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http://youtu.be/Da95WlCN1tY
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忘れられない想い出がある。
閉じ込めていた想いは
もう30年をとうに越えてしまった
だから・・・
記しておくのも もう良いと思う。
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1980年の12月10日
ブルートレインに乗っていた・・・
正確に言うと
京都発ー熊本・西鹿児島行
ブルートレイン 明星
京都に来て受験帰り大阪に立ち寄って
新大阪から乗り込んだ。
記憶では21時前にホームに立ち
ホームに滑り込んできた
青くライトに光った車両に乗り込んだ。
京都から乗り込んだであろう
パッセンジャーは
すでにカーテンを閉ざし
もう眠っている様子だった・・・
座席 兼ベッドは向かい合わせの2等寝台
物音を立てないように指定の席に
荷物を置いた。
カーテンを閉ざした前の席には
明るいブラウン色の女性用ブーツ
きれいにそろえて並んでいた。
・
荷物の中から歯ブラシを取っている
その時に 後ろから声がした・・・
「こんばんは
よろしくね!熊本までなの
朝が弱いから
寝坊しちゃうかも」
僕はとっさに・・・どうも
そう言うしかなかったと思う。
その艶やかな長い髪と
細面の白いかわいい笑顔に
圧倒された。
・
京都を21時頃 出て
熊本駅に着くのは
朝7時半ぐらいだったと思う。
熊本駅で一度列車を切り離され
西鹿児島に向かう車両だけが連結された。
朝は少し早く起きなくては
車掌さんに起こされるハメになる。
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歯磨きをして戻ってくると
その女性はカーテンを閉めていたはずなのに
開けてちょこんと座っていた。
その頃の僕は 実に今で言う
ださださのパンチパーマ姿で
いつも目の大きいコームを持っていて
それで髪をザクザクと整えていた・・・
要するに あの頃
周りが永ちゃん永ちゃん
と言っていた頃
ダウンタウンブギウギの
宇崎竜童サンにあこがれていた。
コンサートに行くたびに
「こんな田舎によぉ
人が住んでるなんてよ
こんな田舎 来んじゃなかったぜ
おれはさ
新宿でバイクかっ飛ばして・・・
そこいらのちんぴらとは
わけがちがうんだ
だからさぁ・・・」なんて
田舎を馬鹿にして
突っ張って
リーゼントをコームでかきあげる
その姿が
田舎者の薄らばかには
すごくかっこよかった。
それを真似する
田舎のださださ青年だった。
・
受験の帰りです
僕が言う
え!そうなの?わたしもよ
うそ!ほんとに?
その服装はセンスがよく明るく都会的で
ブーツやその長い髪に
イェロー系の明るい服に
都会のOLさん
てっきり 年上だと思っていたから
実に驚いた。
通う学校の名前を聞いて
頭がすごく良い人なんだと
ちょっと劣等感も入った・・・
・
会話をはじめたきっかけは
わ!すごい!それなに?
パンチパーマやアイパー用のコーム
ださださだと感じていただろうに
・・・
それがきっかけで
話が始まって
アルバイトをして何度も京都に向かい
京都にあこがれていた僕に
その女の子は
京都について いろんな話を聞いてきた。
流れていく街の灯を見て
車窓をながめて
会話は途切れなかった・・・
そして 一晩中
ひそひそと声を顰めてふたり
きらびやかなクリスマス前の夜の車窓を
眺めながら笑ったりした。
・
福岡 鳥栖 大牟田そして 熊本・・・
朝が明けていく
霜の降りた町をガタンゴトン
時に少し揺れながら走り抜けていく・・・
熊本に着く旨のアナウンスが
メロディーと共に流れる。
荷物の整理をしてるとき
私の家 この付近なの
ほら!見える?
あの赤いテレビ塔・・・
どこ?
彼女は伸ばした手で 僕の手を掴んで
僕の指を車窓に指を押しつけて・・・
ほら!あれだよ!
指の上に彼女の細い指を重ねたとき
僕は心臓が高鳴った。
うすいオレンジ色の朝焼けの中
その赤い小さなテレビ塔の点滅ライトは
僕のこころに今でも
焼き付いている。
・
僕の在籍した学校とは格が違うほどの
頭の良い学校の生徒だった。
それでも 住所を聞かれ
お互い交換して別れた。
それだけ
ただ それだけだった・・・
・
3学期も始まる頃
封筒に入ったきれいな文字で
手紙が来た。
ブルートレインの彼女からだった。
やっぱり試験に落ちた
2次試験今度はがんばる
そんな内容で
僕も落ちたよ
2次試験でがんばろう
そんな返事を返した。
そんなやりとりが彼女の方から
やって来ては
僕はそれに汚い文字で返信した。
・
2月に入って11日京都へ向かい受験
12,13と試験を受け
13日のブルートレインに乗った。
前回は明星だったけれど
それよりひと便早く新大阪を出る
新大阪発ー西鹿児島行
ブルートレイン なは
何事も無く夜が明けて
明るくなる前の早朝6時半頃に
熊本駅に着
AMAKUSA行きバス乗り換えには
ちょっと早いから
喫茶店で時間潰すか
なんて思いながら・・・
とても寒い朝。
切符を持って青い車両を降りる
ホーム前がいきなり改札口
駅舎の向こうを見たら
うっすらと靄のかかった朝
誰かが手を振っている
若い女性だった
誰だろう? 後ろを見る・・・
僕に向かって手を振っているのが分かった
・・・
あ!
・
お父さんにお願いして
朝からこの電車とこの次の
一緒に乗った電車
どちらかで帰ってくるだろう・・・と
待っていたの。
1本前の電車から待っていたの
お父さんは
駐車場口で待ってるから
よかったら一緒にご飯食べよ
なんていう彼女に驚いて
ビックリして
はじめは うんうん
なんてうなずくだけだった。
おはようございます
すみません
なんだか朝早いのに・・・
それだけ言って後ろの座席に乗り込むと
お父さんは
おはようごくろうさん長旅だったね
なんてひと言で笑っていた。
彼女も後ろの席
僕の隣に乗り込んで
ねぇ街の方に向かって
適当に降ろしてもらえば
どこかで朝ご飯食べるから・・・
なんて言った。
これ あげる! 渡したかったの
ピンクの包みにリボンがかかっていて
・・・
あぁそうかぁ 今日バレンタインだね
なんて言ったけれど
僕は驚いちゃって
その箱を両手で受け取った。
箱の中には・・・
グリーンだのピンクだの
色とりどりの銀紙に包まれた
いくつものハート型の小さなチョコが入っていた。
お父さんが街の手前で降ろしてくれて
サンドウィッチを食べて
コーヒーを飲んだ・・・
緊張していたと思う。
だって会うのは2回目だったし。
それなのに
この時 初めて
苦いとばかり思っていたコーヒーが
おいしいんだな なんて思った。
・
1月の手紙のやりとりの中で
2月の12,13が京都で受験だと
確かに書いていた覚えがある
でも何時の汽車に乗って・・・帰る
なんて書いていなかったし
もし14日に帰ることになったら
こうやって会っていなかったね
と言ったら
「今日ダメだったら
明日も来るつもりだった」
そう 笑って言ってくれた。
そのあとレコードが見たいと
僕はレコード屋さんに寄ることにしたら
彼女も行くという・・・
・
これ好きなんだ!
小林麻美によく似た彼女は
たくさんの棚から1枚取り出して
僕に見せてくれたレコードが
これだった・・・
僕は偶然にもこの人
尾崎亜美さんのLP レコードを
既に二枚持っていたんだ・・・
え!そうなの・・・
・
今でも
青い空の下・・・
僕は時々iTunesに入れて持ち歩き
すがしい気持ちで歩きながら聞く事がある
早春
とても若々しい頃の
想い出として・・・
バレンタインデイ
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http://youtu.be/Da95WlCN1tY
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はじめましてー(・∀・)
sugar_less_loveさんのブログのファンになったものです!
むしろブログだけじゃなくて、sugar_less_loveさんのファンになりつつあります(◎>U<◎)
落ち込んで塞ぎこんでる時にふとヤフブロを検索しました。
そして色んなブログを読ませて貰う中で、sugar_less_loveさんのブログに偶然出会いました。
派手さはないけど(失礼)でも、読む側をぐいぐいと引き付ける文章。
観察眼が鋭い方なんだというのはすぐに気づきました。
夢中に読んでいくうちに、気持ちのモヤモヤがいつのまに晴れてることに気づきました(o≧∀≦)o
sugar_less_loveさんに実は聞いて欲しいことがあります。
何ていうか、このブログの管理人である、sugar_less_loveさんだからこそ話せることっていうか私の悩みというか。。。
勝手ながら。。。私の連絡先です。
koikaren@i.softbank.jp
もし聞くだけなら聞いてもいいと思って貰えたなら連絡欲しいです。
ご迷惑は絶対におかけしないので(*#′∀`艸)
2015/2/26(木) 午前 4:49 [ kik*q*qwpg*r ]