おるたな美術館

旅先で出会った東洋美術、西洋美術

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雲岡その7

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第3窟は、北魏時代に開窟途中で放棄され、唐時代に仏三尊像を補刻するも、これまた未完に終わるという、中途半端な存在のわりに画像がよく紹介されているのは、石窟開口部からの入射光がドラマチックに窟内を演出しているからだろう。

未完成に終わった分(着色も施されてなかったようだ)、風化も早く、壁面が崩れ落ち、三尊像の下半身も岩肌をさらし、もはや“石窟寺院”というよりは“洞窟”に近いのが、この窟の最大の魅力といえるかもしれない。

もとは南側を正面に、東西に並ぶ双窟として設計されたらしい。右の画像は窟を穿っただけで何も無く、ただの洞窟としか思えない東側主室から西側主室の三尊像を窺ったところ。天井部から多量の岩石が、ごっそりと崩落したのがわかる。やはり、雲岡の岩盤はそうとうに脆いようだ。

第18窟ほどの荒々しさと壮大さは無いが、明窓からの光が浮かび上がらせる、自然と人工が渾然一体となったその造形には、仏教の図像的約束事やその時代の表現様式を凌駕する迫力がある。

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