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プルメリアの花のように 神聖な名気持ちで・・・

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いおうじま2

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https://youtu.be/XO7ZlDi9vxc



青い夏

たしか・・・小さな小道を這うように

崖を降りれば 丸い石ころだらけの

小さな湾

風が時折吹き込んで

暑い夏はおひさまに焼けた石の香りが

ツンとして

ひと泳ぎして冷えた身体に

その石ころたちに身を投げる

青い空に樹々の緑の枠が

片方だけにあって

見渡せば

どこまでも青い空と海

海をのぞき込めば 

透明な揺らぎが

海底の岩場に写り込んで

イソギンチャクやら小魚 カニ 

そして

時折ちょっと大きな魚だってやって来た・・・

きっとそんな岩場の隠れ家で遊ぶ

もしぼくたちを大人達が見たら

こんな危険なところ!
早く家に帰れ!

そう怒鳴られたことだろう・・・

それが僕らの夏だった。



いつからだろうそこには行かなくなって

AMAKUSAの海ばかり

行くようになった。

そこでも沖を目指して 

満潮には潮の下

干潮には沖の海に

ぽっかり現れる

軍艦島までと

泳げる者だけの特権に

友達も寄せ付けないような

沖まで泳いだ…



その頃にはもう教会なんて存在

頭の中にはこれっぽっちもなかった。

伊王島への道すがら

幼い日の崖を探して見たけれど

家ばかり建ってどこにあるのかすら解らなかった。

宿に入り 夜の空を歩くと

街灯がない
人気もなく

波音を聞いて歩くと

星たちが落ちてくるほど瞬いて

何度も何度も

カシオペアと北斗七星を見て

北極星と木星をながめる・・・

波音は耳の中に

少年の日 いつも聞いていた

それが甦った。

食事を取って 部屋に戻り

1階だったけれど窓を開けて

ベッドに横になると

レースのカーテンの揺れるその下から

ここちよい冷たい

潮騒を含んだ風が

足下に当たる。

あぁ 海の近くで眠るのだなと

目を閉じる・・・



陽が昇る前に 目覚めて

また潮風の中で

ビスケットとミルクを取り出し

ちょっと口に含むと

いつもよりとびきり甘くておいしい感じがした。

そうだ!
ここは高倉健さんが最後の撮影ロケ地として
灯台があるんだと

そこまでの道を地図で辿ると・・・

途中 大明寺教会があった。



道路を外れて急な石段を登る

人ひとり幅だけの石段を

ギュンと登ると

途中に井戸があって

振り返ると 眩しい海が広がった・・・

うわ!
なんだか懐かしい・・・

灯台ではなく 
どうして教会に足が向いちゃうのかな?

そんなことをちょっとだけ思ったけれど

急な石段の途中は海が輝いて・・・

ただただ懐かしい風景だった。



ちょうど教会に着いたのが

10時半・・・

この地域のおじいさんおばあさんが

集まってきて・・・

中を見せて頂こうと

すみません
NAGASAKIから来たのですが・・・
中 入っても良いですか?

自分もカトリックであることを示すために

ネックレスの十字架とキリストを差し出す。

神父さんは
  どうぞどうぞ・・・

しばらく礼拝と聖歌を歌い

ちょうどマルコ伝の10章が取り上げられて

説教は 価値 ということ・・・

家庭が母子で
毎朝毎晩まで働く母
そして
太郎くんは周りの誰よりもお小遣いが少ない
いつも不満だったけれど
欲しいおもちゃがあって
母には言えないけれど
一生懸命働けばと
家のお手伝いをした・・・

肩たたき300円
皿洗い300円
買い物400円

おかあさんへと
請求書を1000円をつけて
手紙を出した。

おかあさんは悲しんで心が痛くなったけれど
心を鬼にして
返事を書いた・・・
おかあさんの仕事以外の仕事
毎日の洗濯 無料
毎日の掃除 無料
太郎くんへのご飯作り 無料

おかあさんも欲しいな・・・お小遣い。

そして1000円が入っていた。

太郎くんはおもちゃを買いに行ったけれど

おもちゃを手にとって

おかあさんの手紙を思い出した・・・

やっぱりおもちゃを買うことが出来なかった。

感謝をするという値は
家族を思うこころの値は
働くというのではなく
 共に助け合い生きていく

そのこころが

何事にもまして価値がある・・・



聖体拝領の儀は

僕が幼い日に通った教会と全く一緒の

やり方で

僕は少し目頭が熱くなって・・・

教会を出たとき

石段から見おろしたその青さよりも

もっともっと青く青く輝いていた

空と海と・・・



信者のおばあちゃんが

どこからね?
若かとに えらかね
若いうちからお祈りを捧げるこころは
日々の感謝に繋がるとよ・・・

なんだか
この教会 すごく懐かしい気がして

そうね
どこね?

AMAKUSAです・・・

あ〜ら
そんなら
いっしょだろうけんね・・・
ここはよかろ〜
海ば毎日見おろしてね
長崎港に外国船の入るときは
なんさまふとかとよ〜
NAGASAKIの稲佐ん山が
見えんごとなるくらい
ふとかとよ〜

そればね
ここから見ると・・・

朝 入って
次の日の
夕方 出航して
日に2回見られるとよ
乗ってもみたかばってんさ〜

やっぱりここから見おろすとが
よかとやろうね〜

またこんね!
まっとるけん!
土曜日に来れば
鍵があいとるけんね
よかとこやろ〜
まっとるけんね!

・・・(¨)/ハイ!

石垣に付近に生える

ツワブキを採りながら

おばあちゃんふたりがBye-bye

手を振ってくれて

もう今日は胸いっぱいで

健さんのロケ地

伊王島灯台は

次の機会に歩く事にして・・・

また違う階段をゆっくり海を見ながら降りて

小さな港あとまで歩いて

海まで・・・

水平線には長崎港へ入るであろう

コーストガードの白い船が

水平線を走って

その波がこちらまでやって来るには

10分かからないだろう・・・

その間に

小さな石ころをまたいでまたいで

海に生息するイソギンチャクや

幼い日によく取って食べた ミナ

そんな生物を見つけては

ここ タコいるよね・・・なんて

直感で思って・・・



感謝をするという値は
家族を思うこころの値は
働くというのではなく
 共に助け合い生きていく

そのこころが

何事にもまして価値がある・・・

海岸線の道に上がったとき

少し大きい

さっき通った 船の波がやって来て

僕の立っていた石付近は

波にのまれて一瞬だけ見えなくなった。



しばらくすれば

波の泡の中から

その石は現れて

おひさまに照らされたその石は

先ほどよりも

眩しく輝いている・・・



もしかしたら

幼い頃見た

青い夏

風が近づく

夏がはじまる・・・



https://youtu.be/XO7ZlDi9vxc


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