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本日は曇り。
いよいよ、入梅でしょうか?
予報では明日は雨のよう。
お出かけ族からすればうっとうしい季節、主婦にとっては洗濯物が干せない季節。
でも、これも自然の摂理。
この梅雨があってこそ、日本の生活文化が有るのです。
食物、水もそのお陰。
さて、今日は話題を全く変えて「コンクリート」の話。
一般的にコンクリートは強いものの代名詞。
ある意味、それは事実です。
近代建築がこのコンクリートに頼っていることも事実。
でも、以前から、「意外に弱い」との指摘がされていたのも事実です。
広くは知られてはいませんが・・・。
一般の方々が想像したり、期待している程には耐久性、耐候性がないのです。
構築物に用いる場合、コンクリートには圧縮力を負担させます。
引っ張り力は全く期待出来ません。
一方、鉄は引っ張りに対して非常に強いのです。
そこで、この二つの特徴を組み合わせた「鉄筋コンクリート造」という構造方式が生まれたのです。
耐火性もあり、極めて合理的な構造体として近代建築を支えて来たのです。
ところが、この大切な鉄筋が錆びるとどうにもなりません。
錆びて膨張、外側のコンクリートを剥がしてしまい、さらに錆びるという悪循環。
コンクリートは本来アルカリの性質を持っているのですが、近頃の酸性雨に晒されることで中性化。
そうなると、中の鉄筋を急激に錆びさせて、「爆裂」という現象を引き起こすのです。
鉄筋が錆びた鉄筋コンクリート造は著しく強度が低下します。
お化粧としての外壁タイルが剥がれ落ちることも有り、これまた危険です。
さらに、防水性能も低下して、室内への漏水を引き起こします。
そうすると、こういう季節では内装壁や天井に青カビが発生します。
私は、仕事柄、築後30年以上経過したそのようなコンクリート建物の調査を依頼されることがあります。
中には、恐ろしい程傷みの激しい物件にも出会います。
そんな時、「鉄筋コンクリート構造」って意外に脆いなと実感いたします。
マンションでも、学校建築でもかなりのダメージを受けていますね。
このような欠陥を目の辺りにするにつけ、設計段階、施工段階に於いて、風雨に対する防御をよほど注意深く考慮に入れておく事の大切さを実感させられますね。
酸性雨は、工場、自動車からの排出ガス等に起因しています。
排気ガスが紫外線を受けて化学反応、硫酸化するのです。
特に近頃は中国の前近代的工場から大量に排出されており、日本まで到達します。
皆さん、公園のブロンズ像が、溶け出した汚れで見るも無残な姿を見かけることがあるでしょう。
あれも、酸性雨にやられているのです。
「人間がやらかした付けをそのまま放置」では、いつか巡りめぐって自らに・・・。
恐ろしいことなのです。
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