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プルメリアの花のように 神聖な名気持ちで・・・

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椿

長崎の険しい道に
血の染めがある
殉教者の足跡
椿



祖母に抱きつくと

紬の帯がちょうど顔のあたりで

そのざらついた感じと一緒に

椿油のかほりがした。

正直 そんなに好きではないかほり

そんな感じがしていたのに

もうずいぶん前から

五島産の椿油を

髪につけている自分がいる。

髪は短いけれど

それでも少し長くなれば

整髪も兼ねて

黒々とした髪に生まれ変わる。



昨日 久しぶりに26聖人の碑と

記念館へ足を運んだ。

ここにきたら

隠れ切支丹だった祖母の家系の

なにがしかが感じ取れる。


天草 島原 平戸 五島と

貧しい生活の中で

すがるもの
こころに灯火を持つ

そんな質素で慎ましい生活が

信仰心へ火をつけたのだろう…

たとえ命と引き換えになっても。



いつの間にか

僕は冬の森へ入り込み

山椿 姫椿の真っ赤を探して

歩くようになった。

冬枯れの真紅
深緑の真紅

これを見ては

あぁとこころの中に

なにか灯火が灯るのを覚える。



椿油を毎日髪になじませていた祖母

26聖人記念館には

椿を施した

ステンドグラスにこう書かれていた



長崎の険しい道に
血の染めがある
殉教者の足跡
椿



今朝は雨

通りに面した

オープンカフェテリアで

椿の歌を想いながら

コーヒーを飲んでいる。

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