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Michkaへ。 考えたんだけど、ぼくはこのプロジェクトのために、短い文章をきみに送るべきだね。 で、読み返してみたところだ。このくどくて、もったいぶってて、厚かましくて――自分をさらけ出してる本を。 ぼくは自分のことをはっきり知るなんてごめんだと思ってた――でもそうしてる。ピリオドもカンマもない、短い問いへの長い答え。時にはじれったい、でもいつだって真実を追求する問いへの、ね。 なんでこんなことに賛成してしまったのかわからないんだけど、でもそうしてしまった。たぶんきみの書いた第1章に関係があるんだろうな。 ちょっとだけ真面目にいうと、たぶんぼくは父の死から逃げていたんだと思う。仕事や家族に逃避していたんだ。 大体ぼくは自分のことを、人の死に対して泣き叫ぶのが得意だと考えてきたんだ。でもそれはどうやら、他人の悲劇に対しての方がうまくいくみたいだとわかったよ。 癌みたいな普通の理由でゆっくりと死んでいくことには、わかりやすいドラマは介在しない。でもぼくには劇的な影響を与えたし、何かの連鎖反応の始まりのように思えたんだ。 たぶんきみは正しいんだろう。ぼくは自分を見つめ直そうとしているんだろうね。 アリは、ぼくはまだ自分自身になっていないから、複雑な子ども時代のことを誰かに話すべきだって言う。ぼくは何かに対して怒っているし、彼女が怒ることを怖がっているんだって言うんだよ。 そのことについて真剣に考えるんだけど、結論を出すには忙しすぎるんだ。 きみは、Michka Assayas、ぼくにとっていいチャンスになった。 ぼくのたくさんの人生の中にある家を見返して、部屋を綺麗にするためのね。 きみの露出狂の患者 Bono
2005年1月、ニースにて。 |

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