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ずいぶん先の話で申し訳ありませんが、シングル"One"のジャケ写が日本にやってきます。
デイヴィッド・ヴォイナロヴィッチ David Wojnarowicz の"Untitled," [Falling Buffalo]。
2010年10月2日〜12月5日に東京都写真美術館で開催の「ラヴズ・ボディ2」に展示予定です。 東京都写真美術館のウェブサイトで確かめようと思ったんだけど、まだ年間スケジュールに書かれてないや。
なぜ情報を入手できたかというと、昨年12月にサルガド展を駆け込みで見に行きまして。その時にショップで2010年写美カレンダーなるものをチェックしたところ、この写真が使われていて、展覧会の予定が書かれておりましたんで。
結局この写真1枚のためにカレンダーを買うのもいかがなものかと思い、スルーしちゃったんですけど。
ちなみに元の写真は ここら辺で見られます。
この写真家はすでに亡くなっているんですね。1992年、エイズ関連の病で、37歳。まさにOneシングルが発売された年ではないですか。
肝心のサルガド展ですが。
写美の特集ページ
よかったです。
報道写真家でありながら構図にこだわる芸術性の高い写真を撮る方で、そのあたりは好き嫌いが分かれるところですが、ワタシは大好き。
大きな木の下で休息する難民たちの写真は、その光の美しさに色彩を感じました。アルフォンス・ミュシャの絵みたい(上記リンク先の一番上右の作品)。
これ、1985年のエチオピアなんです。ボノのいた場所、いた時です。どーですかこのタイミング。
同時期の作品で弱り切った子どもを抱えた男性の写真もあるわけですよ。当然「ボノが撮らなかった写真」に思いを馳せるわけです。
ずっと紛争地域や難民の姿を撮り続けてきたサルガドは、現在「GENESIS(起源)」というプロジェクトに取り組んでいるそうです。
そのアフリカ・パートの写真も展示されていました。むき出しの生命力に圧倒されました。
(上記リンク先の後半に数枚あります)
2005年前後の作品で、1985年のエチオピアからすれば20年後の「未来」なんですが、そこにある姿というのはワタシたちが搾取してきた(あるいは失ってしまった自らの)「過去」でもあるわけです。
ここで「豊かさ」という言葉を持ち出すのは陳腐に過ぎるとは思いますが、ともかく美しく豊か。まだ地球上にこんな美しい人間が残っていることが信じられないくらいです。
人間って動物なんだなーと思います。猫が自分の未来を考えずに全力で今を生きるように、本当は人間もそうやって生きれば美しいんだなあと。
この楽園を壊さずにとっておきたいというのは、とても傲慢な考えなのかも知れないけれど、それでも願わずにはいられないです。
「GENESIS」は2012年まで続く予定で、アフリカだけではなく、アマゾン、アラスカ、南グルジア、アジア、マダガスカル、アメリカ、ニュージーランド……世界中を撮影する大プロジェクト。
この展覧会のために来日したサルガドは屋久島へ行ったそうですから、もしかしたら縄文杉の森の写真もいつか見られるかも知れません。
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