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17.The Fly (snippet: (I Can't Get No) Satisfaction)
薄闇の中、指笛が響き、歓声が上がり続ける。待つほどのこともなく、頭上でスロットマシーンが回転を始める。
Zoo Sta.復活あるかなあと思ったけれど、5th LegスタンダードのFlyでの幕開け。
ワタシがこの曲を好きな理由はいろいろあるけれど、最大のものは、ボノがすごく楽しそうにギターを弾くから。
今日も絶好調で、エッジのギターに掻き消されつつ弾いている。
愛が空から降ってくる燃える星ならば、目の前にいる人はやっぱり愛に違いない。
パワフルな「I Can't Get No!」のあと、4人は仲良くfinish。これも大好き。
18.Misterious Ways
あからさまにセクシーなこの曲は、約束が約束だから複雑なんだけど、でも大好き。
ボノが目の前からいなくなっちゃっても踊れるくらい大好き。
(大好きという言葉を使わずに書こうと思ったら、すごく難しいな)
ワタシはボノが女の子をステージに上げるのが嫌じゃない。誰かを抱きしめているときのボノの表情がとても好きだから。そりゃ、あんな顔で抱きしめられたいとは思うんだけど。
この日は日本人の女の子を抱きしめたみたい。
モニターさえ見えないから、スクリーンの画像とラリーを見ながら踊る。気持ちいい。
19.With Or Without You
なかなか帰ってこないボノに焦がれながら、ぼんやり歌っていた。
ボノの声がすごく美しい。こんなサイコウの状態で日本に来てくれて、嬉しい。
やっと帰ってきたボノは泣いている。なんで? 何があったの?
ワタシじゃなくてボノが泣くなんて、まるっきり逆じゃないか。
後ろから打ち寄せる「オーオーオーオー!」に流される。
この場所で聴けてよかった。ありがとう。
「Good bye, Good bye. Thank you!」
最後のコーラス。涙で声が出ない。
ボノが「サヨナラ」と言った。それはいや。
20.The Saints Are Coming
待ったのは、ほんとに1、2分だと思う。彼らはすぐに帰ってきてくれる。
イントロのギターとボノの歌声は静かで、厳かで美しい。
彼らだけのSaintsは好き。何度か書いたけど、他の人の曲を歌うボノが、ワタシは大好き。その曲を大事にしていることがよく分かるから。
この曲も、これまでもそうだけど、今夜のボノは「ウッッ!」だの「ハッッ!」だのがすごく多い。こんなの聴いたことがないような気がする。
ワタシのSaintsが目の前にいると思いながら歌う。
間奏の英語は早口で、Dublin CityとMother and childとPleaseしか聞き取れない。
もう1ヴァース歌ったところで、「HA! Join!」と呼び掛け、最後のコーラスを突っ走る。
21.Angel Of Harlem
そして、エッジのギターが始まる! 待ってたよ〜の歓声。思わぬレギュラー入りが嬉しいAngel。
「Everything Alright? Beautiful night?」とコール&レスポンス。
「We wanna thank you for your hospitality」
ワタシたちのホスピタリティ? ほんとに伝わったんだね。きっと入り待ちの時からそれを感じてくれたんだろうなと思った。
「昼間会った安部首相にもありがとう。いい人だね」
って、後半の反応はちょっと悪かったね。ごめんね、ボノ。
「Tonight this Tokyo belongs to me」と、歌詞を変えて歌う。
その通りだよ。ここにいるワタシたちも、あなたのもの。どこにでも連れてってほしい。いや、もう、ここまで連れてきてくれてるのか。
大合唱の「So looooong!!」が嬉しい。
ブレイクで「Larry Mullen Junior! Adam Clayton! Come on NOW!」とコール。アコースティックからフルバンドへ!
また見えなくなっちゃう。
ハーモニカが響く。コーラスをワタシたちに任せて、響きが続く。なんて贅沢なんだろう。
音の最後まで、みんなで歌った。
「ジュークボックスみたいだ」
22.One Tree Hill
予想外のイントロに、会場が湧く。
「この曲がニュージーランドのものだと思っていたのは嬉しい間違いだった」って、どこかの国の人(U2.comだった)が書いていたけど、ワタシもそう思う。だってすごく美しいんだもの。
「God bless you, keep you」といって、センターステージに戻ってくる。
もう、綺麗で綺麗で、ワタシは一生懸命歌おうとしながら(最前列でボーっとしてたらいけないなと思って)、でもボノを追うことに夢中になっていた。
「I'll see you again」ボノの声が詰まる。たぶんまた泣いてる。
エッジのたまらないソロ、ボノがコールする。
Oh great ocean
Oh great sea
Run to the ocean
Run to the sea
これを一緒に歌いたかった。
ワタシの命の海は、ボノだから。ボノから始まり、ボノに還るから。
ボノの声で終わる曲がクロージングは、とても切ない。
「サヨナラ、トキオ。God bless you」
サヨナラはいやなの。いつもどおりGood Nightって言ってほしかった。日本語で言ってくれるのは嬉しいけど。
手を振って、今度こそ4人が去っていく。
でも明日また会えるんだね。この素晴らしい人たちに。
柵にもたれて放心していたら、クルーがやってきた。
前の通路を足早に、伸ばしたワタシたちの手に何かを押しつけながら通り過ぎる。
ワタシも必死だったけど、取り落としてしまった。
すかさず目の前にいる日本人セキュリティーに懇願したら、すぐに拾ってくれた。
(そばにいた人、ごめんなさい)
エッジのピックだった。
そうか、こうやって配るのか。
よろよろと出口に向かって、アダム側Bステージ近くでみんなに合流。
うん、こんなにワタシが幸運を独り占めにしてはいけないな。
ワタシはもう、ボノにもらったもので胸が満たされてるんだから、まだ容量に余裕がある人にこれをあげたい。
「自分がエッジを一番好きだと思う人」ときいたら、意外にも真っ先に名乗りを上げたのはDJだった。
指先も触れずに、彼を転がしてしまった。
今はWindmill Laneのギタリストのところにあるらしい。よい居場所を与えてもらった。
外に出てさらに合流。みんなの顔がキラキラしている。
そうだよね、一緒に待ってたんだもんね。一緒にこの時を迎えられて嬉しいよ。
ワタシはずっと、ライブが終わったあとの自分に自信が持てないでいた。
ダブリンの時、泣き続けて放心して、ずーっとぼんやりしていたから。次の日もそのまた次の日も、延々と切ない気持ちでいたから。
でも今は、ずっと(それが1年にも満たないとは思えないほど「ずっと」)一緒に歩いてきた友人たちがいて、彼らのそばにいれば泣いてても笑ってても安心できる。
それがどんなに素晴らしいことか。
心底、U2に感謝した。
事情の許す15,6人で浦和に移動し、okazuさんの馴染みの飲み屋で乾杯。
やっぱりいつもよりは酒も(!)つまみも入らなかったけど、とても幸せ。
しかも、隣のテーブルもU2帰りの人だった!
偶然に乾杯して、旗を広げてメッセージを書いてもらう。
今夜だけの参加だという彼らは、大人数のワタシたちに驚いていたみたい。
ああ、嬉しいな。
U2という共通項で、こんなに楽しくつながっていけるだなんて。
満月亭合宿組のnekoさん、ゆのわんさん、jiroさんと一緒に帰路に着く。
うちで作業予定だったjiroさんを、今夜は諦めるように説得。
つか、jiroさんが作業をするときいて自分の仕事を持ち帰ってるワタシはいったいどうするつもりなんだろう?
まあ、いいや。明日があるさ。
(当然のごとく)ボノのハートを見せびらかしたり、4ブログ合同でセットリストを作ったり(思い出せないところがあったね)、すごく楽しかった。
眠るのがもったいなかったけど、明日があるからね。いや、もう今日か。寝たのは7時を回ったか。
It was just beginning.
長い長い「始まりの一日」だった。
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