酔月亭

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Vertigo//2005/06

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U2 Vertigo//2005 Tour にまつわる諸々
各セットリストは詳細がわかり次第更新します。
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A U2fan on a magazine

U2Japan.comのBBSに、ひろりんの書き込み。
週刊新潮に元・鈴木保奈美さん(いやー、引退したというから、どう呼べばいいのかと思いつつ)が特権濫用U2ファンとして軽く叩かれてると。
買うほどのこともないので立ち読みしてきました。

ひろりんと同感。
ワタシも激しく羨ましいけど、妬ましくはないや。

それよりもだなー、ただ待ち伏せして近づいただけなのか、握手くらいはできたのか、はたまた会話しちゃったのか、どんな話をしたのか、その時のボノはどうだったか、やっぱり優しかったか、かっこよかったか、サングラスを外して青い目を見せてくれたかetc、そういう、ひとりのU2ファンとしてのエピソードを教えてほしいです。
PopMartの時には楽屋に行ったとも書かれたけど、その昔はステージに上げられてボノと踊ったって噂も聞いた。さいたまにも観にきてて普通に盛り上がってたとか。
そのへんも含めだなー。

ああ、はい。
ご自宅に押し掛けるマスコミよりもタチ悪いかもしれませんね。
でも、ワタシが行かれない領域に行ったU2ファンなんだもん。お話聞きたいです。
入り待ちに行かれなかった身として、入り待ちの話を聞きたいのと同じだよ。
U2 NIGHT来てくれないかな。
snoozer 2月号(#059)
    イメージ 1
    U2 かつての少年が姿を変えた、小さき本物の男 4p(記事見開き)
    その他、U2への言及箇所 p.2(EDITOR'S NOTE)、p.105,116,118(THE YEAR IN MUSIC)

編集長にしてライターの田中宗一郎さんの記事。これこそ駄々っ子発言が続出しているのだけれども、非常に自覚的でもある。前記事のコメント欄で話題になった「U2ファンはCrash聴かないのか馬鹿」発言もその一環で、読んだワタシは拗ねぎみに「ごめんね」と言いたくなってしまうのだ。
なぜならワタシは「聴くのが正解」だと思っているから。だってボノたんが大好きなバンドのひとつだもん。U2を生んだバンドのひとつだもん。ただしそれは音楽を必要としている人、あるいは体系的に音楽を聴く人の話であって(必要なのはU2だけという今のワタシはそのいずれにもあたらない)、それもまた世代や出自によって何を聴くのかが違うのは明白なことだ。
田中さんはもちろんそのことを分かっていて、でも駄々をこねずにはいられない。本人が本記事中で書いているとおり「ガキ」なんだろう。ほんとはオトナだし、編集長だから、批判されるのは当たり前のことなんだけどね。
ワタシはこの人のU2観、ボノ観に割と近いのだと思う。
このブログでは2004年12月号(#048)のsnoozerに何度も触れているけれど、そこに掲載されたインタビュー記事にさんざん泣かされるという出会い方だったから、余計にそう思う。
で、今回もやっぱりそう思う。

「(ステージ・デザインについて)『とにかくデカい、とにかく近い』というシンプルなアイデアが、ある意味、今のU2を象徴してる気がした」(p.2 "EDITOR'S NOTE")
「今のU2」というのはつまり、アリーナをオールスタンディングにしたこと、そしてそれを最も安価なチケット・カテゴリとしたことだったり、あるいは入り待ちをするファンとの交流だったりする。
U2は言うまでもなくメガバンドなのに、そう望めば誰もが手に届く場所まで来てくれる。ライブのさなかステージを降りてオーディエンスに触れさえもする。
それを指して田中さんは「いろんな意味で触発された」と書く。

「9.11以降、どうにもならない無力感に苛まれた者」(p.12右段 本記事)
そのひとりであり、無力感をなんとか払拭するために(あるいは忘れるために)U2を聴き続けているワタシにとって、このくだりに言及していることは非常に強く共感できることだ。
ボノが公演各地の国旗、つまりは日の丸を掲げたことについて、ワタシは敬意と愛情の意味以外を考えなかった。田中さんは「誇りと責任」という言い方をしている。確かにその通りかもしれない。ボノがアイルランドの国旗に抱く、あるいはアメリカ国旗を掲げる際の、相反するふたつの気持ちについて考えれば。
「日の丸」を巡る言質は圧倒的に過去に関するものが多い。そしてワタシもまた、日の丸について現在に至っていないし、過去を飛ばして現在だけを見ることもできないのだけれど、ボノが見ているのは「現在の日の丸」に違いないのだ。

COEXIST(p.13左段 本記事)
SBS、BULLETの解釈が、実は少し違うのだ。
「COEXIST」と書かれた鉢巻き改め目隠しが田中さんが言うように「宗教的無知」を意味しているのだとしたら、ボノはなぜ「O」を赤く塗ったのか?
ボノが目隠しをするのは実はこれが初めてではない。昔々の記事のうえ出所不明で恐縮だけれども、ボノはかつてIRISH(アイルランド人)、VOTER(有権者)、CONSUMER(消費者)、CATHOLIC(カソリック教徒)、PROTESTANT(プロテスタント教徒)というキーワードの目隠しを剥ぎ取るパフォーマンスをしている。
宗教に限らず、自らの属性のみで物事を捉えることの弊害、視野の狭さを告発しているのだと思う。
Vertigo Tourでは、宗教者たちに目隠しを剥がしてほしいと(それは剥がせられるものなのだと)訴えるとともに、ワタシたちにも傍観者の目隠しを剥がしてほしいと訴えているのだと、ワタシは思う。
「無知」ではない。知っているはずだという告発だ。
また、BULLETにsnippetとして挿入されている"The Hands That Built America"について、田中さんは「悪いのは国家であり、人々はその責任を課題に負わされている」という意味だと受け取っているが、ここでもやはり(田中さん自身が言及している)9.11の責任性を歌っているのではないかと思う。つまり、「アメリカを作る手が、アメリカを窮地に立たせている」と言ったような。
同じくsnippetのJohnnyも、あの曲自体に「帰ってくるジョニー、帰ってこないジョニー」というふたつの解釈があることが重要なのだと、ワタシは思っている。
Vertigo Tourにおける目隠しパフォーマンスは、剥ぎ取らずに終わってしまう。もちろんボノは目隠しを外すけれども、それはもはやパフォーマンスではない。そこが前出の目隠しとの最も大きな違いであり、自らの求めがいかに困難なものかをボノは自覚している、ということだと思う。

「Pride〜Streets〜Oneという珠玉の流れは、曲本来の力を100%発揮しているとは言いがたかった」(p.13中段 本記事)
そうなんだ。ボノのMCで寸断されているアフリカ・ユニットの3曲、曲だけでつないだらもっともっと盛り上がるだろうと、ワタシも感じていた。想像するだけでゾクゾクする。前曲にあたるSarajevoとの間が世界人権宣言で断ち切られているからなおさらそう思うのだろう。
Vertigo Tourの初期には、アクトン・トリロジーを本編の最後に、アフリカ・ユニットを1stアンコールに配置した日もあるくらいだから、実際かなり扱いに苦慮したのではないかと思う。
それでもこのMCがTourの要であるには違いない。曲の持つ力を犠牲にしてまでも伝えたいことなのだ。
田中さんの言うように「過剰な夢は見ない、しっかりと現実を見つめ、やるべきことをやる、そして、自分以外の誰かの目をしっかりと見つめ、その手をしっかりと握り、伝えるべきことを伝える――それこそが、現在のU2のリアリティなのだろう」(p.13右段 本記事)と、ワタシも思う。
加えるに、アフリカ・ユニットの自制があるからこそ、反動として、続くふたつのアンコールが爆発的な力を持つのではないかとも。
と書いていくうちに、田中さんが「やっぱり〈エレヴェイション・ツアー〉が観たかったなー」(p.2 "EDITOR'S NOTE")という気持ちも分かってしまう。
アフリカ・ユニットのMCよりも、"Out Of Control"の500パウンドMCを聴きたかったというのが本音だ。ワタシはVertigoシカゴの何倍、何十倍とエレヴェ・スレインのDVDを観たし、その比重はこれから先も変わらないと思うのだ。

田中さんがU2を、ボノをどう解釈しているかということが最も明白に語られているのは、実はツアーに関する本記事ではない。
「50 BEST ALBUMS OF 2006」というお決まりの特集に付随した特別対談のうちふたつの中でU2に言及しているのだが、最も長い発言(p.105 右段)に現在の彼のU2観がはっきりと語られている。
その中で彼は先の米大統領選の際にB.スプリングスティーンやPearl Jamがおこなった「VOTE FOR CHANGE」と、それに加わらなかったU2について話している。それはそのまま、NEWS23においてボノが語った「バリケードの内と外」の話に通じる。
偶然にも最近になって、ワタシがボノと並んでもうひとり尊敬する人間が同じ方法論(そればかりではないけれど)を取っていて、やはりボノと同じ批判をうけているので、余計に深く共感する点でもある。
(田中さんはこの後、アジアン・カンフー・ジェネレイション(表記違ってたらごめんなさい)について話す中で、NEWS23におけるボノの発言を引用している。p.118 左段)

で、この共感が、たった見開き2ページ(+α)しかない文章を紹介するために、ワタシがこの長い記事を書く理由なんだと思う。
つくづく好みの問題なんだよな。
ロキノン先に読んで、答え出しといてよかったな。
新年なので、なるべくまともな記事を書こうと殊勝な気持ちを抱いてみたり。
ま、去年からの持ち越しなんですけどね。

ビッグイシュー日本 1/1号
半ページでした。ビッグイシューならではの視点、みたいなの期待してましたが、とくになし。いつか特集組んでくれないかな〜。
とはいえ、「U2を紹介する記事」としては短いながらもVertigo//2006のエッセンスをよく伝えていると思います。
記事の端っこにあったカフェグローブのツアレポの方が充実してるということは間違いない。過去記事にもちょこちょこボノのことが書いてあって嬉しい。


rockin'on 2月号 6p
    イメージ 1
まず嬉しいこと:写真がオリジナル。
でも残念なこと:全部ボノ。ワタシには残念じゃないっちゅう噂もありますが、あくまで噂です。

愛という名のロックの祭典 高見展
観念の温度 古川琢也
あの数日後…… 中村明美
U2がぼくたちを連れていった場所 宮嵜広司

中村さんのハワイレポートが嬉しい。
ボノはエッジの本名を呼び、彼と彼の家族に「辛いときにここに来てくれてありがとう。強くいてくれてありがとう。彼は、もうすぐ家に帰れるからね」とお礼を言ったんだって。買う前に立ち読んだんだけど、泣けて困った。
すべての困難を乗り越えて、5th Legをやってくれたことに改めて感謝する。それを思う存分楽しんでくれたということにも。

ほかの記事は、いま読み返して思ったのだけれど、これはいわゆる「ツアレポ」じゃない。3人のライターがそれぞれのU2観を(Vertigo Tourのことではなく、U2そのものについて)綴っているといったおもむき。
だから、ツアレポを期待して読むとちょっと拍子抜けするかも。
それでもおおむね好意的に書かれているから嬉しかった。
古川さんの最初の17行には閉口するけれども、それはたぶんこの人はワタシと違う種類のU2ファンだということで納得できる程度の、全体を通して読めばかわいらしい駄々っ子みたいな文章だと思えるくらいのものだ。
でもね、なんで男の人はMW〜WOWYのボノを「エロオヤジ」って言うんだろうね。「フィジカルな愛情表現=エロ」って型、どうにかならんもんかね。女性でそういう書きかたしてるの、見たことないような気がするんですけど。それとも内心はみんなそう思ってるのかな、書かないだけで。
ボノはもともとフィジカル・コミュニケイションが好きな人だよね、男女問わず。それ見てエロって思わない方がおかしいのかな。

最後の宮嵜さんは見開き2pにびっちりの渾身記事。U2への思い入れがよく伝わる。長いだけあって、割とツアーの内容にも触れられている。
という書き方をしたくなるくらいに私的・観念的な文章なので、読み手側の受け取り方はさまざまだろうな。
そうなんだよ、観念的なんだよ〜。言いたいことは分かるし、共感できるところもすごくあるし、不遜な言い方をすれば同じU2ファンとしてこういう見方を提示してくれることは嬉しくもあるんだけど、こんなにも観念的にならんといかんのかねとも思うんだよ〜(このオレさまが、だよ)。
だって、あのライブって楽しかったじゃん! 初日も中日も最終日も、踊りまくって歌いまくって、めちゃくちゃ楽しかったじゃん!
その体温がまったく感じられないのが不満。紙面に限界があるからなのかな。

【追記】2007.01.05. 02:00am
p.208「編集長日記」の12月4日の記述を今さら発見。
なぜこの文脈がオモテ記事に出てこないのかと……
それがロキノンなんでしょ。分かったってば。

Beautiful mistakes

自分が浅薄な人間だと言うことは、他人様から指摘されなくてもよおく分かっていることでありまして、たとえば11月30日と12月4日、アダム側Bステージ付近からセンターステージを見つつ、「あー、今日こそ真ん前で見たかった」などということを何度も考えていたわけです。

そもそも初日にあんな場所で見られたのが僥倖というもの。3日間通して一番いい番号は賽さんのおかげで手に入れたものだったし、それだってもし7つ数字が大きかったら最初のグループには入れなかった=最前列はなかったわけです。
しかも、初日のBad。目の前に降りてきて、触れることさえできたんだよ。これ以上のラッキーがありますかってんだ。
ふざけたことばっかりお言いじゃないよと、自己ツッコミの嵐なわけです。

ところが、僥倖はそれだけではなかったということに、写真の整理をしていて今さらながらに気づきました。

まず、12月4日の写真を2枚。

    イメージ 1
    左が"Sunday Bloosy Sunday"、右が"Bullet The Blue Sky"。
    これがデフォルト。11月30日も同様。

続いてワタシが数メートルの距離で見た11月29日。

    イメージ 2
    SBS

    イメージ 3
    Bullet

そうなんです。素顔なんです。
いくらなんでもそれは気づいていましたよ。
で、前の曲がBadだったから、サングラスやめたのかなって思ってたの。どうせすぐ目隠しタイムだしって。
そうじゃなかったんだね。

色の濃いサングラス、視線の行く先さえ分からない「目隠し」の下で、ボノがどんな表情をしていたかわかる、素晴らしいミステイク。
Sometimesの素顔を一度も間近で見なかった(見られる場所を選ばなかった)ことさえ吹っ飛んでしまいました。

(写真はいずれもHさん)

I'm working now.

いろんな人におねだりして、いろんな写真をもらいました。
とくに初日はほぼ自分目線が山ほどあるのでとても嬉しい。
独り占めしててもしょうがないので公開すべく、準備を始めています。今はthumbnailsづくりの真っ只中。
で、予告をかねてちょろっと上げてみたり。
以下、撮影者はHさんです。

    イメージ 1  イメージ 2

    イメージ 3  イメージ 4

    イメージ 5  イメージ 6

ハアハア……見なおしてると息が荒くなります。なんて幸せな作業。いちいち見入っちゃうから仕事が遅いのなんの。
やるべき事はほかにもいくつかあるんですが、ついおろそかになってしまっています。
ごめんね。

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