おるたな美術館

旅先で出会った東洋美術、西洋美術

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ギメ東洋美術館その4

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女性の胸像と円弧を描くオブジェの組み合わせ。ルーヴルのミロのヴィーナスやサモトラケのニケに代表されるような、破損した状態で発掘されたかつての女神像が、美術館に展示されることによって、あらたな美的価値観を付与されるという異化作用のマジック。そのギメ版がこのインド中世のシャーラバンジカー(10〜11世紀)だろう。

仏像の造られる以前から盛んに造像されてきたこの樹下美人のテーマ。ただでさえ装飾化されている樹木が、破損によって完全に抽象化している。

インド女神像にしては珍しく伏目がちで楚々としているので、なんか、インド女性がフレンチホルンを担いで、日舞を舞っているようにも見えるな(なんじゃそりゃ?!)。

まあ、この元樹木のオブジェのおかげで、見る角度によって全く像の表情が変わるという彫刻的面白さが増したわけだ。特に注目すべきは、右の画像。元々丸彫りではなく高浮彫りだから、こっちは裏面になってしまうので、本来は見ることのできなかったはずのアングルだ。破損によって創り出された新たな造形美である。

丸くなってうずくまるようなこの形、胎児や発芽の様子を連想するし、図像的解釈が最早不可能であるにも拘らず、生命を産み育てるというこの女神の属性を、その造形はいみじくも伝えている

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