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長崎の険しい道に
血の染めがある 殉教者の足跡 椿 ・ 祖母に抱きつくと 紬の帯がちょうど顔のあたりで そのざらついた感じと一緒に 椿油のかほりがした。 正直 そんなに好きではないかほり そんな感じがしていたのに もうずいぶん前から 五島産の椿油を 髪につけている自分がいる。 髪は短いけれど それでも少し長くなれば 整髪も兼ねて 黒々とした髪に生まれ変わる。 ・ 昨日 久しぶりに26聖人の碑と 記念館へ足を運んだ。 ここにきたら 隠れ切支丹だった祖母の家系の なにがしかが感じ取れる。 天草 島原 平戸 五島と 貧しい生活の中で すがるもの こころに灯火を持つ そんな質素で慎ましい生活が 信仰心へ火をつけたのだろう… たとえ命と引き換えになっても。 ・ いつの間にか 僕は冬の森へ入り込み 山椿 姫椿の真っ赤を探して 歩くようになった。 冬枯れの真紅 深緑の真紅 これを見ては あぁとこころの中に なにか灯火が灯るのを覚える。 ・ 椿油を毎日髪になじませていた祖母 26聖人記念館には 椿を施した ステンドグラスにこう書かれていた … 長崎の険しい道に 血の染めがある 殉教者の足跡 椿 ・ 今朝は雨 通りに面した オープンカフェテリアで 椿の歌を想いながら コーヒーを飲んでいる。 |
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2015年08月17日
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