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地元の野球チームに入った娘は、真面目に週4回の練習をこなしている。平日は放課後練習になるので、練習時間は16時から2時間ほどだ。家から学校まで、子供の足で40分ほどかかるので、夏とは言え、18時を過ぎて娘を一人下校させるのは心配で、できるかぎり迎えに行くようにしている。時間に余裕がある時は、少し早めに行って、練習を眺めてみたりもする。
練習が終わり、子供たちが帰り出すと、それまで活気に溢れていた校庭が急に静かになり、西に大きく傾いた太陽の光が、体育館や校舎の影を長く落とす。
子供のいない学校というのは、どこかもの哀しい雰囲気になってしまうもので、それならいっそ切ない気分に浸ってみようかな、などど、自分の子供のころをちょっと思い出したりして、しばらく誰もいない校庭を眺めたりしてしまうこともある。
子供は、広い場所で走り回ってこそ子供だ。なのに、それを許されない子供たちが今年は大勢いる。
真夏のような暑さに、長袖長ズボンにマスクに帽子という姿で、時間限定で、それでも子供たちは喜んで外で遊ぶ。ニュースでその映像を見た時は、心が塞がれるような重い気持ちになった。
土浦市の調査で、我家の子供たちが通う小学校、中学校も、校庭からは通常の倍の放射線が検出されたことを知った。もし24時間そこにいたら1年間で1ミリシーベルトを軽く超える線量だ。事故現場から160キロも離れている土浦市も確実に汚染されている。
これから子育てをする人たちは、定期的に子供を小児がんの検診を受けさせることになるのではないか。被爆が避けられない以上、癌そのものを早期発見して対処するしかない。
それでも、我が国の政府は原発を再稼働させようとしている。他に手がない訳じゃないだろうに、なぜそこまで原発にこだわるのか。福島だけでこんなに取り返しのつかないことになっているのに、どうしてこれ以上のリスクを国民に取らせようとするのか。
私は日本人なので、ここから逃げようとは思わないが、なんとも始末に終えないものを相手にするはめになってしまった。気の重い話である。
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