おるたな美術館

旅先で出会った東洋美術、西洋美術

カンボジア編

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第一回廊で最も良く知られている女神像の一つがこの北側の2体だろう。この仲睦まじいカップル,他のアンコール・ワットのデヴァターとは根本的に違う。

もともとアンコール遺跡の外壁を飾るデヴァターは、浮彫りとはいえ直立で正面性の強い姿で,丸彫りの女神像彫刻と同じ表現だといえる。それがここアンコール・ワットでは平面化と装飾化が著しく,様々なヴァリエーションが展開されるようになったのだが、絵画的な浮彫りというわけではなかった。

ところが、この2体に限っては明らかに様子が違い、フレームの中に収まった絵画のようなのだ。単に顔が斜向きで目がこっちに向いていないからだけではない。情緒性やドラマ性がそこにある。技量的に見ても他の第一回廊のものとは隔絶しているし。

コスチュームも冠飾の尖塔が曲線的だったり、腰を飾るジャラジャラしたベルトがなくて,サンポットのラインがバプーオン様式のように臍の下を優雅にカーヴしていたりと、これを作った彫工の系統が他とは違うことがわかる。

アンコール・ワットの壁画として有名な一連の第一回廊内壁の壮大なレリーフと作風が似ている(均整がとれ、顔も無個性で形式的)から,そっちに携わっていた人物の手によるものではないだろうか?

それにしても、背の高い右の1体は男性的で,レズビアン的な雰囲気が意味深である。


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sug**uto
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