酔月亭

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   全写真はスライドショー 2月20日

「ゆのわん」という名前の友人を持つ方ならいくらかおわかりいただけると思うが、ウチのワイルドハニーで変換すると、まず「ゆの湾」と表記される。「ゆのた」と入力すれば「湯の太」と出る。
となれば、ワタシが地図上に「湯湾岳」という山を発見して以来、うきうきしながら「ゆのわん岳」と呼ぶのも無理はないと思う。

奄美大島最終日、前日の天気予報で朝からずらりとおひさまマークが並んでたのに気を良くしたせいか、二日酔いの気配は露ほどもない。勢いよくカーテンを開けると、あらら、朝の日差しはどこ? 別側のカーテンを開けると、ビルの屋根に水たまりがあって、雨滴がぽつぽつと落ちるのがはっきりと見える。期待していただけ落ち込みも激しい。
ともかく朝食をとって(500円にしては豪華)、今日の予定を考え直す。
これではせっかく山に登っても展望を楽しめるわけがないから、とりあえず博物館に行って、お勉強がてら天気が好転するのを待つことにする。

奄美博物館は市内中心部から車で5分ほどのところにある。
(リンク先のオフィシャルページではいまだに「名瀬市立」となっているが、もちろん「奄美市立」)
広々とした芝生の庭に立派なガジュマル。移築された高倉が数棟と茅葺きの民家が一軒移築再現されている。
博物館の展示は3フロアに分かれている。最上階は自然展示、2階は歴史展示、1階は工芸品やらカエルやら雑多で何とも言いがたい。
一番時間を過ごしたのは2階に展示された「南島雑話」という史料展示の前だった。幕末に奄美大島に流された薩摩藩士・名越左源太が、奄美大島の風俗を多くのスケッチを交えて記したものである。
実物ではなくカラーコピーではあったが、製糖過程、ローカル信仰、罪人への刑罰など、奄美大島の様々な場面がわかりやすく描かれていて面白かった。
なかでも「泡盛」。高い位置から杯に注いで、文字通り泡を盛ったようにして飲んだらしい。

(帰宅後、奄美の債務奴隷・ヤンチュについて書かれた本を読んでいるのだが、そこにも「南島雑話」の図版が掲載されている。ワタシがただ「刑罰」とだけ思った図版は、薩摩藩の黒糖収奪に深く関わるシーンだとわかった)

(この稿を書くにあたって「南島雑話」を検索したら、書籍にまとめられていて今でも流通していることがわかった)

一通り館内を見終わっても、まだ小雨が降っている。うかない気持ちでふらふらすると、鮮やかなピンクが視界に入った。
緋寒桜が、ちょうど満開だった。

  イメージ 1

島産の黒糖焼酎の銘柄にもなっている島のあちこちに見られる花なのだが、ワタシたちがいた南部ではもうほとんど終わりかけていたので、ここほど見事に咲いているのを見るのは初めてだった。
ショッキングピンクの派手な花色に反して、うつむき加減に咲く奥ゆかしい風情の花だ。
今年一番の花見となった。

さて、雨はやまないが、いつまでもここにいてもしょうがない。とりあえずゆのわん岳に行ってみることにする。
昨日来た道を逆に辿り、スモモの里の先から山に入る。うねうねと峠を登っていくと、あちらこちらにヘゴが生えていた。雨を含んで美しい。たった1日町にいただけなのに、もはや懐かしい気持ちさえして、大喜びの車内。

途中、マテリヤの滝に寄る。滝に降りていく道すがら、白い花が落ちている。これは噂のサクラツツジ。スモモ、緋寒桜とともに、2月が見頃と紹介されていた花だ。
花は小振りだがいくつも集まって垂れ下がるように咲いているのでとても豪華。滝にもふさわしい姿。

  イメージ 2

ほどなく滝壺についた。落差はあまりないが、ともかく水が澄んでいて美しい。
樹木に覆われる薄暗い谷にあって、ここだけはいつも太陽の光がさんさんと降り注ぐので「本当に美しい太陽の滝(マティダヌコモリ)」と呼ばれ、それが訛ってマテリヤという名になったという。
残念ながらもちろん日は射していない。けれど少ない光を反射させているのか、ここだけが明るく見えるのも確か。

  イメージ 3

滝を後にして、ゆのわん岳展望公園まで行ってみたが、やはりすぐ近くの谷しか見えなかった。山頂はそこから50分のハイキングなので、次回の楽しみに取っておく。

昼食は名瀬に戻る。昼時は過ぎてしまうが、アドバイザー2人から協力に勧められている店に行くのだ。その名も「満月」。お好み焼き屋である。
当初の予定では名瀬での食事は昨日の夕食のみだったので一端は諦めたのだが、天気が悪いことも手伝って名瀬で昼食をとることになったというわけ。がんばって車を飛ばし、到着したのは2時前。おなかグーグーである。
ワタシが車を駐車場に入れている隙に、すでに注文されていた。ま、みんな腹減りだからね。ほどなくしてお姉さんが超豪華お好みを焼き始めてくれる。

  イメージ 4
  左が「黒豚ミックス」、右が「大海老ミックス」。
  思わず「黒豚スペシャル」と名前を呼び間違える気持ち、わかってもらえると思う。

  イメージ 5
  できあがり!

半分はポン酢、半分はソースで食べる。
ポン酢が微妙に甘い独特の味で、これがカリカリのお好み焼きにめちゃくちゃ合うんだ。
もう少し行けそうだったので焼きそばもオーダー(ほんとは焼うどん頼んだけど)。

  イメージ 6
  「もうお腹いっぱいだから食べない」と宣言した父も、当然食べたくなる。

うわー、ビール飲みてーよー。泣く泣くウーロン茶をすする、かわいそうなワタシ。
ちなみに翌日が満月にあたり、このスペシャルなミックスが500円で食べられるらしい。惜しい!

  イメージ 7

閉じる コメント(12)

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奄美大島に行けば、ゆのわんちゃんにも満月ちんにも会えるわけだね♪
まさにFaraway,So Close!

2008/2/29(金) 午後 10:43 [ チャーリー ]

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一週間の仕事を終えゆっくりと読ませてもらいました。
いいなぁ〜ゆのわん岳もお好み焼きの「満月」さんにも行ってみたい。
自然は美しい〜です。木々に囲まれていたいなぁ〜。

2008/2/29(金) 午後 11:06 uno

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ひやぁーーー、きれいで、おいしそう!旅を満喫でいいね〜(^^)

2008/2/29(金) 午後 11:33 [ sumomo ]

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>チャーリー
そうだよ〜。天気がよかったら、満月でテイクアウトしてゆのわんで食べることもできるんだよ〜。
こっちの世界のワタシたちと違って、1時間弱の距離だからね!

2008/3/1(土) 午前 0:11 鈴木満月

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>うのさん
1週間お疲れさまでした!
緑の中にいると、なんか体の中が綺麗になる気がします。すごく気持ちよかった。ふだんも田舎にいるけど、濃度が違うんだよね。湿度が高いせいもあるのかな。
また別の季節に、別の花を見に行きたいです。

2008/3/1(土) 午前 0:13 鈴木満月

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>sumomoさん
ほんと、3泊4日とは思えない満喫度だったよ。
あと1回で連載終了予定〜。

2008/3/1(土) 午前 0:15 鈴木満月

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マテリヤは敢えて勧めなかったのですが、やっぱり行かれましたか。独特の雰囲気がある場所。と聞いています。
至上命令遂行ご苦労様です。本店のお好み焼きはちょっと違うみたいですね〜。奄美出身の方が経営しているお好み焼き屋さんは、ハズレなしに美味しいです!!満月(支店)に行きたくなってきました〜!!

2008/3/1(土) 午前 1:16 neko

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大島はやはり自然がたくさん残っていますね〜お好み焼き屋があるなんて嬉しいです♪沖縄ではヒラヤーチ(チヂミ?)なので。滝から大量のマイナスイオンを感じます!

2008/3/1(土) 午前 2:08 k3voy

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>nekoさん
通り道だったので寄るつもりだったのを行きはすっ飛ばし、この日に行ったのでした<マテリヤ
水が大好きなワタシは当然滝も、水のある鍾乳洞も好きなのです。

これからはお好み焼きやさんの出身地を気にしないと(笑)
身近にあるおいしい店はひろしま焼きだけなんですよね〜。

2008/3/1(土) 午後 0:01 鈴木満月

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>こうぞうさん
ヒラヤーチも好きです。黒糖入りをおやつ感覚でもいいですよね。
奄美の黒糖を買ってきたから作れるな。ぐふ。

2008/3/1(土) 午後 2:06 鈴木満月

奄美大島でお好み焼きとはっ!!(笑)
この時間帯にこの写真はヤバイです・・・

2008/3/5(水) 午前 0:33 -

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>リボルバーさん
お店の人が焼いてくれるので、ふわっとしておいしかったですよ〜。
や、島食もたくさん食べたんだけど、写真撮り忘れて平らげました(笑) ケイハン、おいしかったです。

2008/3/6(木) 午後 10:52 鈴木満月


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