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雲岡第7、8窟は双窟ということで、同じ窟形式が並んでいて、内部装飾は東西文化のミクスチュア度も高い。雲岡石窟の身体表現で、個体の巨大化と増殖を見て来たが、今回は腕と頭の増殖である。とはいえ雲岡は密教窟ではないので、ここでは多面多臂像は本尊ではなく、あくまでも門衛である。 |
中国編
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仏教美術の身体表現というのは、様々な存在のあり方を提示しているような面白さがある。生命体に例えれば、大仏は、生存の手段として巨大化を選んだ恐竜のあり方を思わせるし、千仏は個体数を増やすことで生き残りをはかった昆虫といえそう。 |
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今回も、作品本来の視点とプロポーションがテーマ。むしろ、古典作品の経年変化によるイメージの変容に関心を持って作品制作をしている私としては、逆の立場なのだが、北方遊牧民(鮮卑族)の王朝(北魏)の美術にカノンなど無いかのような、第20窟の広く知られた画像イメージには疑問を感じる。 |
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大仏のある石窟は、普通前壁があるので、離れた距離から全身を見ることはできず、窟外からは、前壁に穿たれた窓越しに顔を拝むのみ。全容は窟内から見上げる角度でしかを見ることができない。しかも、曇曜五窟は東大寺の大仏殿より、像に対して内部空間が狭く、“その1”の第18窟のように、近接距離から急な角度で見上げることになる。 |
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20mを超える大きさがざらの中国・シルクロードの大仏の中で、雲岡石窟にある曇曜五窟の5体は15m前後と、けっして大きくない。 |






