おるたな美術館

旅先で出会った東洋美術、西洋美術

分室(制作日記)

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映像打合せ

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今回、映像を取り入れようとしたのは、遺跡や廃墟といった ”死” のイメージを連想させる作品に “再生” のイメージを付与する手段として、動的な光の要素を持ち込もうと思ったのが始まりだった。

映像協力の呉さんと、映像の最終的な打ち合わせをおこなった。去年から話は進めていてかなり面白そうな投影方法に行き着いていたのだが、実際に現場で上映してみないと不確定な要素も多く、最もワクワクさせられる要素のひとつでもある。

セッティングの詳細は展覧会初日(16日)「公開作庭」の現場でおこなうとして、まずは、プロジェクターを彫刻内部のどの部分にどのような方法で設置するかが表現効果の大きな鍵となるため、それを事前に決めておく必要があった。

薄暗い倉庫で、あれこれ試行錯誤して漸く妥当な場所が見つかり、作業は終了。映写する内容は新しく撮ったものを追加してもらい、編集しなおして、後日サンプルを送ってもらうことにした。


Exodus山水 2010年3月16日[火] ― 3月21日[日]  於、むろまちアートコート
<http://project-noa.com/exodus/>

MACの天井

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去年と一昨年の夏に京都芸術センター制作室を借りて制作した「Exodu山水」展の彫刻は、高さ約4.8mだったのが、実際に組上げてみると上の方はパースがついて予想以上に小さく見えることがわかり、約10cm伸ばした。

そこでますます気になったのが、むろまちアートコートの天井から、彫刻の高さより低い位置に吊るされた照明器具のレールだ。彫刻の最頂部の位置とこのレールの位置が重なる恐れがあるから、それを避けなければならない。

1/20のミニチュアでシミュレーションしてみると、彫刻を接地する位置や角度のわずかな違いによって、インスタレーションの表現効果や意味までもが変わりかねないことがわかったから、事は重大だ。

以前のおおざっぱな会場の計測では役に立たないため、もう一度現地で正確に計測させてもらうことにした。そこで早速むろまちアートコート(略してMACと呼ぶらしい)に出向き、巨大な脚立をお借りして正確な位置を計り、空間全体も見直した。

結果としてもう一つ重要な点も浮かび上がって来た。それは、会場入口から入ると右側に突出した壁が意外と大きく、それに視界が遮られて場内全体を見渡すことが不可能なことだ(ミニチュアでこの壁を作ってみると、やはり空間全体の印象が激変した)。このこととレールの位置問題と合わせ検討すると、当初考えていた彫刻の位置と角度を変更せざるを得ない事がわかった。

そんなわけで、通常、枯山水の庭園では方丈から庭全体を見渡せるのに対し、今回の展示では(枯山水に見立てたインスタレーションなのに)鑑賞法が庭の中を歩き回る回遊式庭園にちかくなる。このことは外から空間全体を客観的に見るか中から見渡すかという、視点(大げさにいえば世界観)の違いを生み出すからおろそかにできないものの、”回遊式枯山水” というのも案外面白いかもしれない。

単なる展示物の位置変更は、展示作業の際に臨機応変にできないことではないが、表現効果や意味内容まで変わってしまうようではそうはいかない。その上彫刻が巨大なので、当座になって気軽に位置を変更することも難しいし、第一、今回は映像の方が不確定要素として残っており、当日はそちらにもエネルギーを注がなければならない。


Exodus山水 2010年3月16日[火] ― 3月21日[日]  於、むろまちアートコート
<http://project-noa.com/exodus/>

虫柱

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前日の昼間に銅箔を硫黄で焼く作業が終わり、夜になってアクリルニスを塗る作業中、どこからともなく翡翠色の小さな蛾が作品の表面に溜ったニスの溶液を吸い始めた。

美しい蛾なのでニスを飲むのをやめさせようとも思ったが、言葉が通じる訳でもなくそのまま帰宅。明くる日に見ると、ニスが身体に良くなかったのか、それとも夢中で飲んでる内にニスが固まってしまったのか、作品の上で蛾は動かなくなっていた。

菩薩像をモチーフにしたシリーズの作品なので、成仏してくれればいいが、作品制作の人柱ならぬ虫柱になってしまったようだ。

船首部分組み立て

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9月からは制作室を一階に移動、一階は小学校の教室そのままとは違い、コンクリートの床で、部屋と廊下の境の壁がなくピロティーに近い雰囲気がある。天井も4mぐらいあって、二階部屋では積み上げられなかった宇宙船先首部分を組立てることが出来る。

でも脚立を使って組上げようとすると、部品が結構重い上に、くにゃくにゃ曲がって巧くいかないので、結局下で組立てることにした。

組み立ては、高いところほど難易度が上がる。この上に再先端部分がのるのだが、この部屋の天井より高くなるので、芸術センター制作室ではそれらを別々に組立てるところまでとなる。

この後はまた銅箔を貼る作業が続く。

銅箔貼り

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8月後半から延々と銅箔を貼る作用が続いている。計算では千百枚以内でなんとかなりそうだったが、実際に貼ってゆくと、銅箔の減りが速くて少し不安になって来た。

単調な作業でも、こういうレリーフ状の金属に対してはけっこうフェチなので、さして苦にはならずに喜々としてやっている。
とはいえ、作業は表面が凸凹で、接着剤(この場合は水で薄く溶いたアクリルメディウム)を塗った表面に箔を置くだけでは凹んだ部分に接着しないので、後でティシュペーパーでいちいち押さえなければならない。しかもティシュは安物だと、アクリルメディウム溶液を急激に吸い込んで銅箔ごとはがしてしまう。
そんなわけで、ソフトな吸水性のそれなりのメーカーものが必要だったりするから、意外と贅沢な作業である。

9月以降は大きな換気扇のある部屋に移って、硫黄で箔を焼く作業もおこなう。


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