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Review:NLOTH

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No Line On The Horizone//U2 私感
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イギリスのテレグラフ紙のウェブサイトに、ボノの同級生で音楽評論家のニール・マコーミックによる『No Line On The Horizon』のレビューが掲載されました。
正直、ワタシの手には余る長文なのですが、彼の目から見たNLOTHには強い興味があったので読んでみました。それにしても4日もかかるとはいかにも散漫ですが。
何を言ってるのかわからない箇所が多々ありますが、原文に当たるか、あるいは見ない振りをすることをお勧めします。




U2: No Line On The Horizon - full review (plus what Bono really thinks)
Posted By: Neil McCormick at Feb 16, 2009 at 13:34:06 [General]


U2のニューアルバム『No Line On The Horizon』が3月2日にリリースされる。
これは偉大なアルバムだ。そして偉大さこそ、ロックンロールと世界が今まさに求めているものである。
意志的で緊迫感がありながら全く優美でもあるタイトル曲から、理性的かつ思考的で広がりのあるコーダ"Cedars Of Lebanon"まで、音とアイデアを通して途方もない旅を思い起こさせる。
冷酷で混乱した世界で、魂を求める旅。麻薬のようなメロディと、宇宙時代のポップソングとともに出発する旅だ。

Get On Your Boots: 政治からの脱出
「Let me in the sound」は詩的なモチーフ(GOYBを含む3曲に見られる)の繰り返しだ。
アルバムの主題は一瞬の喜びに我を失う(あるいは発見する)ために、日常的な問題を放棄し、逃れることだ。
ボノにとって、その意味は明らかである。すなわち彼のロビイスト/キャンペーナーとしての役割が持つ政治性から逃れ、ロックンロールの音楽的喜びに身を投じることだ。逃亡という概念には多少ながら政治性が含まれはするが。

「ぼくは毎日通りに歩き出す勇気を見つけなければならない/腕をのばし、きみが打ち負かせないような愛を手に入れる」という歌詞は壮大で強烈なロック・アンセムである"Breathe"の霊感的な一節だが、ガザであっても、ありふれた玄関口であっても成り立つシチュエイションだろう。
手当り次第の半ば呟くようなヴァースは人生の戦場からのニュース・リポートに似たイメージを燃え立たせる(「6月16日、中国の株価が上がっていく/ぼくは新型のアジアン・ウィルスに感染してダウン……医者は言う。あなたは健康です、あるいは死にかけてますと」)。
「放電されたみたいに道を駆け抜ける」に至って、雷鳴のように轟くドラムとグランジのような2つの音からなるリフのうちに緊張感が屹立し、昇揚感の中にすべてが放たれる。ボノはアンセミックなコーラスで「音の中に慈悲を見いだした/慈悲を見つけた。それがぼくの見つけたすべてのもの/だからぼくは呼吸できる」と私たちに語りかける。

この主題は"Moment Of Surrender"ではよりはっきりした形で表されている。
律動的で、幻想的でゴージャスな7分間。シンセの波と、銀色に輝くギター、底を支えるベース、拍手、アラビア風の弦音、情熱的な遠吠え。語り手はひどく退屈なATMの操作のさなか、一種の霊的な啓示を体験する。
これはアルバムに脈打つ心臓を与える美しい曲だ。そして、U2がいかにスタジアム・ロック・バンドとしての固定観念から離れ、未知なる領域に踏み込むことができるか、そうして普遍性に触れるような何かを作り続けることができるかということを証明する。

音楽的には、収録曲は2極に分かれる。過剰なロックと催眠的・電気的なグループとの間で切り替えられる。つまりU2とイーノに分類される。
『No Line On The Horizon』は学者的で光り輝くロキシー・ミュージックのシンセ博士であるブライアン・イーノと、彼の古い共作者であるダニエル・ラノワによってプロデュースされた。U2とともに『Unforgettable Fire (1984)』、『The Joshua Tree (1987)』、『The Joshua Tree (1987)』、『Achtung Baby (1991)』という素晴らしいアルバムを作り、最近では『All That You Can't Leave Behind (2000)』でポップの高みに回復させたチームだ。
今回のアルバムでの主な違いは、彼らが明らかに作曲段階に招かれたことだ。12曲中7曲でプロデューサーチームはバンドと並んでクレジットされている。イーノはエレクトロニクスで、ラノワはアコースティック・ギターとペダルスチール・ギターで加わり、6人でレコーディングが行われた。
それらの曲はとりわけU2をアルバム・タイトルの「見ることのできない水平線」に押し出す。あるときはまっすぐに(彼らは並外れたグルーブと、たぐいまれな音響効果やリズミカルな反復に脈打ち、駆り立てられているかのようだ)、あるときは横方向に(彼らはわかりやすい曲構築を拒み、コーラスは上昇するよりもむしろ降下する。ボノの豊かで高い声はハーモニックな歌の重なりの中に包みこまれる)。
これらの曲はボノを深く瞑想的に描き出す。ファンタジックで奇妙な"Unknown Caller"でさえエモーショナルな真実の水脈に達する。シンガーがコンピューターの断片的映像とネット・コミュニケイションにさまよっているときでも(「パスワードで入るのは今。打ち込む名前も知ってるだろう)、彼は内なる神の声に語りかけ、自分自身を見つけようとしているようだ(「あなた自身と重力から逃れて。ぼくの声を聞いて。ぼくが言おうとしていることを言ってしまわないで)。
歌詞と音楽は驚くべきやり方で緊密に繋がり、めくるめく感覚を送り出す。

about "White As Snow"

バレンタインデイ記念になんちゃって翻訳を一本。
U2.comにも上がったMost Intimate Song……」の全文です。
筆者はオブザーバーのSean O'Haganで、原文は彼のブログにあります。
かなり興味深い内容。とくに筆者本人も書いているように「曲の力を感じるのに、状況説明は関係ない」という点と、そういう曲をU2が書いたという点が。
なんか、背景すらないサイレントの舞台みたいだと思う。



White As Snow: U2's most intimate song@guardian.co.uk Music Blog

私がボノにダブリンでインタビューしたのは1月だった。サンデー紙の「オブザーバー・ミュージック・マンスリー」のためにU2のニュー・アルバム『No Line On the Horizon』を延々と聴き続けるという役目を果たしていた。
ボノはこれを「要するにでっかくて太ったロックアルバム」だと表現した。
最も劇的な例外が"White As Snow"という曲だ。最も静かで、秘密めいていて、そして疑いなくこれまでのU2が作ったことがないくらいに抑制されている。

「アフガニスタンで活動している兵士の視点から描いた曲が2曲あるんだ」
ボノは2008年1月に、ダブリンのHQスタジオでのレコーディングの合間に、話をしてくれた。
「それで、その内の一曲がね、"White As Snow"というんだ。兵士が死ぬ間際の曲なんだ」。

アルバムに収録される個性的な曲のなかでも、"White As Snow"はもっとも心を動かされる存在だ。
静寂感に支配されている――普段U2から連想するようなムードではない。
音脈はほとんどアンビエントで、ラノワとイーノの存在を強く感じる。
そしてボノの声は明らかにいつもと違う。より抑制され、より哀調を帯び、緊張よりも興奮が顕れている。

曲の基調は「Oh Come, Oh Come, Emmanuel」という古い賛美歌だ。
ルーテル教会の賛美歌ハンドブックによれば、「12世紀初頭、作曲者不明」だという。
(驚くことに原曲はスフィアン・スティーブンスベル&セバスチャンによって運命的なカバーをされている。おどろきの少ない例としては、エンヤと、2006年のBBC生年聖歌隊のウィリアム・ダットンによっても。)

兵士の死にゆく際の思いというアイデアはまず、ボノがウィリアム・ゴールディング(『蠅の王』の作者)の意欲作、『Pincher Martin』を読んだあとに訪れた。この小説は船を魚雷で攻撃され、生き延びようとするイギリスの船員の視点から語られている。
死に近づきながら、彼は人生をさまようように振り返り、その中で彼が選んだ、あるいは避けてきた教訓を思う。
(物語の結末はしかしながら、兵士が船の沈んだ瞬間に死を迎え、それに先だって彼の魂が物質世界にとどまろうともがくさまを列挙していると示唆している。)

サム・メンデス監督の映画「ジャーヘッド」を観たあと、ボノはアフガニスタンの道端にしかけられた爆弾によって死にゆく兵士の思いを思い起こさせるような曲にしようと決めた。
興味深いことに、リスナーがこの曲の背景や状況を知る必要はない。曲は独立したものだ。
最初に私はこの曲は車で亡命しようとしている中東の若者の歌だと思いこんだが、他の人はどうだろう。
私は通常、完全に評価するために事前知識や背景を必要とするような曲を取り上げたりはしない。
エルビス・コステロが濃密で難解なアルバム『Spike』をリリースした時のインタビューを思い出す。難解な曲よりもさらに、彼の説明に困惑させられたものだった。
一方、スプリングスティーン、とりわけ静かなるバラードの名手としてのスプリングスティーンは、設定と背景の専門家だ。
「俺の名前はジョー・ロバーツ。国のために働いている。ペリンビルの8番兵舎の軍曹だ」
キャラクターを使って曲を書くこと――誰かの人生に身を置き、誰かの目を通して世界を観る――視点の転換に信憑性を持たせるためには、確かな技術と簡潔さが求められる。

「ぼくらは"White As Snow"を爆発音で始めるつもりだった」とボノは振り返る。
「初期のバージョンには爆発の余波に聞こえるような工場騒音が入ってたんだ」。
それは状況を説明するひとつの方法だっただろう。うまくいきさえしたかもしれない。
しかし曲はふさわしい道を行くことになった。簡素で、感情に訴える力を持ち、示唆に富んでいる。
この曲の持つ静かなる力を感じ、そこに悲しみをかぎ取るのに、「何が起こったのか」を知る必要はない。
「パストラル(田園劇)の一種だね」とボノ。

『No Line On the Horizon』に続くアルバムについての幸先良い言葉だ。
ボノ曰く、次のアルバムは「中心に巡礼のアイデア」があり、NLOTHに収録されなかった「物静かな、もっと言えば瞑想的な曲」によって構成される。
「要するに新しいパンク・ロックってことだけど」とボノはつけ加えた。
でもそれは、新しいスタジアム・ロックってことじゃないのか?




ところどころが超なんちゃって。代名詞嫌いだー。

アルバム発売まであと2週間足らず。
今までさぼってたプレビュー翻訳を少しでも上げられたらと思います。
発売しちゃったら読むのに身が入らなくなりそうだからね……

Get On Your Boots

//Single Release Date (limited): 19.01.2009
//lyric 'Let me in the sound...'@U2.com


最初に"Get On Your Boots"というタイトルを聴いた時に頭に浮かんだのは"The Saints Are Coming"のPVと、Vertigoツアーのsnippet「Johnny comin' home」だった。ブーツという単語から反射的に軍靴を想像したからだ。
でも「Get On」だし、元のタイトルが「Sexy Boots」だし、こりゃーいつもの考えすぎかと思った。PV撮影にはブーツを履いた女の子たちが集合したというし。
でも今、不十分ながら歌詞を訳してみて、間違っていなかったんじゃないかと思う。この曲の裏タイトルは"Get Off Your Boots"なんじゃないか。

印象的な一行がある。
「I don’t wanna talk about wars between nations/国同士の戦争について話したくない」。
この一行だけを取り上げると、まるでボノがよく言う「ぼくはボノにうんざりしている」みたいだし、それも間違いとは言えないかもしれないけれど、前の二行を読むと、また違うふうに聴こえる。
「I got a submarine. You got gasoline./ぼくには潜水艦がある。きみにはガソリンがある」。でも動かない潜水艦は役に立たないし、燃料だけがあってもしょうがない。
これはテクノロジーとエネルギーのメタファー(というには明らかだけど)だと思う。
要するに、もうイラク戦争はやめて、生産的な話をしようよ、と言う歌詞だ。

もう一カ所、「Get on your boots, yeah. Not right now. Bossy boots」。
「a bossy boots」でいばり散らす人という成句になるんだそうだけれど、威張ったブーツと言えば軍靴じゃないか。
だからこの部分は「軍靴を履いた男たちの出番を終わりにして、セクシー・ブーツの女性たちに登壇いただきたい。さあ女たち、ブーツを履いてくれ!」というふうに解釈している。
それで冒頭に書いた「間違っていなかったんじゃないか」となるわけだ。

この曲がバラック・オバマ米国大統領の誕生に合わせたかのようにリリースされたことに、感慨が深まる。
もちろん次期大統領として選挙に勝ってから1月20日までのどの時点でリリースされたとしても同じような感慨を抱いただろうとは思うけれど、18日の祝祭コンサートの直後という、なんとも素晴らしいタイミング。
私はボノがオバマ大統領に大きな期待を抱いていると、必ずしも思っているわけではない。
彼が繰り返し言ってきた「マケインでもオバマでも付き合わなければならないのは同じ。10人の大統領候補がいたら、10人全員に会う」というのは全く彼の真実だと思う(人物的な好みはさておき)。
ボノが今大きな期待を抱いているのは、選ばれたオバマの方ではない。選んだ米国民の方だ。
黒人という壁を壊し、経験不足という壁を壊し、アメリカはオバマを選んだ。それこそが「チェンジ」だ。
オバマ大統領の前途は決して洋々としたものではない。人種的な問題も経験不足も、大統領になれば即解消するものではないのは当たり前のことだ。
けれどボノは、米国民を信じている。彼らが自分たちで選んだ大統領を見捨てないと。支えると。彼らの声が、オバマの助けになると。
だからこそ、「We Are One」コンサートでU2はCOBLを歌い、大観衆に賛辞を贈ったのだ。「Oh, You look so beautiful」と。
あれはオバマ大統領のためだけに歌われたのではない。よくやった、よく彼を選んでくれたと、自分の言葉でオバマを応援できなかった苦しい思いも託して。これからも彼をよろしく頼むという願いをこめて。
もしかしたら新曲をiTunesUSAstoreのみで先行販売をしているのは、そういうことなんじゃないか、米国民への感謝とアピールなんじゃないかとさえ思ってしまう。
そう思っているアメリカ人はいるんだろうか。


とまあ、ここまでガチガチなことを書いてきたけれど、私が一番好きな歌詞は別の箇所。
もちろん「Never seen a moon like this. Can you see it too?」だ。
1月の満月がまさにそのものだったから。
夕暮れに月の出を見た。まさに桃色お月さんで、巨大で、夕陽みたいだった。それまでに見たこともないような月。
(彼がダブリンにいると仮定して)8時間後にこの月はボノの前に昇る。ボノはこの月を見るだろうか。そう考えていた。

「You free me from the dark dream」は、9.11のころのことを思い出す。絶望から私を引き上げてくれたのはU2だった。
「You don’t know how beautiful you are. You don’t know, and you don’t get it, do you?」
これもそのままボノに。あの人は決して自分を美しいとは思わないだろうから。
【追記】
フライングだったよー。
U2.comがあっという間に歌詞をあげてくれました。
'Let me in the sound...'
直しまーす。

(一応残しとく。ファンフォーラムでやったことの記録として)
 そもそも元の歌詞が発表されていないということを念頭に、よろしければごらんください。
 英語詞はいくつかのフォーラムの幾つかの意見を切った貼ったしました。
 なかには全く正反対の単語を聞き取っている箇所もあるし、関係ない歌詞のところもある。
 なのでまあ、もしかしたらこんな感じかもね、ということで。

 英語は著作権的にどうなのかわからないのであげません。

以下は訂正しました。
レビューするにはちょっと早いと思うんだけど、次の記事でとりあえず感じたことなどを書きたいと思います。



未来はでっかいキスを求めてる。
風はうねりながら吹き付ける。
見たこともないような月が浮かんでる。
きみにも見える?

夜はどこにでもとばりをおろす。
ロケットは遊園地にある。
悪魔は空爆警告が好きだけど、
きみを怖がらせることはない。

セクシー・ブーツ。
さあ、ブーツを履いて。

きみはぼくを悪夢から解き放つ。
アイスキャンディに、アイスクリーム。
ぼくらの子どもたちはみんな恐がるけど、幽霊なんかいない。
ぼくらが求めるものはここにある。
愛とか、仲間とか。
喜びが本物なら、笑い声は永遠だ。

きみは知らない、きみがどんなに美しいか。
わかってないだろ?
きみは美しいんだよ、とっても。

奴らがぶっ飛ばしてるのは他の誰かのもの
ぼくらは成長しよう。
未来の女性たちは驚きそのもの。
ぼくは潜水艦を持ってるし、きみにはガソリンがある。
国同士の戦争の話なんかしたくないよ。
今はそういう場合じゃない。

セクシー・ブーツ。
さあ、ブーツを履いて。
今はそういうときじゃないよ。
威張り散らすなんて。

きみは知らない、きみがどんなに美しいか。
わかってないだろ?
きみは美しいんだよ、とっても。

セクシー・ブーツ。
国同士の戦争の話なんかしたくないよ。
セクシーな方のブーツを。

ぼくを音楽の中に解放してくれ。
音の中で落ち合おう。

今はぼくを音楽にひたらせておいて。
神よ、ぼくは沈んでいく。
今は溺れたくない。
音の中で会いたい。

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