おるたな美術館

旅先で出会った東洋美術、西洋美術

ネパール編

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カトマンドゥその2

イメージ 1

ジャガンナート寺院は、今年の9月にカトマンドゥを再訪問した際、残念ながらすっぽりと工事現場の足場と幕で囲まれてしまっていた。ダルバールスクエアで最も古い(16世紀)建築だし、他の木造建築も4年前に比べると、気のせいか大分くすんで傷んでいるように見える。大気汚染や酸性雨の影響も大きいのではないか。むしろ修復は望まれることだろう。

ここの方杖の彫像を見ていると、これらの神像の魅力が”浮遊感”にある事に気付かされる。彫刻が壁から離れているので、宙に浮いているように見えるのだ。このような展示法を自分の個展でもやってみたいものだと思う。

神像は元々4面8臂だったようだ。一見グロテスクなようでいて実に優雅で品があり、浮遊感のある設置法と良くマッチしている。ネワールの彫工のセンスと技量の高さを感じる。面白いのは、洗練された神像に比べ、下部のエロティックな彫刻が素朴な作風で、様式的な差異がうかがわれるところ。しかし、この寺院のどの方杖も同じく上部と下部で様式的な差異が見られるので、これはどちらかの制作年代が違うという事でもないようだ。

この様式の不統一は、統一感のあるバサンタプルの方杖に比べて、むしろコンテンポラリーな魅力を私に感じさせる。特に右の作品がお気に入りで、馬と人間の2組のカップルも素朴な造形であるがゆえに微笑ましい。

今考えると、直接的にではないものの、2004年に発表した自分の作品(http://sugaft.com/2004/2004right.html)はこの作品にインスパイアされていたような気がする。


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