酔月亭

ブログを引っ越しました! 今後ともよろしくお願いします。

Vertigo//2005/06

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U2 Vertigo//2005 Tour にまつわる諸々
各セットリストは詳細がわかり次第更新します。
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11.Sunday Bloody Sunday(snippet:Rock The Casbah)
静寂をうち破るラリーのドラム。ウオオーーという叫びがアリーナ中にこだまして、やがてコーラスに変わる。
Badのあいだ腰に携えていたハチマキをボノが額に占めた。
あ。CoeXisTの「o」が、赤く塗られている。こんなの初めてだ。この文字の中に、他のイメージを入れるなんて、たぶん初めて。もちろんワタシたちのことだ。
snippetの「Rock The Casbah」はちょっと反応悪かったかな。
ボノはジョー・ストラマーから受けたレッスンについて何か言っている。
(U2Japan.comの書き込みによれば「伝えるべきことがあるならばそれを書き留めて、そして頭に刻めと」と言っていたそうです。)
そのあと、「CoeXisT」speech。
「ぼくの額にある文字はCoeXisT。影の中に生き、祝福を受けられない命がある。先週になってもまだイラクで失われている命のことを考える。CoeXisT」
LEDスクリーンの「CoeXisT」が、「共存」という二文字に置き換わる。
「ジーザスも、ジューも、マホメッドもみんな真実。みんなエイブラハムの息子たち。父なるエイブラハム、どうしたって言うんだ。あなたの息子たちにNo Moreと言ってやってくれ」
No Moreはコール&レスポンスと言うよりは、割と穏やかにボノが歌った。
そして「Sing for us!」、Sunday Bloody Sundayの大合唱。
ボノの叫びは「Show Yourself!」かな?

12.Bullet The Blue Sky(snippet:When Johnny Comes Marching Home, The Hands That Built America)
ボノがマイクスタンドを槍のように投げるアクション。
背後では赤い空を切り裂くように飛ぶ戦闘機。そう、Vertigo Tourでは、この曲のモチーフは銃ではなく戦闘機。アフガンやイラクの空爆を彷彿とさせる。
snippetで歌われる「Johnny」も兵士の歌。
ハチマキを目隠しにして、アダムサイドの花道を移動。何が起こっているかは知ってるけど、まるで見えない。
ボノはBステージで発煙筒を燃やすパフォーマンス。煙の中で曲の終わりを迎える。

13.Miss Sarajevo
目隠しをとって、素顔の美しいパフォーマンス。見えないけど。
ほんと、ボノがいないと淋しいです。
ときどき嬌声が上がる他は、静まりかえるオーディエンス。みんなの胸にしみる声。
とくにパヴァロッティ・パートのボノの声は、深く美しいテノール。オペラの先生にほめられたことを恥ずかしそうに言ってたけど、うん、分かる。
「Is this time for Human rights」の声に導かれるように、世界人権宣言が日本語でスクロール。第3章からはスーチー女史のナレーション付き。

14.Pride(In The Name Of Love)
ラリーのカウントで、軽快に始まる。
ボノはOneTシャツとジャケットに着替えて登場。久しぶりに目の前にやってきた。
うう、美しいです。
「Love!」の大合唱コール。ボノがハートを投げる。
「ドクター・キングのために歌おう! 彼の夢は、アメリカだけの夢じゃない。アイルランドの、アジアの、そしてアフリカの夢なんだ。アフリカのために、歌おう」
「オッオオッオ」のコーラスは苦しい。喉が痛い。それでも歌い続けていると、遠くから美しいイントロが聞こえてきた。

15.Where The Streets Have No Name
「富士山からキリマンジャロへ。日本海から喜望峰(Cape of Good Hope)へ。Drop The DebtからHottokenaiへ。平等の旅は続く! 続く!!」
アリーナのボルテージは最高潮。歌詞の最初から大合唱が始まる。ああ、嬉しい。
ボノは間奏でアダム・クレイトンとキス。まさか目の前で目撃するとは! アダムの楽しそうな表情が印象的だった。
「Love, Love, Love!!」
エッジ側へ行ってしまって、見えなくなる。ともかく歌いまくる。
スポットライトとエッジの視線が、ボノがいる場所を指し示す。

16.One
ステージに戻って、ボノがギターをかついだ。
ふと、我に返る。ああ、もうこの曲か。メインセットが終わってしまう。
「This is crazy!」とボノ。大喜びのワタシたち。
「Thank you. ドーモ、ドーモ、ドーモアリガト」と続ける。
ギャラクシーでクリスマスツリーな時間なのだけれど、ワタシは後ろに回したウエストバッグから自分の携帯を取り出すことができない。うう。
「携帯を取りだして。ここをクリスマス・ツリーに変えよう」
スタンドもアリーナも、カラフルなイルミネーション、星の海に変わる。すごい。この場所には天井なんてなくて、そのまま天につながっているみたいだ。
「ワオ……なんて美しいクリスマス・ツリーなんだ。ぼくは自分たちの時代に、このひどい貧困の終わりを見たい。希望に満ちた考えとは言えないけど、ぼくはクリスマスを信じているし、テクノロジーを、方策を、思考力を信じている。ぼくらがこの貧困に対してNoという意志を持てばいいんだ。ぼくらにはできる。Hottokenaiと叫んで、ぼくらと一緒にやろう。ひとつになって。One」
ゆっくりと英語でOne Speechのあと、歌いはじめる。
目の前に、ギターに書かれた「Goal is Soul」。こんなに近くで見るの、初めてだ。
ワタシは呆然と、ボノを見ていたんだと思う。ときどき思い出したように合唱に加わりながら、ボノの姿を目に焼き付けようとしていた。あまりうまく行かなかったけど。
歌詞はなかったけれど、ボノは曲の終わりまで歌い続けた。楽しそうに。

最後の音が消えていく。
「Thank you. God bless you」
楽器を下ろす。4人が前に並ぶ。
「Thank you very much. すごい夜だった、ほんとうにありがとう。来てくれてありがとう」
なんか、離れがたくしているように見えるよ。
それでも順々に、4人ともステージを降りていった。降り際に、何かを確かめるように会場を振り返りながら。

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日本ではコンサートの様子の報道なんて皆無でしたが、ちゃんと世界に配信されています。
初日のビデオ。2分52秒。
    ロイターから

エッジ。
「It's great being here, it's fantastic. We're really enjoying our time. It's been a long time waiting - and it's going to be worth it,
ここにいられるのは素晴らしいよ。ファンタスティックで、サインをするのもすごく楽しんでる。長いこと待ってくれてたんだもの。価値のあることだよ」

ラリー、半袖だったんだ……


おまけ。
紫好きだよね。
ワタシも好きだけど。
    イメージ 1
これもビデオがありました
ニュースな感じの記事はこちらに

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1.City Of Blinding Lights
暗がりの中に現れたメンバーに、拍手と歓声が波となって押し寄せる。
波打ち際にいるワタシには、物理的な波とあいまって強烈に響いた。
アダムがキーボードを鳴らす。
前を向くしかないワタシに、アダムサイドのb-stageから登場したボノの姿は見えない。日本の国旗を大きく振るパフォーマンスで始まる。
イントロのほとんどを右の花道。
歌に入ってセンターへ。
声がウツクシイ。絶好調だね。冷静な歌い出しだったけど、「TOKIO!!!!!」の叫びでボルテージを上げていく。
「Oh You Look So Beautiful Tonight!!」。お互いに叫び合うこの歌詞が、初めての合唱って素晴らしい。ボノも絶好調だけど、オーディエンスもサイコウだよ!
ワタシも叫びまくって、ボノに向かって手を伸ばした。もう少し腕が長かったら届いたかもしれない。
「Tokio, City of Blinding Lights!」も、「Blessings not just for the ones who kneel」も格別の響き。ワタシたちに向かって教えてくれるんだと思って。

2.Vertigo (snippet:She Loves You)
「Tokio」の歌声に被さるように、ラリーのドラムが響く。
「モシモシィー!!」だって。うん、確かに電話の「Hello」を訳すとそうなるね。
ほぼセンター。カウントアップはカンペを一瞥して、日本語で。
「いち、にい、さん、Catorce!!」
最後「じゅうよん」って言うのかなあとか考えてしまった。
後ろからの波がいっそう激しくなって、もう自分で体を支える必要もない感じ。
「オーオオオオ!」のコール&レスポンスもサイコウに盛り上がってサイコウでした。

3.Elevation
エッジのソロが始まると、ボノはドラムセット近くで汗拭き&水分補給。水は客席には撒かず。
すぐに客席から大音声のコーラスが始まったので、はっと振り向いて驚きと喜びの混ざった表情で客席を見た。
マイクを持って「Sexy people!!」「Funky peple!!」と。
ボノもセクシーに歌う。
この時、たぶんボノにははっきりワタシたちの熱が伝わったんだと思う。
日本のオーディエンスがU2を待ちわびていたことも、心底歓迎していることも感じてくれたと思う。それは後にはっきりと言葉にされるんだけど。
夢だったね、みんなで「E・le・va・tion!」の大合唱。
そういえば、エクステンデット・バージョンじゃなかったな。
「I believe in you」のあとどうするかと思ったら、ボノはただ感覚を味わっているみたいだったね。

4.I Will Follow
ギターのイントロが、それはもうとても嬉しかった。初日から登場とは!
Vertigo Tourのリストに上がってるオールディーズの中でも、ワタシはこの曲が1番好き。ボノが歩いていく、ワタシは着いていく、なんだもの。
一生懸命着いていく。
それから、「Your eyes make a circle」の前になんと歌ったか、聞き取れた?
ボノは「I surrender to your love」と2回繰り返した。
「君たちの愛には負けたよ」って。
泣ける。すごいな。伝わるものなんだな。
ワタシたちの愛は、あなたたちが生みだしたものなんだけど。

5.I Still Haven't Found What I'm Looking For (snippet:In A Little While)
一転して、静かなイントロ。
「ドーモ、ドーモ、ドーモ」って。「Thank you, Thank you, Thank you」って訳せば少しはまし?
簡単な単語でも、その国の言葉を使って気持ちを伝えようとするのがボノのスタイル。嬉しい。
「並んで待っててくれてありがとう。ぼくらに素晴らしい人生を与えてくれてありがとう。今日はまだ、始まりの夜だね」
そうだった、始まりの夜。幕開けの夜。あとになって思う。すべてが一続きだったって。
ボノが「Sing」と促す。ワタシたちは上手に歌えたよね。
「教会に連れてってくれ!」って、ここでも言うんだね。でも、わかる。大切な場所だもの。
ボノの声はほんとうによく伸びて、気持ちよかった。
エッジ側の花道に出ていくと、また大歓声。
「You Sing」と囁くように叫んだのを合図に、ワタシたちも声を振り絞る。そこに"In A Little While"の長いsnippet。嬉しかった。
「ぼくが戻るとき、きみは待っていてくれるかな」。うん、待っていたよ。

6.Beautiful Day (snippet:Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band, Blackbird)
すぐにセンターに戻ってきた上、張り出しまで出てきたので一番ボノが近づいた曲。
もう、どうすればいいんだか分からないくらい目の前で、こっちを向いて歌ってくれている感じ。
「Toouuuch Me」では思い切り手を伸ばした。いや、いつもだけど。
「See the world……」のご当地版もちゃんと作ってくれていて嬉しかったな。
U2.comによれば「ナガサキからサッポロまで」だけど、ボノは確かに「シレトコ」と歌っている。世界遺産のこと、意識してるんじゃなかろうか。
サクラって、4月のことを歌っているのかな。

    See the world in red and white
    See Sigh-tama in front of you tonight
    See the shrines and the temples of Kyoto
    From Nagasaki to Shiretoko
    See Japan in its Christmas hour
    See us waiting for the Sakura to flower
    See the bird with the leaf in her mouth
    After the flood all the colours came out....

「ライブ8でぼくらはロンドンから東京とコミュニケイトした。ジョン・レノンが一緒に歌ってくれてるみたいだったよ。この曲を歌ったんだ」みたいな事を言って(ポールはどうした)、"Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band"。
「ろーんり!」が聴けて嬉しかった。
Black Birdでは手をひらひら、空に舞わせてたね。

7.Window In The Skies
「OK。特別な曲をやろう。ホントニ、ホントニ、ハジメテ。世界で、この星で、新曲を初めて演奏するよ」
スタジオ・バージョンで聴いてもボノの声にやられちゃうのに、目の前でそんな声出されたら、もう。
「Middle Eights!」とボノ。「オッオッオッオー……」の大合唱。
この曲の歌詞、大好き。「愛がしたことが見えるかい?」。今目の前にあるのが、まさにそれだと思う。
そのために、ボノが歌ってくれている。この瞬間は間違いない。
「I know I hurt you and I made you cry」も、なんかワタシたちには格別に聞こえるよね。それを上回るものを今まさに与えられているんだけどさ。
すべての壊れたハートのために。すべての泣いたハートのために。
これ、ワタシたちの歌じゃん。いつも答えはそこにあるんだ。
新曲はいつも反応が気になるみたいだけど、ワタシたちはうまくやったと思う。
「ホットケナイ」と何度か叫んで、最後は「ドウモアリガト」。

8.Walk On (snippet:You'll Never Walk Alone)
綺麗なアコースティック・ギターのイントロ。なんの曲だかわかったところから、歓声が上がる。
「この曲は、ぼくらの一番古いファンクラブに。それはここ、日本にある。4Freedom」。
待ちこがれた1曲。
今まで聴いたVertigo Tourのこの曲は、かなり歌詞が曖昧だったんだけど、今日はすごく力も入ってたし、ちゃんと歌ってた。嬉しいね。
アコ・バージョンだったけど、その分オーディエンスとの一体感が増して、サイコウのパフォーマンスだったと思う。
5th Legに入ってからのsnippet「And You'll Never Walk Alone」も、すごくいい。リヴァプールのサッカーチームの応援歌だって。
「もう二度とひとりで歩くことはない」って……友人たちの顔が浮かぶよ。

9.Sometimes You Can't Make It On Your Own
ボノ、サングラスを外す。
「ぼくの父、ボブに。君たちすべての父親に。みんなボブを持ってるだろ。ぼくのボブはタフな男だった」
ワタシはWalk Onの途中から、まったく見えていない。LEDスクリーンに映る画像は8ビット並。
しょうがないから心の目で、ボブのシルエットに向かうボノを見る。
ラリーが、一番一体感を感じると言ったのがこの曲。
ラリーにも、エッジにもアダムにもボブがいるんだね。
オペラパートの声がすごい。こんなに振り絞っちゃって、あと保つんだろうかって心配になるくらい。
曲の終わり、ボノは自分自身をぎゅっと抱きしめるようにじっとしてた。自分の中のボブをいとおしむように。

10.Bad(snippet:40)
美しいイントロ。素顔のままのボノが帰ってくる。
ああ、綺麗だ。キラキラと、輪郭を汗の滴に縁取られて。
前を見つめて歌う様が、とても誠実に見える。ひとつひとつの単語を、とても大切にしているように聞こえる。
…ationの単語、少し戻ってきたみたい。
そして、「How Long」のsnippet。これ、大好き。
@U2Blogによれば、信じられないことが起きたのはこの曲の時。ごめん、よく覚えていないんだ。
ボノがステージを降りた。
エッジサイドからアダムサイドへ、目の前の通路を歩く。
手に、触れた。熱い。

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前夜、コメント返しでまたもリミットを迎え、しかも布団に入ったら頭の中でライブが始まってしまって(たぶんVertigo。ボノは短髪だった)眠れなくて、ひとりで笑ってしまったのだけれど、不思議なくらいに目覚めは爽やかだった。
今夜は合宿の予定だというのに部屋は惨憺たる有様。こりゃいけんと、掃除時間を確保するためにnekoさんに集合変更のメール。
午前中は勤務。ワクワクする気持ちが表に出て、少しだけいつもよりも働き者だったのだけれど、それも12時ごろまで。あとはなんだか浮ついて、ふらふらしていた。
帰宅後、大慌てで寝室の掃除。といっても泥縄方式でたかがしれてるんだけどね。恐いものは全部、カーテンの向こうの秘密の部屋に押し込んだ。
友人たちから様子を知らせるメールが来る。みんなの興奮が伝わってくるよう。
階段を上ったり降りたりしている間に、とりあえず荷物を置きに来る予定の合宿組から、ぞくぞくと遅刻予告メールが来る。時計をにらみながら予定変更の返信。
結果、タクシー代を払ってでも、水でもいいからシャワーを浴びたいDJだけを呼び寄せ、ゆの猫コンビには駅待機してもらう。
最終的には予定通りの電車に乗って、いざさいたまスーパーアリーナへ。車中では続々と入場方法の予測などが入る。気持ちが高まる。

4時半近く、スーパーアリーナ着。
下見なんてまったくしていないので(威張ってどうする)旗を広げる場所を決めるのに手間取って、ようやく5時ごろ、チケットブース横、アリーナの正面ゲート前に陣取る。ここならグッズを買ったあとでも見つけやすそうだと思って。3日間の定位置になる。
ボチボチと、主に友人たちが集まってくる。それから、酔月亭を見てくれている人たち。遠巻きにしていた人も、おそるおそる近づいてきたりして。
たくさんハグして、たくさん握手した。旗の余赤がどんどん埋められていく。
スーチー女史のプリントTを着た、ビルマからのご一行がWalk Onの歌詞をくれた。どうやらアムネスティの関係で来ているみたい。そうかー、Walk On濃厚だね。
「ボノが歌詞を覚えてないから、一緒に歌ってあげないとね」と言って笑いあった。

午後5時45分。
15分前から並べとのアナウンスに従って、ワタシは待機場所に移動。
今日は好位置を狙えそうなので、気合いの入り具合が違う。その上、100番台後半だというのに実質80番くらい。賽の目さんや、U2Jのyangさんがそばにいる。
しばらく入場ゲート前で待機、その後、1〜200番は10人とか20人ごとにチケットもぎり。
ロープで制御されながら中へ移動。軽く家畜気分。
セットが目の前に現れる。スクリーンもスピーカーも思ったよりも小さい。スタジアムセットの縮小版といった趣。
200頭の羊はジリジリと押し合いながら、ゆっくりと誘導されていた。「押さないでください!」というスタッフの声。そして「ロープを下ろして!」の指示。ワタシのすぐ右にあったロープがぱらりと落ちたけれど、前方担当のスタッフには声が聞こえなかったみたいでまだロープを持っている。
これが幸いしたんだった。もうロープを下ろしたということは、ここから出ていいということだもの。やっと下ろした前方のロープをかいくぐり、人の群れを回り込むように抜けて一気にダッシュ!! こう見えて超短距離は得意なのよ。
「走らないでください!」と怒鳴っているということは、走っている人がいるということで、かつ止めようがないということでもある。走りに走って最前列のフェンスに辿り着いたとき、ワタシよりも先に着いているのはほんの数人だった。
マイクスタンドの真ん前を確保して、思わず天井を仰いで「やったーーーーー!」と雄叫びを上げてしまった。
気がついたら、隣にHさん。ワタシが走るのが見えて、着いてきたんだって。うう、隣に知っている人がいるなんてラッキーや。安心する。でもごめんね、Hさんの方が断然番号が若いのにね。
暢気に会話を交わす間もなく、背後から突進してくる人の群れにフェンスに押しつけられる。くっっ、苦しい。でも、絶対にここから動かないもんね。左右にぶれるのだっていや。必死に堪えた。
鉄柵に押しつけられながらも、なんとか落ち着いたので、jiroさんにメール。
「しんじらんない場所にいる」
電話もしちゃったような気がする。
ともかく目の前にボノのマイクスタンドがある。ステージはスタジアムセットよりもずっと低くて、ワタシの胸のあたり。ラリーのドラムセットもすっかりよく見える。
こんなところで見ちゃっていいんだろうか。
ワタシはもうすっかり甘やかされているのに、さらにこんな幸運を手にしてしまって、大丈夫だろうか。
ほんとに、信じられないよ。
ボーっとした頭で、Hさんとお喋りしながら開演を待つ。

前の方は男の人がすごく多くて、2列目、3列目の女の子は苦しそうにしていた。ワタシはまだ、前が鉄のぶん楽だけど、前後左右を人の体温で囲まれたら、そりゃもうのぼせちゃうに決まっている。
そうこうしていると、男性がひとり意識を失いかけて、柵の外に担ぎ出されてしまった。始まる前にリタイアなんて……と思っていたら、なんとか復活、中に戻ってきた。(結局Flyあたりでまた失神しちゃってたけど)
そんな大混雑の中でプラカードを振るなんて無理だね。あっさり諦めてしまう。
隣ではHさんがカメラのセッティング。露出を上げればフラッシュを焚かなくても充分いけるとのこと。なんて素晴らしい。
アナウンスは「望遠カメラ、ビデオカメラ、テープレコーダーは禁止」という内容。カメラOKの噂通りだった。

午後7時40分。
あの曲が始まった。アーケイド・ファイアの「Wake Up」。
たちまち会場全体での大合唱になる。
ああ、嬉しい。誰だ、日本人は歌わないなんて言ったの。ヨーロッパやアメリカと、なんの変わりもないじゃないか。
客電が落ちて、一瞬にして合唱から叫びへと変わる。
体中に響く「Everyone」の声。
ほんの数メートル先に、ラリーが座る。エッジとアダムが楽器をかつぐ。
いよいよ始まるよ。

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You Make Me Happy!

  Every day
  Every night
  Every moment
  You make me happy.
  I love you so much.

これが、ワタシが旗に書いたメッセージ。
もちろんボノ宛ですが、いま思えばボノにだけでなく、この間出会ったすべての人々へのお礼の言葉でもあります。
出会った人というのは、同じ時間、同じ場所にいた人だけを指すのではなく、このブログでコメントしてくれた人や、コメントはしないけれど見守って下さった人も含めてです、もちろん。

そういえば、旗と一緒にいるときに声を掛けて下さった方の中には「コメントはしていませんが」とおっしゃる方がいらっしゃいましたが、ここはそのほうが多数派です。お気になさらずに。
なにしろワタシからして、来日公演中のレスは諦めてしまいました。ごめんなさい。
ひとつひとつの書き込みが、ワタシを幸せにしてくれました。改めてありがとうございました。

止めどなく湧き起こる思いはあるのですが、言葉にできないうちにぼんやりとしてしまって、またいつか湧き起こる。その繰り返しです。
その中のひとつに、旗の存在があります。
最終日、皆さんがメッセージを書いたり写真を撮ったりしているのを見ているときに、ああ、これがU2 NIGHTだと思いました。
参加するのに必要な資格は何もない。
突き詰めればそんなにU2ファンじゃない人だって、来てくれて構わない。楽しんでもらえたら嬉しい。そうして、U2を好きになってくれたらもっと嬉しい。
改めて。U2 NIGHTはただの「場」です。出入り自由な。
そこにはワタシの友人がたくさんいるけれども、決して組織ではありません。
閉じた輪ではなく、みんなの手は外に向かって差し出されています。
だからいつでも、遊びに来てくださいね。

さて。
不思議なことに、喪失感がまったくありません。
ライブが終わってしまえば、彼らが日本を離れてしまえば、そこにはぽっかりと穴が開いてさみしくなるんじゃないかと思っていたのに。
ワタシは、満たされているみたい。
それを実感したのは、ボノに旗を渡した直後、泣き疲れて震え疲れてソファで眠ったあとです。
目覚めてみたら、それまでワタシを掴んで離さなかった焦燥感もないし、喪失感も全くない。
望む以上のものを与えられたとき、人はこうなるのかと、少し驚きました。
ハートマークをもらえたことや、旗を直接渡せたことだけではなくて、この短い間に出会ったたくさんの「ワタシを幸せにしてくれる人々」の存在が、ワタシの胸にあった穴を埋めて、溢れているみたい。
それらすべてが、ワタシが彼らからもらった大切な宝物です。
それらすべてに、尽きせぬ感謝を。

もちろんU2は、なかでもボノは特別だけどね。

さて。準備が整って参りました。
ゆっくりとではありますが、ツアレポなど、始めたいと思います。
またお付き合いいただければ幸甚です。

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