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カテゴリ ドラマ 
製作年 2008年  
製作国 アメリカ  
原題 THE BURNING PLAIN 
時間 1時間46分 
公式サイト yokubou-daichi.jp/ 
公開日 2009-09-26〜2009-11-27  
監督 ギジェルモ・アリアガ・ホルダン 
PG-12 
出演 シャーリーズ・セロン キム・ベイシンガー ジェニファー・ローレンス ホセ・マリア・ヤスピク ヨアキム・デ・アルメイダ 

断崖にあるレストランでマネージャーを勤めるシルヴィアは、颯爽と仕事をこなしつつも、行きずりの男性と関係を重ねる孤独な日々を送っていた。ある日彼女の前に、マリアという少女を連れた男が現れる。シルヴィアには、誰にも言わずにきた過去があったのだ…。シルヴィアは少女時代、マリアーナと呼ばれていた。乳がんを患ったマリアーナの母は、妻子ある男性と恋に落ち、あるトレーラーハウスで情事を重ねていた。

『21グラム』『バベル』の脚本家であるギジェルモ・アリアガが初めて監督としてメガホンをとった本作。アリアガ作品の特徴である、複数の場所・時間を横断して進んでいく展開は、観る者を飽きさせないつくりになっている。シルヴィアを演じるシャーリーズ・セロンは、脚本に惚れこみプロデューサーとしても参加している。それだけに熱の入りようはさすがで、ヌードも披露している。また、家族がいながらも他の男性との情事に溺れていくシルヴィアの母を演じたのは、キム・ベイシンガー。かつてのセクシー女優が、切ない“女の性”を見事に表現している。母と娘がそれぞれ抱える“女の性”、男性にもぜひ観ていただきたい一作だ。

不倫中の事故で死んでしまったジーナ(キム・ベイシンガー)の残された家族と、不倫相手のメキシコ人の家族の物語。高級レストランのマネージャーとして働くシルヴィア(シャーリーズ・セロン)の物語。農薬散布の仕事をしている父を持つ少女マリアの物語。

これらのお話が、何の説明もないまま並行して描かれていく。一体どこでどう繋がるのか、興味は膨らんむばかり。そして、これらがひとつの物語だと分かった時、正直やられたと思った。これは時系列が違っていたのだ。何年か隔てられた物語が、一見何の脈絡もなく、画面が切り替えられ、あたかも同じ時代の物語であるように錯覚させておいて、観客を惑わす。さすが、『バベル』の脚本家の監督デビュー作である。自分の脚本を、見事に映像化していく手腕も大したものだ。

複雑なパズルのピースを嵌めていって、完成した絵は、過ちを犯してしまった女性が、新たな希望を見出すお話だった。自分の罪の深さに、自暴自棄になっていた女。そんな彼女をいつまでも待っていてくれた男と、棄ててしまった子供…。

シャーリーズ・セロンは好きな女優だ。そんな彼女が惜し気もなく裸体を披露して、行きずりの男と簡単に関係を持つ、淫乱な女を体当たりで演じている。人の視線も憚らず、煙草を吸いながら、その裸体を平気で窓の外に晒すその姿は、どうとでもなれというような、投げやりで開き直った態度に感じられる。そして、自分の太股の内側を傷付ける行為。まるで自分を罰しているかのようだ。

それにしてセロンの美しさよ。男たちは、彼女を放ってはおけない。

ベイシンガーは、乳ガンの手術以降、旦那に相手にされなくなってしまったので、不倫にはしってしまう妻の後ろめたさを、切なくも輝かしく演じている。胸の傷痕が痛々しい。不倫は確かに褒められたものではないが、夫が見向きもしない、彼女の胸まで愛おしく愛してくれる男には、確かな愛情があった。

二人は荒野のトレーラーハウスで逢い引きを重ねていたが、その最中に爆発炎上。二人の遺体は結合していたという。残された家族の気持ちは、穏やかではなかろう。

しかし、その家族の息子と娘までが、お互い惹かれていってしまうという、運命のいたずら。
娘マリアーナを演じるジェニファー・ローレンスの真っ直ぐな視線には、すっかり騙されてしまった。母ジーナの行動を、真っ先に訝しげに感じたのが、マリアーナだった。母の不倫相手の息子サンティアゴと会う時の暗い顔。それは、母の死の悲しみに耐えているばかりではなく、何か特別な気持ちを抑え込んでいるような、思いつめた表情だったのだろう。

重たすぎる過去は決して消し去ることは出来ない。
しかし、彼女はこれまでの人生で、もう充分に罪の償いはしてきたと思う。
これからは、家族で幸せに暮らすことが、亡くなった人たちへの、供養になるのではないだろうか。

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凄〜〜〜〜く見たいのですが、こっちは来週からの公開なんですが、たったの1週間、、そして1時間半もかかる場所の映画館での公開、、絶対時間帯合わなそう、、、絶対早朝とか夜更けの公開時間なんだよ〜〜と、予想してますw DVDかなぁ〜(´・ω・`)

2009/11/22(日) 午後 10:15 くらげ 返信する

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くらげさん
これはとても見応えがありましたよ。でも、渋い作品なので、公開規模は縮小されてしまうのでしょうね。
DVDでも結構ですので、是非ご覧になって下さいね。

2009/11/22(日) 午後 10:19 出木杉のびた 返信する

シャリーズセロンの乾いた裸体が印象的な作品でした。
ただどうしてこんなに小さな子供のいる彼女が不倫に至ったのかという心情がもう少し描かれていたらもう少し気持ちがわかり合えたのにと思いました。最後の親子のシーンに救われました。ラストは大事ですよね。TBさせて下さい。

2009/11/25(水) 午後 9:50 ひかり 返信する

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ひかりさん
僕的には、シャーリーズには、もっと欲情させて欲しかったです(笑)。僕はキャメロン・ディアスやサンドラ・ブロックは好みではありませんが、シャーリーズ・セロンやキャサリン・ゼタ=ジョーンズは好きなんです。
あ、これって正統派美人の系統ってことですね。
シルヴィアは子供が産まれて二日で家出をしてしまいました。親の不倫と、自分の犯してしまった罪に耐えられず、逃げだしてしまったのだと、僕は考えております。
もう、かなり自棄になっていたのでしょうね。
ラストには救われました。

2009/11/25(水) 午後 11:20 出木杉のびた 返信する

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この映画は、「重い」です。
かなり、ズッシリきました。
シャーリースの美しさ、のびたさんのお好みも分かりました(笑)

2009/11/26(木) 午後 9:23 [ 花子 ] 返信する

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花子さん
確かにとてもヘビィな内容の作品でしたね。ずっしりと重たくのしかかってきます。
しかし、映画的には、とても面白い作りをしていました。
あ、僕の好みもご理解いただけましたでしょうか?
外国の女優さんは、正統派の美人にみとれてしまいますね(笑)。

2009/11/26(木) 午後 10:58 出木杉のびた 返信する

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