おるたな美術館

旅先で出会った東洋美術、西洋美術

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第二回廊のコーナーにあたる隅塔外壁は十数体のデヴァターがずらりと並び、このエリアの見所のひとつだ。ただ、風雨にさらされやすい場所だけに、保存状態が悪く殆ど残っていない所もある。

下画像は南西隅塔の南側(上画像の左側)壁面のもの。このエリアとしてはかなり高浮き彫りで、その分胸も立体的で迫力がある。アンコール・ワット浮彫り彫刻の傾向として、彫りが浅い方が絵画的で女神像のポーズは動きがあり、彫りが深いほど丸彫り彫刻に近く突っ立てるだけの像が多い。

そういうわけで、このようにほとんど同じポーズの動きのない像がずらりと並ぶわけだが、そのわりには単調にならないのは1体1体のプロポーションが違っているからだろう。

それぞれに違うモデルがいて、その個性が表れていると解釈したいところだが、同型の冠飾の大きさまで違っているから、そっくりにコピーするだけの技術がなかったからなのかもしれない。

この六体の内、どう見てもプロポーションのいい美しいデヴァターは、左端の1体だけだろう。石工の親方がその1体をつくり、それをお手本に五人の弟子が右の5体をつくったとしたらこんな風になるのも理解できる。

複製技術の未熟さが逆に変化に富んだ魅力につながっている訳だが、このようなスペクタクルを感じさせる重要な場所だけに手を抜いてこのようにしたとは考えにくい。こうしたこともアートディレクションの一環だったのかもしれない……?

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