の守門神である。


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