おるたな美術館

旅先で出会った東洋美術、西洋美術

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ギメ東洋美術館その3

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ガンダーラの影響下にはじまるアフガニスタン仏教美術の最後期(7〜8世紀)のものといわれるのが、このフォンドキスタンの仏教美術。これ以降の中央アジアはイスラム化するので、人体造形としても最終形態のひとつなのかもしれない。

フォンドキスタンの仏教遺跡はフランス隊によって発見され、文化協定の為、発掘物を多数所蔵するのはアフガン以外ではフランスのギメのみらしい(個人蔵を除けばだろうが)。そんなわけで、自慢の逸品なのだろう。

ギリシャ・ローマの写実的で均整のとれた造形理念によって、素材を従属させるガンダーラの石像や、ハッダのストゥッコ(漆喰)像のイメージとは裏腹の、素材(塑土)の特性を生かした無理の無い造形感覚。頭部の下半分に顔の造作が集中していたり(要するにおデコが広い)、胸が高い位置にあったり、なで肩で手足や胴が長く伸びていたりと独特の比例を持つ。写実的な人体のプロポーションは影を潜め、軽やかで優美なマニエリスムが実にオシャレだ。

一見素朴でありながら、高度にソフィスティケイトされた造形は、ローカル性と、国際性の両立という当時のシルクロードならではの高い美意識を感じる。

画像中央の仏陀などはイラン風と言われる飾りの付いたマント姿で、うっかり見てると仏像というよりファンタジーもののキャラクターを想起させる。グプタ・インド美術の影響を受ける菩薩(左画像)と仏陀(右画像)らしき像も、ゆったりと崩したポーズが仏像らしくなく、手首の破損もあって印相もはっきりしないし、宗教色の薄いモダンな雰囲気を感じさせる。

こういう地域性を保ちながらも、国際水準をクリアした地方文化の在り方は美しいなどと、当時のフォンドキスタン周辺の文化状況を知りもしないくせに勝手に夢想してしまった。

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