おるたな美術館

旅先で出会った東洋美術、西洋美術

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デーヴィー・ジャガダンバーはチトラグプタと同じ規模のカジュラーホ西群寺院で、スタイルもよく似ている。この寺院の私のお気に入りは、画像のようなバルコニーからの眺め(これは南側)で、通常なら外から見上げる角度で壁面彫刻を眺めるのに対し、建造物内側からほぼ水平の安定したアングルで彫刻群を眺めることが出来る。

いかにも“オルギー(狂躁)とエクスターゼ(陶酔)”といった風の強烈な太陽の下で見る圧倒的なエネルギー感。そういったカジュラーホ彫刻群のイメージとは違い、ここでの彫刻群はバルコニーからの景観らしい爽やかな風を感じさせて、のどかな楽園に見えるから不思議だ。なにかほっとさせるような解放感があるし、彫像達もくつろいだ様子だ。

中央の上半身を後にひねったポーズは、カジュラーホではよく見かける。胸と尻を同時に見せるセックスアピール度の高いポーズなわけだが、この像の場合、真っ直ぐな脚を強調するように、より長くのばし、逆に胴体を短く、さらに頭と乳房を球状に単純化することによって、有機的な曲線による肉感的官能性を薄め、若々しくキュートな清涼感を感じさせるところが心地いい。つまり、妖艶な熟女ではなくて、リゾートで見にするビキニ姿の女の子的効果があるわけだ。

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