おるたな美術館

旅先で出会った東洋美術、西洋美術

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オリッサ/ラリタギリ

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ラリタギリは、発掘品が収められた収蔵庫以外は、遺跡の敷地跡ばかりで、あまり見るべきものが無かった。そこで、数多くの密教系の浮彫彫刻が無造作に並べられた収蔵庫を見た後、早々と立ち去ろうと、ふと道端の樹の根元を見ると、奇妙な仏像が打ち捨てられるように転がっているのを目にした。でも、そのときは写真を撮っただけで、あまり気にもとめずに次の目的地へ…。

その後、旅行中はすっかり忘れてしまっていたのを、帰国してから写真を見ると、その仏像のあまりの奇妙さに悩んでしまった。いったいなんなの、これ?

仏教美術でこういう構図というのは見たことが無いし、胸の辺りの不定形な盛り上がりを見ていると、別々の石彫をアサンブラージュ(寄せ集め)し、セメント状のもので固めたもののように思える。

そうだとしても、頭部両脇のはともかく、腹部の馬蹄形をした部分の中央にある階段状のものは、かなり唐突でシュール。仰向けに横たわる巨大な仏陀の腹部に階段があり、そこから地下へ降りていけるという建造物のミニチュアみたいだ。その下の、中央を四角い形に穿たれた半球体は、もとは覆鉢状の仏塔の基部だったように見える。

すると、地下墳墓!?のある仏教施設のミニチュアといったところか。

それとも、厳格な中世の蜜教図像の決まり事を逸脱した、アサンブラージュやコラージュというモダンアートの発想が当時にもあったのか。

現実的に考えると、後世に、発掘品を石のパネル上に再構成したものにしか見えないが、それにしても一体どんな意図があったのやら。

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