全体表示

[ リスト ]

敗戦

息子が所属している中学校のサッカー部は市の総体で上位に入ることができず、惜しくも県南大会に出場することはできなかった。息子はもちろん、私もすっかり県南大会まで行くつもりでいたので、いささかショックであった。特に息子は、決めなければいけないPKを自ら外して、チームが敗退したのである。W杯の時の駒野選手みたいなもである。試合直後はかける言葉もないほど号泣していた。

 彼はチームのキャプテンであった。10番を背負い、攻撃の要であった。昨年の秋の新人戦では市のベストイレブンにも選ばれた。自分の活躍で勝つことはあっても、自分のせいでチームが敗れるという経験はしたことがなかった。それがよりによって、最後の最後に自分が直接の原因になって敗れたばかりでなく、3年生のサッカー部としての活動まで終わってしまったのである。
 私もどうしてよいかわからず、彼の背中を軽く叩いてやることしかできなかった。サッカー選手である以上は、こういうことがあるのだとわかっていでも、無念な気持ちは拭えるものではなかった。

 かつでイビチャ・オシムはPK戦はサッカーではない、と言い切った。だから後悔するのであれば、PKを外したことでなく、50分で勝負がつけられなかったことを後悔するべきなのだ。お前が負けたのではなく、チームが負けたのだ。試合後、少し落ちついた息子に、私はそんなことを言った。親としては、この経験を忘れずに、今後に生かしてほしいと願うばかりである。彼ならできると、私は信じている。

 実は息子は右足の大腿部に故障を抱えていて、10日ほど、ろくに練習もできなかったのである。サッカー選手の専門医の診断と、かかりつけの整骨院の先生の尽力で、なんとかプレーできるところまでこぎつけたが、実はまだ完治していない。息子は高校でもサッカーを続けたいようなことも言っているので、ここはひとつ、じっくり治療に専念させようと思っている。

 敗戦の夜、選手達は、打ち上げだ!とか言いながら、どこかのファミレスに集合し、にぎやかに食事をしたそうである。立ち直りが早いのも、今後生きて行くのには、大切な資質だろうな、と苦笑した次第である。


イメージ 1



.
sug*rk*ds1*64
sug*rk*ds1*64
男性 / O型
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について

過去の記事一覧

1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31

Yahoo!からのお知らせ

よしもとブログランキング

もっと見る

プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事