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ビハール州はコルカタからバラナシへの旅の中継地ぐらいの認識で、ここで特に仏教遺跡を見るという目的があったわけではなかった。にも拘らず、パトナー → ナーランダー → ラージギル → ブッダガヤという、ビハールの仏跡巡りの旅は、結果として私に強烈な印象を与えることになった。 |
インド編
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アディナータ寺院のシカラ(尖塔)北側。“その1”でもわかるとおり、この寺院のミトゥナは最上層の飛天のみで、他は単独像ばかりである。 |
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同じカジュラーホのジャイナ教寺院でも、玄関ポーチから主祠堂の間に集会堂を設ける、カジュラーホ寺院の基本形式を完備したパールシュヴァナータと違い、アディナータ(ジャイナ教第1代祖師)寺院は、後補で壁面彫刻の無い玄関ポーチと、主祠堂のみという小さな寺。従って彫刻は、主祠堂のシカラ(尖塔)の外壁にしか残っていない。 |
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パールシュヴァナータは、カジュラーホの寺院の中では比較的保存状態が良く、東側正面の玄関を入ったポーチの天井にある飛天の彫刻も、他ではもう見ることが出来ないもの。天井中央から下がる支柱の先端である花模様の中心から像がずれているのをみると、もともとは飛天がもう一体傍らにいたようだ。 |
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パールシュヴァナータの南壁面の三層構造の彫像群。彫像がなくなってしまった三層目中央の龕右側には“その1”で紹介したヴィシュヌとラクシュミーがある。上から一層目は飛天のカップルで、その間の凹面にはミトゥナ。二層目は主にヒンドゥー神のカップルで、凹面はやはりミトゥナ。三層目も主にヒンドゥー神のカップルで、凹面はシャルドゥーラと呼ばれるライオンのような聖獣。これら洗練された作風に紛れて異彩を放つのが、ナーイカーと呼ばれる単独像。特に下の四作品は、カジュラーホのユニークな女性像として紹介されることが多い。 |


