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WANDERERSのLIVE中にsumomoさんの声を聞いたような気がしていた。声の方に視線を向けても姿が見えなくて、よく似た声の別の誰かかなあと思った。 が、いたのだ。ドリンクカウンターのそばで発見。やっぱりsumomoさんの声だった。だいたい、声質が似てる人がいたとしても、LIVE中に聞こえるような声を上げる人はもちろんそうそういないのだ。 来られてよかった! ごめんよ、見慣れた顔ばっかりの新人バンドで。でも最高のサプライズでしょ!! 時間帯が曖昧なんだけど、Joshua Treeの旗をかざして、アイドルみたいな写真撮影会も挟まった。 U2 NIGHTの始まりから前の方で楽しんでいてくれて、何度も堪えきれずに肩を震わせていたゲストが腰に巻いていたのをずっと気になっていたんだけど、とうとう取りあげちゃったんだ。いや、取りあげてはいないよ。みんなにも見せたかったの。 嬉しかったんだ。初めて会ったのに、この空間に心を震わせる人がいるってことが。 フロアにはふたたびさいたま2日目の音源が轟いている。 "The Fly"の映像があんまり素敵なので、慌ててVJのところに走っていく。動画もいいけど静止画で構成するのもいいね。あの日のスクリーンが蘇る。徹夜続きで映像を仕込んでくれたNao-foさんを思って、また熱くなった。 行きの新幹線の中で今夜の流れについて話したとき、jiroさんは「マラソンの途中に100m走を挟むようなもの」と言っていた。DJタイムがマラソンで、WANDERERSが短距離。 そういえばマラソンって、ゆっくりだらだら走るものじゃないんだよな。ペース配分考えながら、可能な限りの速力で走るんだった。今夜のjiroさんはまさにそのとおり。一時も休むことなく、その時にふさわしい速度で走り続けている。 「急」が多目の緩急の付け方がフロアを(ワタシを)煽り興奮の坩堝に叩き込む。「緩」にも熱が込められていて、体はともかく精神の昂揚は止まない。 前方のスペースが少し空いてきている。当たり前だ、ゲストもみんな伴走してきたんだもの。でもあと一時間。ラストスパート。最後の時間帯を最高の時間帯にして締めくくりたかった。 控え室と化したVIPルーム(=荷物置き場)に入って友人たちを追い出す。 楽屋まで行ってキャストにも声をかける。 さあ、jiroさんを煽って。最後の最後まで全速力で走り続けられるように。 "All I Want Is You"で、さいたま音源が終わる。間髪入れずに聞こえたのはボノの声。 「This is our DRUG……」 ああ、もう、ここで来るのか。みんなに聴かせたかった、一緒に聴きたかった"Miracle Drug"のLIVEバージョン。シカゴだったのかな。Tour初期のバージョンだった。 真冬にできたDJ JIROのSakura Remixからずっと、ワタシの中ではあの待機期間とこの曲が重なっている。U2 NIGHT #003の準備期間に繰り返し「waiting for the Sakura to flower」と書くたびに、詞が歌われた"Beautiful Day"と一緒に、MDを思っていた。 U2来日の時には咲いていなかったサクラ。聴けなかったMD。 今夜初めて、涙が流れた。くっそお。無事に(3日間で一番やばかった)さいたま2日目音源を乗り越えたというのに、結局泣かされちゃうのか。 "Love And Peace Or Else"では、チャーリーとNinoさんがステージにドラムを持って上がって、ドラム・ボーイの再現。これもさいたまで見ることは叶わなかったね。 トオルさんがギターを持ち出す。関西のU2トリビュートバンド・THE U2のペッパーさんも一緒になってツイン・エッジ! "New Year's Day"では再びNinoさんがドラムを抱え、スクリーンに映し出されるPVと重なる。ギターは音が聞こえないけど、ドラムは聞こえるんだよ、もう。 でも、最高。まさに祝祭だ。お祭りに太鼓は付き物だもんね。 そして、最後の一曲。ボノが叫ぶ。 「Encora in Italian says……」 もう絶対この曲って思ってた! さいたま3日目の"Vertigo" Twice!!! みんなもこれが最後の曲だってすぐに分かったはず。声を限りに歌い続ける。頭の中にあの日の光景を浮かべながら。 「All of this! All of this can be yours!」 ボノがワタシの方に近づいてきたんだ。震えてそれを見つめていたんだ。最後の最後にそばに来て歌ってくれたVertigo。今でも、ひとりで聴いても制御不能になっちゃうのに。 最後まで跳ねて、叫んで、燃え尽きて終われる曲。あの日も嬉しかったけど、ワタシたちは思ってた以上のプレゼントをもらっていたのかもしれないと思った。今夜をこうして終われるなんて。 エッジのギターをボノがかき鳴らして、終演。 そして今夜も同じように、ゴー・ビトウィーンズの"Streets Of Your Town"がかかった。 終わりのMCのことはすこし憶えている。 ずっとワタシが思っていることを喋ったんだ。 「今のまま、このままの気持ちで次の来日を迎えたい」って。 DJ JIROがアウトロに選んだのは、"Miracle Drug (Sakura Remix)"だった。 誰かが「ここでかけるか!」と言った。うん、まさにそのとおりだ。 でもね。 ワタシがこのRemixを初めて聴いたときに思ったのは「終わりがない」ってことだった。 「この曲に終わりはない。ただ始まり、続くだけ。 それはワタシたちの旅と同じだ。」 2006/12/29 Miracle Drug (Sakura Remix) それがU2 NIGHT。 Sakura Remixはアウトロじゃなくてイントロなんだ。また次の旅に出ようという合図。しっかり準備を整えてね。 折しも関西の桜は満開。
きっと、もうずっと前から、ぜんぶ決まっていたことだ。 |

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