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古代遺跡にせよ近代の壁画やバロック教会にせよ、私達がメキシコの美術にSF的な超現実性を感じるのはそれが西洋美術、東洋美術、日本美術といった既知の美術概念からはみ出しているからなんだろう。一応美術全集なんかだと西洋美術の範疇に入れられたりするが、いかんせん収まりが悪い。 |
メキシコ編
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トラスカラは日本のガイドブックにあまり載っていない町だが、本で紹介された写真を見てからというもの一目は見たいと思っていたオコトラン聖堂がある。それは、秘境で発見されるような摩訶不思議な新種の植物を思わせた。 |
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メキシコ壁画運動の三大巨匠(リベラ、オロスコ、シケイロス)の作品としてベジャス・アルテスのものがよく知られているのは、壁面が延々と続くパノラマ的展開でないので単一の画像として紹介しやすいのと、焦点がはっきりした構図なので縮小されてもそれなりにインパクトがあるのが原因だろう。 |
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“その1”とおなじくベジャス・アルテス2Fの回廊にあるシケイロスによる第二次大戦終結の年の作「ヌエバ・デモクラシア」(新しい民主主義、)。狭い廊下にあり、離れた距離から壁画全体を見ることは不可能。吹抜けを挟んで反対側の廊下から眺めてもアール・デコとアステカのミクスチュア様式の装飾をした柱に隠れて全体を見ることが出来ないし、これもまた最初から客観的な鑑賞など意図していないのだろう。鑑賞者は火山口から飛び出して覆いかぶさるような巨大な女性像を、のけぞりながら眺めることになる。 |
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メキシコへは古代文明とバロック教会が目当てだったが、近代の壁画の方も気になっていたので、比較的小規模ではあっても三大巨匠の代表作が並ぶベジャス・アルテス(芸術)宮殿を覗いてみた。 |




