おるたな美術館

旅先で出会った東洋美術、西洋美術

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元々ヒンドゥー教の神である水天は、仏教では護法神なので下っ端。でも、京都国立博物館で毎年(2005年まで)の恒例として1月に展示されていた平安仏画の十二天画像の内、華麗な彩色と装飾の水天は最も人気があり、仏画好きの人にとっては結構メジャーな存在なのだ。私も水天といえば真っ先に京博の水天のあの白ムチ、丸ぽちゃ姿をイメージする。

インドでは水天は“ヴァルナ”で仏教以前のバラモン教(ヴェーダ聖典)の時代にはインドラ(帝釈天)、アグニ(火天)等と並ぶ超メジャーな神。しかも水という属性にとどまらず宇宙の理法を司るスケールのでかい存在。手に持つ羂策(投げ縄)は“御用!御用!”ということで、司法の職能を表している。

ところが仏教以後、バラモン教が土着化し、ヒンドゥー教と呼ばれるようになる頃には、シヴァ、ヴィシュヌに主役の座を奪われ、12世紀のこのラージャラーニ寺院に至っては、ヴァルナ、インドラ、アグニ共に、仏教の場合と同じく各方角を守護する方位神(それぞれ西、東、東南を担当)に格下げである。

ヴェーダの神々は偶像化されなかったのが、仏像の影響をうけて人の姿として表された頃には、お三方共マージナルな存在になっていたわけだ。

とはいえ、この寺院では、数多い壁面彫刻の代表的傑作としてヴァルナとアグニの勇姿を拝むことが出来る。

ヴァルナは、平安仏画の女性的な水天とはうってかわって堂々たる体格の青年系、一方、アグニは、平安仏画の火天が四本腕の怪しい老仙人であるのに対し、太鼓腹中年オヤジ系。いずれにしてもこれほどカッコいいヴァルナ、アグニの像は他に知らないな。

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