おるたな美術館

旅先で出会った東洋美術、西洋美術

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パールシュヴァナータは、カジュラーホの寺院の中では比較的保存状態が良く、東側正面の玄関を入ったポーチの天井にある飛天の彫刻も、他ではもう見ることが出来ないもの。天井中央から下がる支柱の先端である花模様の中心から像がずれているのをみると、もともとは飛天がもう一体傍らにいたようだ。

手足も既に欠けているとはいえ、精緻な技とセンスの高さが伺える。当時は床に差し込む陽の反射光で砂岩が黄金色に輝き、一対の飛天が神々しく浮かび上がったのだろう。天井にある花模様の同心円の重なりも、優雅な上昇感を演出している。

右はそのポーチのある東面外壁の単独像。“その2”で紹介した有名どころとは違い、地味なポーズなので、ほとんど注目されていない。均整がとれていて造形的な野心もないが、素っ気ない印象が少しもしないのは、彫工の個人的な思い入れや趣味性が感じられるからだろう。左手の指先や足のつま先などにも、細やかな神経が行き届いていて美しい。

実は私もこの像がお気に入り。夥しい数の神々によるスペクタクルでも、人目を惹くいわくありげなポーズでもなく、ひっそり佇む姿には癒される。時代がかった感じの無い、シンプルでモダンな造形感覚も魅力だ。

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