おるたな美術館

旅先で出会った東洋美術、西洋美術

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バクタプルその3

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“その2”の美術館西隣の学校の入口両脇にあるドゥルガーとシヴァの畏怖相バイラヴァの足下。

ドゥルガーの右足には乗物の獅子,左足で踏みつけられているのは水牛。例によって首を切断された水牛から現れたマヒシャに三叉戟でトドメを刺しているところ。十八臂もある腕の内、向かって右側下の3本でマヒシャの長い髪をつかんでいるのが面白い。

こうした手足が短く丸みのある様式はパワフルな充溢感を見るものに与える。おかげで、弱々しい死体のように表現されることが多いバイラヴァの足下の人間が、まるまる太った健康優良児みたいで妙にかわいい。頭蓋骨杯片手にお互いの健康を祝しているかのよう。

髪の毛を撚って数珠繋ぎにされた生首さえ元気そうだ。“死と恐怖”を強烈にイメージさせる本来の図像表現からいくと、図像を表現様式が裏切っているようで、単純な肉体否定、現世否定に終止しない、思想や美意識を伺わせる。

供養に用いられる赤や黄の粉だけでなく、赤い献花もまた、冷たい石像に生命感を与える。“美術”にとって供物は余計なものであっても、供物があってこそその存在は十全となる。こういうのを見ると、逆に博物館で大事に保管、展示されている石像が、供え物の無い墓石のように虚しいものに思えてくる。

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